470話 タマの紹介
*****************出て来る魔法の紹介**********
影移動:影の中に異空間を作り、入り込む事が出来る。
自分以外の生物も移動可能。時間経過は外の世界と同じ。
上級は遠くの影、入った事のある影に移動する事が可能。
移動距離は魔力の大きさによる。
タマの紹介----------
「シオン、お待たせ、分邸の私の部屋に戻ろう。」
シオンと一緒に転移門で門前に出て、分邸の部屋に着きます。
ララだけは門前を経由しなくて出れますが
今回はシオンと一緒に門前を経由します。
「なぜか、こっちの屋敷の方が落ち着くんだよね。」
『解る気がします。』
「シオン、もう一匹、私の眷属を紹介するね。」
『え?、特別な方ですか?』
「そうだね、まだ子供だけどね。」「たま、今どこに居るの?」
(『みゃー、師匠と特訓ちゅ~にゃ。』)
「師匠のちゅー子Dと一緒に私の所に来て。」
{『はいにゃ~。』『ちゅ~』)
二人とも嬉しそうです。ポンと、私の影から飛び出します。
シオンがびっくりして後ろ飛び。
(『ララ様、にゃ~にゃ~』)たまが甘えて飛び付いて来ます。
久しぶりなので、顔から、わき腹から、マッサージしてあげます。
(『ふみゃ~、ごろごろごろ』)とろけそうです。
(『ララ様この子はもしかして、』)
「うん、ブラックジャガールの子供で、
BIGFOXに銜えられている所を助けたんだ、
さっきも見た様に影魔法が使えるから、
そばに起きたいんだけど、今は訓練中。」
「ちゅー子4D、訓練の進捗はどんな感じ?」
(『はい、スプーン回しは片手ですが、だいぶ上達しました。
〔ライトアロー〕は取りあえず出ます。威力向上は訓練次第です。』)
(『影移動も上達しましたが、テレポートはなかなか覚えれません。
フレムアローは煙が出る程度です。』)
「出来ないのはテレポートだね。たま、一緒にやってみようか。」
(『ニャ。』)
ララが小さな魔石を一つだし、1m程離れた所に置きます。玉と手を繋いで、
「タマ、まずは魔力循環。魔力はおへその下に堪ります。
そこから胸の所で交差して、頭を回って胸の交差を通って、
おへその下に戻ります。 いいですか、魔力を此方の手から流しますよ。」
ララがゆっくり魔力を流し、タマの体の中を循環させます。
「今度はその魔力で体を覆って、空間をすり抜けて、そこの魔石の所に行きます。
そう、影に入る感じ、行くよ、1.2の3」移動出来ました。
「たま、一回で出来たね。すごいね」
(『にゃ~にゃ~、すごいにゃ~』)
「たま。何回かやってみて。」
一度要領を覚えたのか、テレポート出来る様になりました。
「たま、あとね、影魔法はとても応用の効く魔法だよ。
落とし穴にもなるし、眠らせる事も出来る。
麻痺、毒、状態にも出来る。
魔力、生命力を奪う事だって出来る。
まずは、落とし穴を作る事を練習してご覧。」
(『どうやってやるにゃ、』)
「そこの魔石を影の中に落としてごらん。」
(『む。ぎぎ、』)余計な力が入って上手く出来ません。
「その影にタマの魔力を入れるんだよ。」
頷いて魔石の方を見ると、トプン、魔石が沈みました。
「すごいね、たま、出来ちゃったね。
大きなものも沈める様成るといいね。」
(『頑張るにゃ~』)
「ちゅー子D、闇魔法は何か出来る?」
(『はい、影に沈んだり隠れたり出来ます。』)
「すごいね、みんなにも教えてね、最初はちゅーパパだね。」
(『はい、』)ちゅー子Dが嬉しそうです。
「ちゅー子D、有難う、これで一旦タマの訓練は終了します。」
「たまとシオンは明日、オーガの里に行ってみましょう。
途中で狩りをしても良いですよ。」
「私はこれから、行くところがあるから、此処でちょっと待っててね。
〔テレポート〕」
言うが早いか、飛んで行きました。付いた先は竜宮城です。
次話:ウインディーネ様




