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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
462/967

462話 お昼ご飯

お昼ご飯---------


食堂に行きます。


「料理チョー、お腹減ったー。」

「ご飯、なに~~!?」

『ほら、リックが配膳しているから、もらって食え。』


「なんと言う言い方、

 まるで餌でも与えるみたいに言わなくてもいいのにねぇ。」

『解った、分かった、所で、見かけない娘だけど、誰だ?』


「この娘はシオン、私の妹!」

『何言ってんだ、お前はちょっと可愛い娘見るとすぐ妹にしやがるな、』


「今何て言った?、ちょっと可愛い娘?ちょっとじゃないでしょう、

 とっても可愛い娘でしょうが。この唐変木、」


『わかった、わかった、すまんすまん。で、どちらさんで?』

「私の家族だよ、何か文句ある」


ララが少し、ぶすくれた顔をして、

不機嫌そうに答えます。料理長のヴィックはこれ以上突っ込むと、

またララがめんどくさいパターンに成るので、控える様です。


『そうか、わかった、腹減ったら、おいで、飯なら食わしてやるぞ。』

シオンが頭を下げ、

『有難うございます。シオンと申します、お世話に成ります。』


料理長がララをちらりと見て、

『礼儀正しい良い娘だな』と言うと

「今の目線は何?私とは違うとでも言いたいの?」


最近は面倒臭がって、料理長が乗ってきません。

『いや、良い家族を持っているなぁと感心しただけだ。』

「フン。」腰に手を当て、鼻息一つです。


「ま、良いわ。シオン、ご飯食べよ」

『はい、ララ様』リックからスープやパンの乗ったお盆を受け取ります。


食べ始めると、シオンが、

『ララ様、このスープ、いつも食べている野菜のスープのはずなんですけど、

 味が濃くて、深い、です、いや、何か違う今まで食べた事が無い味がします。』


「これは魚の出汁だね。」

『ララ様、魚の出汁は生臭く成りますが、これは生臭くありません、』

「そうだね、魚を一回茹でてから、干しているんでだよ。」


『手間かかってますね。』

「ここの料理長もなかなか出来る人だからね。」


「そうだ、」ララが何か思い出したように言うと、料理長の所に行って、

「料理チョー、お出しに、使うキノコや海藻を干したの有る?」

『なんだそりゃ?、持って居るなら、出してみな。』


「今は持ってないよ、けど、無いなら、今度作って来るよ。」

『おう、お前が言う物なら、旨いんだろうな。』


「あれを知ったら、ビックリこいてひっくり返るよ、

 使いこなせたら、王国一の料理人に成れるかも」


『何こいたって?』

「下品な事言わな~~い!」

『やばい、罠にはまりそうだ。』


『そんなのが手に入ったら、

 最初の試食はララにやって貰うから楽しみにしてな。』

料理長が逃げに入ってます。


ララも料理チョーが乗ってこないので、

面白くなさそうにシオンの所に戻ります。


シオンと取り留めの無いお話をして、部屋に戻ると、

AIマスターから連絡が来ました。


(AIマスター、呼んだ?)《ララ様、隠れ里の準備が終了致しました。》

(おっ。早かったね。早速行ってみるよ。まずは、執事を用意しておいてね。)

《承知致しました。》


次話:ララの隠れ里

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