481話 オーガの眷属化
☆¨*:♦.,☆¨*:♦., ララの権能 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
「all familiar」:〔シールド〕で覆った、指定範囲内の者達を一度に使い魔、とする。
ただし、同一種族である事、その種族の代表が承認する事が条件。
魔法では有りません。ララの権能の一つです。
オーガの眷属化-------
オーガの族長三人とも無事だったようです。
三人を呼びます。狩りなどで村を出ている者が居ないか、確認したいのですが、
ブル族とグリ族の族長がレド族の族長レイドを見て驚いています。
腰が伸びて、以前より若返った雰囲気になってます。
レドラを呼んで通訳をさせます。
「レド族を私の眷属にしている所で、お前達が蟻に襲われている情報が入った。
残念だが、ブル族の沢山の者達が犠牲に成った。
そして、今も死にそうに成っている者達が居る。
しかし、お前達の一言で、今死にそうになって居る者達を救う事が出来る。
それは、お前達全員、死にそうな者も含めて、私の眷属に成る事だ。
私の眷属に成れば、今回の様な事は二度と起こさせない。
お前達が種族を代表して了承しなさい。」
ブル族とグリ族の族長がちらりとレド族の族長を見ます。
レド族の族長が、『私を見ろ、ララ様に力を分けて頂いたのだ、
この体は、あの蟻どもにも負けないぞ、
一族の者達を救うならララ様の指示道理にするのが良い、此処で暮らせる。』
『此処は敵の居ないオーガの里、女子供が住む所、
男は外の世界で狩りをして戻ればいい。決断しないのはゴブリンより馬鹿だ。』
最後の一言は余分だと思うが、聞いた方も気にも留めていない様です。
『わかった、ララ様に従う。』
「分りました、でも、死にそうな者が沢山居るので、
悠長に名づけを行ってはいられません、
取りあえず眷属にして、名付けは後で行う事にします。」
そこまで言うと、立ち上がり、里全体を〔シールド〕で覆い、
手お大きく広げて、大きな声で宣言します。「all familiar!」
「我が名はルビ・ヴラド、友愛の証としてこの里に居るオーガ達を
使い魔とし、わが権能の一部を与える。」
「生涯、お前と共に生き、お前にとって不名誉な命令はしない。
友として一緒に歩んで欲しい。」
全員に少しづつ魔力を少し与える。
不死、超再生、主人、ララとの同調(念話、念視)が与えられます。
名づけの眷属化は後で落ち着いたら行います。
テントから叫び声が聞こえます。
死にゆく家族の最期を看取るつもりが元気に起きてしまったのですから、
そりゃびっくりですわ。次に歓喜の声が聞こえます。
オーガ全員に念話で
(「私はララです。私の眷属に成り、
オーガから血鬼族に成ったお前達に告ぐ。」)
(「手足を失った者達、もう戦えないと嘆く必要は無い。
失った手足の代わりに私の与えた魔力の手足が使える様に成る。
ただし、厳しい訓練が必要です。
しかし私は、お前達は家族を部族を守る為なら
厳しい訓練にも負けない強い戦士である事を知っている。
素晴らしき戦士達よ、私の力と成る事を望みます。」)
これで少しは落ち着いたでしょう。
次話:オーガ達の今後




