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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
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491話 宴会談議に花が咲く①(オト様、ジョージと、ポウ、マニ)

宴会談議に花が咲く①(オト様、ジョージと、ポウ、マニ)---


オト様-----------

おや、オト様が呼んでいる様です。行ってみると、

『らら、これ美味しいわね、何て言う飲み物?』


「それはサングリア、ブドウで造ったお酒、

ワインの中に果物を漬け込んだお酒です。

口当たりは良いですが、結構酒精が強いですから気を付けてください。」


『あそこで焼いている肉も美味しいわ~。』

「あれはシシカバブーと言う料理ですが、

 色んなお肉を薄切りにして混ぜる事でうまみが増しています。」


『うちの料理長も連れてくればよかったわぁ。』

お酒も回って来たようです。


『ねぇ、ララ、この戦力、何に使うの?

 人間の国一つや二つ、簡単に落とせるわね。』


そりゃそう思いますよね

「これは守るための戦力、此処の力をあげるのは死なない為の準備。

 最悪の状態を想定して作っている戦力です。」


『だから、何処とやる事を想定しているの?』

「ご想像道理です。」固有名詞は出せません、


魔国、悪魔の国だなんて口が裂けても言えませんよ。

『ララ、顔に書いて有るわよ。』


パッと顔をてで隠し、指の間からオト様を覗いて、

「オト様駄目ですよ、話を横で聞いていた連中が

 私の顔を見ているじゃあないですか。」


『解ったわ、でも使わない事を祈るわ。』

「はい、その様に努力致します。」


ジョージ----------

ふとラグジュの方を見ると、ジョージがラグジュに何か言ってます。

集音魔法で聞いてみると


<おまえ、戦争は駄目だぞ、ララちゃんて子供だろ、

 子供に国を亡ぼすほどの武器を与えちゃあ駄目だろ、>

ラグジュが困ってます。近くによって


「ジョージ、食べてる、飲んでる。」

<うわっち>びっくりして飛び上がりました。

<脅かさないでくれ>


「よからぬ事を考えていたね。」

<ない、ない、何にも考えてないよぉ>

「この戦力は死なない為の、大切な者達を守る力だよ。」


「実際、私たちが魔国で何をやっているか、察しは付くと思う。

 魔国の貴族が私達にちょっかいを出さなければ、何も起きないよ。」


「魔国を攻める様な事はしないつもりだよ。

 殴られたから殴り返すなんて子供の喧嘩はするつもりは有りません。」


「私の本音は魔王様とお話したいのです。

 でも今、魔王様は御隠れに成っているんですよね。

 よからぬことを考える奴が馬鹿な事をしなければいいのですか・・・。」


「とにかく、ジョージ、今日はお礼の意味も有るから、

 たくさん飲んで食べてってね」


<有難う、遠慮しないで飲み食いさせてもらうよ。

 時にこの酒、旨いな。今度教えてくれ。>


「良いよ、食べ物もおいしいでしょう。」

<おお、後から教えて欲しいものばかりだぜ。>

ララが手を上げてその場を離れます。


ポウ、マニ----------

ポウの所に行ってみると、マニが膝の上で寝ています。

「ポウ、マニを屋敷の方で寝せてこようか?」


『いいえ、このままでいいです。』と優しくマニの髪を整える様に撫でます。

「一年間の訓練はどうだった?マニ泣かなかった?」


『最初は気が張っていたのと、訓練の厳しさも有って、

 寂しさを覚える暇がなかったのですが、次第に訓練に慣れてくると、

 こちらの事が思い出されるみたいで、たまに寂しそうな顔をしていました。』


ララも寂しそうな顔をして、マニを見つめます

『でもララ様、これは必要な事ですから。』

「うん、分かっては居るけどねぇ。」


「訓練の成果はだいぶん上がったのかい?」

『はい、今日みんながやって居た事位は出来る様に成ってます。』

「すごいね、まだ卵から孵ったばかりだと言うのに何処まで伸びるんだろう」


『訓練していて判ったのですが、マニには私達龍属が持つ神力も有る様です。

 最終的にはその力の発現も目指したいと思っています。』


「神力かぁ、ポウは使えるの?」

『一言で神力と言っても、その在り方は様々です。

 私は防御方面に重点が置かれている様です。』


『だいぶ使い方が判って来ましたが、最終的には、

 防御方面の神力を分け与える事が出来る様に成りたいですね。』


「そうか、すべてはこれからだね。神の修練場へ行くのは明日から出いいね。

 一緒に行く子達も、今日は疲れて寝るだろうからね。」


ふと、オト様を見ると、オーガ達の方が気に成る様です。


次話:宴会談議に花が咲く②レドマとレドモ、サンチェスとオーガ)

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