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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
452/967

452話 サツマイモの発見

サツマイモの発見------


世界樹の傍に出ました。

「セレン居る?」幹が柔らかく光ってセレンが出ます。

『ララ様、こちらに。』


「あれから、水の具合はどう?綺麗に成っている?」

『はい、問題ありません。泉も出来て、昔の公園の様になってきました。』

泉の所に行ってみると、


「これは、この水は世界樹の力が融けて聖水の様に成って居るね、

少ないけど浄化力もあるし、下手な魔物は近づけないね。

池の周りを綺麗にしてみようか」


そう言うとマジックバックから適当な大きさの岩を取り出し、

湧き水が出る所とその周り半径3m程を囲みます。

岩の大小を組み合わせ、隙間は漆喰の様な物で埋めていきます。


一定の水位を保つようにして排水は地下水脈に戻します。

後で屋敷の中に引いても良いですね

『ララ様、凄いです、これで色んな動物たちもやって来れます。』


「鳥は来るだろうけど、鼠以外の動物は居るのかな?」

『ララ様、この王都にも、狐や狸、蛇もいますよ。』

ララが驚いた様に〔ピチョーン〕


「ほんとだ、結構いるね。動物たちも安心して暮らせると良いんだけど・・・

 人間との共存は難しいかなぁ。」

ララがため息をついていると、


『ララ様、気に成る物が有るんですけど、見てもらえますか、』

「ん?何」


『少し前に雑草が刈られたんですが、その後を、見てみると、

土の中に、茶色い塊が、一杯埋まっているのを見つけたんですけど、

何かの卵か蛹でしょうか。』


「ん?どこ、まだある?」

『はい、こちらです。』


セレンに案内され、行ってみると、

確かに茶色い塊がゴロゴロと土の中に埋まっている様です。


「ぶひひひひ!!あはははは!!

 セレン、これはお宝だ、サツマイモだぁー!!」

ララの驚き様にセレンが驚いてボーゼンとしています。


「でも、どうして、此処にサツマイモが?、

 セレンはこれを初めて見たんだよね」

『はい、見た事は有りません』


「ここは昔は何だったの?」

『庭師の方が、色んな所の花の種を買って来て植えてました。』


「サツマイモの花は可愛いからね、

 その買って来た種の中に混じっていたとしてもおかしくないか。でも、

 王都の気候で種から芋が育ちますかね?」


「セレン、庭師が居なくなってから何年位?」

『はい、5年位だと思います。』


「種の一つが奇跡的に発芽して、5年をかけて、

 此処まで大きくなったと言う事でしょうね。

 でも、此処まで増えれば、種芋いっぱいだし増やすのは簡単だね。」


ララが早速、芋ほりです。〔ムービング〕片っ端から抜いて、

マジックバックの中に入れます。子芋を含め、ほとんど堀終わり、

「セレン、堀残しの芋から目が出たら、そのまま育ててね。」


『解りました、でもどうするんですか、これ。』

「これは、おしし~~いお菓子に成るんだよ。」


セレンが目を丸くして口を両手で抑えてます。

でも、すぐに疑わしそうな眼をして


『ララ様。それ、違う物と間違っていないですか、

 この茶色い塊が御菓子とは思えませんけどぉ、

 絶対美味しくないですよ、これ。』


「まぁ、少し待って居なさい、作って来るから」〔テレポート〕


大学芋、スイートポテト、サツマイモケーキ、焼き芋--------------


食堂に飛ぶと、厨房に向います。

「料理チョー居るぅ」スープの味見をしていた料理長が、

<うわっち、ブゲホ、ゲホン、ゲホン>火傷してむせた様です。


<ララじゃねえか、この忙しい時に、なに用だぁ?>

「料理チョー、凄い物見つけたんだよちょっと見てよ。」

調理台に泥の付いたサツマイモをゴロゴロと出します。


<馬鹿野郎、料理中の調理台に泥の付いたもん置くんじゃねぇ>

料理長が怒ります。流石にこれはまずいと思ったララは一個を残してしまうと。

「料理チョー、これ、移転先の屋敷の花壇で見つけたんだ、」


ララが興奮しながら、サツマイモを、料理長の鼻先に持って行くと

<なんだこれ、俺に見せるくらいだから、食い物だよな、>

「無い言ってるの、サツマイモだよサ・ツ・マ・イ・モ!」


<これ、サツマイモって言うのか?、どうやって食うんだ?>

ララがショックで固まってます。

「セレンだけじゃあないんだ、本当にみんな知らないんだ・・・」


と、ララがだんだん悪い顔になって行きます。

<ララ、お前また、ろくでもない事考えているだろぅ>


「何を失礼な。みんな~!食べた事の無いスィーツ、

 御菓子作ろぉ~!。手伝ってぇ~!!。」


”きゃ~~~!”歓声が聞こえます。

何人か外に走って行きました、みんなを呼んでくるようです。


次話:スィートポテト

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