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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
461/967

461話 シオンの魔力吸収

シオンの魔力吸収----


御菓子はチョコレート。お茶をしながら、シオンとお話です。

『ララ様、スプーンを持ち上げるのが、結構大変です。』


「魔力操作は、私の眷属の基本、これが出来ないと、

  はっきり言って役に立たない。

 でも、出来ると、空も飛べる様に成るんだよ」


シオンが、びっくりして此方を見ています。

「実際、さっき、会ったネズミ達も空を飛べるよ。」

シオンが紅茶をこぼしそうに成ります。


「頑張らないと出来ないけど、頑張れば出来る様に成るんだよ。」

ララが、スプーンを二本出して。

「まずは一本これを持ち上げて、回します。」


水平に縦に、くるくると回しながら自分の周りを周回させます。

「ここまで出来たら、次は二本を回します。腕が二本必要です。」

二本を回しながら打ち付けます。ちゃんちゃんちゃん。


「ここまで出来れば、魔力の腕で剣も持てるしナイフも投げれます。

 そして空も飛べます。」シオンがゴクンと唾を飲みます。


『大変です。』

「そうでもないよ、魔法はイメージだから、要領さえわかると、すぐできるよ。

 実際みんな平均3日で空飛んでるから。」


今日何回目かの絶句です。

「あとね、テレポートと、ライトアローも覚えてね。」

『そんなにですか、!!』「大丈夫、今日中に出来る様に成るよ。」


『へ!!!』のけぞってます。

「それよりもシオンがやらなければ成らない事は、魔力吸収だね、

 今まで、魔力を吸収した事は有るの?」


『いえ、その様な事は無いと思います。』

「魔力が無くなって倒れた事は?」


『ありません。』

『魔法が使えませんから私の中に魔力がある事さえ気が付きませんでした。』

「教会に行って職業測定は行っていないの?」


『はい、父母の記憶もありません、おじいちゃんと一緒に

 10歳くらいまで一緒でしたけど、おじいちゃんが亡くなって、

 孤児院に引き取られたので、それに、まだ、成人してませんから。』


「孤児院の子は皆受けていると思っていたけど、違うんだ。ふ~~ん。」

(「もしかすると、孤児院巡りをすると

  ものすごい異能持ちの青田買いが出来るかも。」)


「分った、じゃあ、これを感知する事は出来る?」

ララが手の平に大豆程の大きさの魔力玉を作ります。

『はい、先ほど流していただいたララ様の魔力と同じ感じがします。』


「じゃあ、これを吸収する事は出来る?」

『あ、あの、どうやっていいのか判りません。』

「左手を出して、これを食べると念じてごらん。」


『はい』左手を出して、魔力玉に集中します。

魔力玉がふわりと動いて左手に吸込まれます。

『あっ』シオン驚いて手をひっこめます。


「どんな感じだった?」

『はい、温かくて、体がポッと温まる感じがしました。』

もう一度ララが手の平に大豆程の大きさの魔力玉を作ります。


「今度のはどんな感じ?」

『ん~、ララ様の温かみが抜けた、力、エネルギーの塊の様な感じです。』


「これ以外に、弱いけれど、

 この周りに同じように魔力を感じる事は出来る?」


シオンが目をつむって、下を向き、集中します。

「かすかな魔力が、付いたり消えたりしている様です。」


ララが魔力玉をひっこめ、

「じゃあ、周りの魔力をシオンの手の平に集める事は出来る?」

『おいでと念じても来ません。』


「左手で食べると念じてごらん」『はい』

シオンがもう一度目をつむり、集中します。


「おぁっ、シオン中止、止まれ」

ララが額に汗をかいています。


「今、何て念じました?」

『周りの魔力全部左手で食べると念じました』


「ふう、危ない。私の魔力もごっそり持っていかれる所だった。

 ただ、私の魔力をそんなに食べるとシオンもただでは済まなかったよ。

 許容以上の魔力を吸収すると魔力爆発起こしたかも・・・。」


「とにかく、これからは全部吸収は禁止ね。」

『はい。』


「吸収する時は指定する様にしよう。そこにある魔力、

 あるいはその魔物の魔力、その人間の魔力半分とかね」


それから、もう一つ。ララがマジックポシェットから、ロザリオを取り出します。

(「以前ルビちゃんに作った魔力タンクの増強型。作って置いて良かった。」)

「これをシオンに上げます。首に下げておいてください。」


『ララ様。これは?』

「これは魔力タンク、自身の魔力容量が満タンに近く成ると、

 自動で、魔力を保管します。不足するとこの中から供給されます。」


「これを持って居れば不測の事態にも耐えられると思い無ます。

 足りなく成ったり、たまりすぎた時は知らせてくれます。」

『そのような時は、如何すれば良いのですか。』


「足りない時は、魔力吸収。おそらくそんな時は戦闘中だと思うから、

 相手の魔力を全吸収して、満タン近くなったら、

 でかい魔法にして相手にぶっ放す。使える魔法はこれから教えるよ。」


『ララ様。もしかして、私とっても強く成れるんですか?』

「う~ん・・・。強いね、魔力吸収はスキルだから魔法の無効化も効かないから、

 敵にしたら厄介だよ。ただ、魔力を持たない者の暴力には吸収は効かないけど、


 これは手持ちの魔法でぶっ飛ばせばいいと。あははは、無敵だわ。

 きっと一番の敵は油断だね。

 気配を絶った相手に一瞬で殺されたら終わりだからね。」


『はい、心します。』

「明日にでも、魔物退治に行ってみましょう。」

『はい、有難うございます。』


「もうお昼だね。ご飯食べたら、魔法の練習だよ。」

『はい』


次話:お昼ご飯

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