479話 オーガ、ブル族の救助
オーガ、ブル族の救助--------
《ララ様、森のオーガの一つの部族が襲われています。
このままでは全滅します。》
ララが弾けるように立ち上がり、
「狼、カラス、戦えるものは戦闘準備、シオンはここに残って。」
「何が起きている。AIマスター、相手は、規模は、」
《ビッグアント、1000匹程の集団狩りが目的と考えられます。》
「現地上空にに誘導しなさい〔テレポート〕」
上空に飛ぶとひどい有様です。
殺されて運ばれる者、破片は肉団子にされて運ばれます。
「〔麻酔〕」殺戮を停止させるために、広域に渡り、
敵味方関係なく麻酔を掛けます。」
命の日が消えないうちに、〔サンクチュアリ〕広域回復魔法です。
「カラス、狼、戦えるものは私の所へテレポートして。」
念話で位置情報を”ALL眷属ライン”で送ります。カポネと狼が来ました。
「カポネ、カラス隊に残りのオーガを探索して。
生き残りを見つけたら、ポーション渡して、蟻が居たらケンとリキに報告。」
「狼隊は蟻を殲滅。」
「カポネ、蟻たちが何処から来たのか、探って頂戴。」
「グラディス、カン、何日か治療院休んで、手伝ってちょうだい。
『ララ様、何処に行けば宜しいですか』
グラディスがじれた様に、念話を寄こします。
「迎えに行くから待機。」『承知致しました。』
(「AIマスター、オーガの里に、テント仕立てでいいから、
医療センター作って。ドドルードドリ、ブブルーブブリ、ググル-ググリに
簡単な治療魔法と医療の意識を与えて派遣して。
出来たら、グラディスとカンを派遣するから準備して。」
《承知致しました。》)
10秒もしないうちに《ララ様、出来ました。》
「じゃあ、ベットのイメージを送って、こっちのけが人をダイレクトに送るから」
《はい、送ります。》テント村の全景と、ベットのイメージが飛んで来ました。
扉石をショートカットさせて、ベットの上に一人づつ送ります。
30人ほど送って、一旦キロの街に飛びます。
「グラディス、カン、」『はい、此処に。』三人で扉石を使って、
テント村に飛びます。『ララ様、此処は?』
「グラディス、説明は後、とにかく、中のオーガ達を治療して。」
オーガと聞いて、二人に緊張が走ります。「大丈夫、今は寝ているから。」
「ドドルとドドリ、来て。」
『はい、ララ様』
「ドドルは状況を族長レイドに説明して。
ドドリはこの二人、グラディスとカンをテントに案内して、治療をさせて。」
『『承知致しました。』』
(念話:「レドル-レドリ、レドラ-レドレ、レドローレドメ来てちょうだい。」)
6人が走って来ます。
「これから、魔物に襲われた部族の救出に向います。
生き残った者をまとめて、此処に案内します。
貴方達はおびえている者達が居たら落ち着かせてください。
私はケガをしている者達の救出を行います。」
そこまで言うと、ララの部屋玉に6人を入れて、〔テレポート〕現場に着くと、
その惨状に女性たちは青くなっています。
「しっかり、しなさい。貴方達が彼女たちを救うのですよ。
レドル、あそこの木の傍が比較的落ち着いているから、あそこに集めておいて。」
村の外れの大きな木の下を指さします。
『承知致しました。』
「ベリア、レドル達を守って。」
(『承知!』)
ララはサンクチュアリから外れた者達に麻酔をかけ、
ハイヒールで延命を行い、ララの権能でショートカット、テント村に送ります。
重傷者をあらかた送った所で、
軽症者にヒールを掛けて、大きな木の下、集合場所に向わせます。
歩けない者は、麻酔をかけて、テント村に運びます。
「レドル、隠れている生存者が居ないか大きな声で聞いて頂戴。
レドリ、集まった者達に隠れている者達を知らないか聞いてみて。」
10分ほどで隠れている者も全て、集まった様です。
「レドリ、レドレ、レドメ、この人たちと一緒に隠れ里に帰ります。
レドメ、隠れ里の皆に食事の用意をする様に伝えて。」
(念話:「ドドリ、これからレドメ達に食事の用意をしてもらうから、
材料を出したりの補助をして頂戴。」
『承知致しました。』)
「ベリア、狼達と一緒に蟻を殲滅して。」
(『承知!』)
扉魔石に皆を入れて、ララの権能でショートカット、テント村の前に着きます。
ブブリが居たので、この人たちに、休める所と、
此処には、けが人が居る事を教えてあげる様に
指示してから自分は惨劇の現場に飛びます。
ララはオーガの死体とビッグアントにとどめを刺しながら、
マジックバックの中に放り込んでいきます。
「レドル、オーガが死ぬと、死体はどうする?埋める?焼く?」
『はい、猟に出ていた時等は、死体は持ち帰れないので、
角を切って家族に渡します。』
『死体は埋めると悪い物に成る事が有るので、
出来れば燃やします。出来なければ放置、』
「墓は作るの?」
『ララ様の仰る一人づつ石を立てる様な物は有りませんが、
燃え残った灰は少しだけ墓所の土に混ぜます。
角は何日か家に置いた後、燃やして、残った灰を墓所に少し混ぜます。』
「墓所に祈りをささげる事は有る?」
『祈りは願う事ではなく、感謝、報告です。
死は違う所に行ったと思われています。』
「分った、死体は全て回収して、後で、残った者達に対応を任せましょう。」
「ケン、リキ、2~3日ここに残らなければ成らないから、2頭ほど寄こして頂戴、
カポネ、カラスも一小隊位残して。レドロ、ベリア、残ってもらえる?」
(『承知致しました』)
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