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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
463/971

463話 ララの隠れ里

*****************魔道具の紹介**********


ララの隠れ里:賢者の石の中の直径3000mの円形異空間。

         許可された者しか入れない。


門前:隠れ里と同じ大きさの賢者の石の中の異空間。隠れ里に出入りする者は

    ララ以外の者は全て、此処を経由しなければ里へは入れない。検問所。


転移門:門前に通じる転移魔石。

     沢山ある。狼広場の転移門、ララ本邸の部屋転移門、等々


ララの隠れ里----


「シオン、ララの隠れ里が出来たって、行ってみましょう」

『え、?。何?どこ?』

『ララ様と一緒に居ると驚いてばかりです。』


「ま、いいから、行こ、行こ。」

シオンを”ララの部屋玉”に入れて、隠れ里に飛びます。〔テレポート〕

モニュメントの傍に到着。


ララが屋敷(本邸にそっくりです)の上空に飛びます。ぐるりと見まわし、

「いいですね。眷属たちの住まいもまとまって居るし。」


「そうだ、世界樹の種がもう一つあるから、どこかに植えましょう。

 と、シオンを出さなくちゃ、」〔テレポート〕


屋敷の前に飛んでシオンを出します。「シオン、着いたよ、出て。」

『ララ様、今のお部屋がララ様の隠し里では・・・。ここは何処ですか?』

「ここが私が作った異空間、”ララの隠れ里”だよ」


『へ・・・?』


「出来たばかりなので、今ここには、シオンと私しか居ません。

もう直ぐ屋敷に執事が到着するはずです。」


シオンが空(上)を見ています。と、ララの方を向いて跪きます。

『ララ様、貴方様は世界をおつくりに成る、神様。』


『ああっ、私は神のしもべとして、ララ様のお役に立つのでしょうか、

 誠心誠意お使えさせて頂きます』


「やめて、私はそんな御大層な物じゃあないから、

 それにあんな奴の仲間には成りたくないわよ。」

シオンがまた目を丸くしています。


『あんな奴、あんなやつ・・・・・。

 ララ様の御存じの神様って・・・』


シオンが一人でぶつぶつ言ってます。悪い考えを振り払うように首を振ると

『どの様な神様がいらっしゃっても、私はララ様にお仕えさせて頂きます。』

真剣なまなざしでララを見ます。


『そんなに根を詰めると、肩が凝るよ。友達で、姉妹でいいじゃない。』

(『ララ様が、そうおっしゃっても、そんなに気軽には出来ないわ、そうだわ、

  姉では無くて、私はララ様をお母さんだと思って接しましょう。』)


シオンが何やら吹っ切れた様です。

『はい、ララ様。』屋敷の玄関の前に立つと、ドアが開きます。


一人の熟年の男性が胸に手をあて、お辞儀をしています。

『ララ様、この度此方の執事を命じられましたクヌギと申します。』


ララが執事に向い、

「これから、宜しくね。人員などはAIマスターと相談して決めてね。

 それから、世界樹を植えたいんだけど、希望の場所は有る?」


『これから見守って頂くのですから、

 この世界の真ん中に植えてはいかがでしょうか、

 丁度この屋敷の裏手30m程離れた所が中心と成ります。』


「じゃあ、行ってみるよ、案内して。」三人でその場所に向います。

『ララ様、世界樹をお持ちなのですか?』


「以前、世界樹の精霊の頼みを聞いてあげたら、

 種と、枝、葉っぱを貰ったんだ、

 気に入った所に植えて欲しいいと言われてね。」


『せ、世界樹の精霊様とお話したんですか、』

「ああ、加護ももらったよあの子は本当に古い木だったなぁ。」

『ララ様、私もお会いできますか?』


「そうだね、私も行ってみたいから、すぐには無理だけど、

 機会があったら、一緒に行こうね。」

『はい、』


(「嬉しそうだけど、あそこは未来だよね、

  ??今でも存在して居るはずだけど・・・。」)


(「無理に会うと未来が変わる可能性があるから、

 慎重に行動しないといけないよねぇ。」)


『ララ様、此処です。』

「ああ、ここは良いね。植えましょう。」

ララが世界樹の種を出します。


『これが世界樹の種ですか、大きいですね。』

「そうだね、小さなヤシの実位有りそうだね。」


ハンドを出して30cm位地面を掘って種を入れ、土を掛けます。

「シオン、一緒に魔力を注ぐよ。」

『はい』


二人でゆっくり魔力を注ぐと、芽が出ました。

二人で揃って驚きましたが、続けて魔力を注ぐと、

するすると伸びて育っていきます。


あっと言う間に2m程の若木に成りました。

「でも、此処には、世界樹の元に成る徳の高い木は無いけど、大丈夫なのかな?」

ララが独り言を言い、世界樹の若木に触れると、世界樹の葉がふるりと震え、


(素晴らしき世界、此処で大きく根を張り、

 枝葉を茂らせ、この世界を支えましょう。)

言葉とも言えない思い、思考が帰ってきました。


ララも念話を返します。

(「わかった、ここは私の世界、永遠に栄える様、見守っておくれ。」)


世界樹が答える様に、更に1m程、伸びます。

(「急がないで、ゆっくり、しっかり育ってね。」)


ララがクヌギに向って

「私も時々、魔力を上げに来るから、貴方達も、世界樹が大きく成るまで、

 お水と肥料を上げてちょうだい」


『承知致しました。』


次話:シオンの魔力操作練習その1

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