473話 アンナとエレンの両親
アンナとエレンの両親----
食堂に行って、ご飯を食べていると、シオンが、スプーンを落としてしまいます。
食べながら眠ってしまいそうです。何とか、食べ終わり、部屋に帰ると、
シオンがベットにゴロリ、一瞬で寝てしまいます。
シオンとたまにクリーン魔法をかけて、
「たま、私の影の中の御家に入ってお休みなさい。」
『むにゃ~。』寝ぼけてます。影に入って自分の御家に入った様です。
シオンは、寝息をたてていますね。もう一回〔クリーン〕。
衣類をはぎ取って、私のパジャマを着せます。
ちょっと大きいですけど問題無いでしょう。
私はパニエルい念話で
(「パニエル、ちょっと話が有るの、エレンと、その両親を呼んで頂戴。
カラスのアンネ達とそこに行くわ。」『承知致しました。』)
(「カポネ、メイ、アンナを呼んで頂戴。」『承知致しました。』)
〔テレポート〕ララはカラスの林に飛ぶと、ちょうど三羽が降りて来ます。
「明日からのアンナとエレンの修行の事で話が有るの、
パニエルの所に行きましょう。〔テレポート〕」
狼村の前に着くと、パニエルが居る小屋に皆で入って行きます。
ちょうどエレンと、その両親も来た様です。
狼とカラス達が”ララの正面に、パニエルが”ララの”横に来て座ります
「アンナはもう巣立ちしているね。」
(『はい、ララ様にお名前を頂戴する時点で巣立ちは終えております。』)
「ありがと、」
「さて、明日からエレンとアンナが修行する事に成りました。
指導者は、おそらく精霊神さまか、オト様、
或いはそれに近い神界の方だと思います。」
「場所は神の修練場で、ここは時間が100倍に流れる所、
こちらでの三日が、その中では1年に成ります。」
「そして、一度入ったら、中の時間で一年はでられません。」
「アンネは大丈夫でしょうが、
エレン、お父さんとお母さんと離れての一年間、我慢できますか?」
『出来ます、やります。私は修行をやり通して、
ララ様のお役に立てるようになります。』
エレンはまだ御チビですけど、目に決意の光が見えます。
「一緒に、たまとシオン、今日初めて会ったかな、九尾族のクキ。
まぁ、レミは色物、おまけだから良いわね。」
「その他に龍のポウ、精霊神の御使いのマニが一緒に修行をする仲間です。
みんな私の眷属だから寂しくは無いと思うよ。」
「それよりも、お父さん、お母さん、エレンが返って来ると、
もう大人になっています。」
「一番かわいい時を取り上げる事に成ってしまい、申し訳ありません。」
エレンのおとうさんが
(『ララ様、私たちは、嬉しいのです。私たちの子供がララ様に認めて頂き、
神々に指導して頂ける。これは本当に名誉な事です。
しかし、どんなに大きく成っても、私たちの子供に変わりありません。
ララ様、宜しくお願い致します。』)
「エレン、今日はお父さんとお母さんにいっぱい甘えておいで。」
(『ララ様、有難うございます。』)
「アンネ、今度仲間の所に帰るのは貴方にとって一年後に成ります。
近しい者たちには今度会った時に驚かれない様に挨拶をしておきなさい。」
(『ありがとうございます、ララ様』)
「二人が帰ってきたら、強い力を持って居ると思う、
しかし、すぐに部隊を率いる事は避けたい、
しばらくはパニエルとカポネの横で色々と指導して欲しい。」
(『『『承知致しました。』』』)
「あと、話が変わるけど、明日、オーガの里に行って来る。
眷属にするつもりだから。ケンとリキとベルマを貸して頂戴。
ベリアも行くし、戦いには成らないと思うけど、用心の為ね。
カラスも小隊一つ準備しておいて。午前中、10時頃には出る予定だから」
(『『『承知致しました。』』』)
「じゃあ、解散。」
〔テレポート〕ベリアの所に向います。小屋のん前に来て、
(「ベリア、居る?、子供たちが寝ていたら外に来て。」)
(『はい、ララ様』)ベリアがのそりと出て来ます。
「ベリア、明日、この前のオーガの所に行こうと思うんだ、
一緒に来てくれない。」
(『承知致しました。何時頃が宜しいですか、』)
「午前10時頃を予定しているんだ、
此処なら子供達を残しておいても安心でしょう。」
『ララ様、有難うございます。ここは本当に素晴らしい所です。
外敵が来ない、迷子にもならない。
これでは親も要らないのではと思うほどの所です。』
「あはははは、
でも、親は子にたっぷりの愛情を注がなければ成らないからね。大切だよ。」
ベリアが目をつむり、頭を垂れて、一言。
(『有難うございます。』)
「じゃあ、明日迎えに来るから宜しくね。」
(『承知致しました。』)
〔テレポート〕部屋に戻ります。
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