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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
450/970

450話 ”猛き火炎よ集え、矢と成りて敵を貫け”〔フレムアロー〕

”猛き火炎よ集え、矢と成りて敵を貫け”〔フレムアロー〕-------


治療院は協会の傍かな、ロバートに頼んで、

研修できるようにしてもらわないと、


(念話「ロバート、今大丈夫?」『はい、ララ様、』)

(「うちのグラディスとカンを王都の治療院で研修させたいんだけど、

  院長に話をしてくれる?」)


(『ララ様、協会の神官が喜びます。

  ただし、常にヒーラーは常に不足しているので、

  辞める時は大変かもしれません。』)


(「う~ん、冒険者だから、突然来れなく成る時もあるし、

  連絡をもらえれば手伝える時もある事を念押しした方がいいね。」)


(「治療院は近いの?」)

(『教会、孤児院の隣に有ります。時々年長の子達が手伝っています。』)


(「じゃあ、明日10時に二人を連れて、ロバートの所に行くね。」)

(『承知致しました。お待ちしております。』」)


訓練場に行って、進捗状況を確認します。〔テレポート〕みんな休んでいますね。

仰向けに転がって荒い息をしているのはオマハ・ビーチ・ポールの三人です。

少しかわいそうなので、全員にミックスポーションの上級を配ります。


独りずつ手渡しで、配ると、みんな、感謝、飲んでまた感謝、

むっくり起き上がって、訓練に向います。

ちょっと気に成ったので、サンチェスを呼びます。


「サンチェス、あんた、どれ位飛べる様に成った?ほれ、飛んでミソ。」

『へい、行きます。』


10m程、垂直に飛び上がり、水平飛行で8の字を書いて、

飛び上がった場所に着地します。

「すごいね、サンチェス、汚いスーパーマンみたいだよ、」


サンチェスが、首をかしげてましたが、

とにかくララに褒められたので、素直に喜びます。

『有難うございます、ララ様、』


「短時間でこれだけ出来ると言う事は、

 やはり、要領が悪かったんだね、だけどね、

 サンチェス見たいに沢山失敗した人はとても良い先生に成れるんだよ。」


「これからはスタンや他の者が手に負えない生徒は、

 サンチェスが対応出来るね。」


『ララ様、有難うございます。頑張ります。』

 サンチェスが直立不動で答えます。


リーダー降格の話から、頑張った、頑張って、 魔力の研鑽をして、

やっと認められたのですから、それは嬉しいでしょう。


サンチェスチームのメンバーも後ろで感涙でぐしゃぐしゃです。

むさい男の涙は見てられないですね、それも集団です。

(うぅ、逃げ出したい)取りあえず、新人の確認に行きます。


「スタン、ウォルト達の状況教えて、」

『はい、ライトアロー、テレポート、飛行はレベルの差は有りますが、

 全員出来ます。あとは、訓練で伸ばすだけです。』


「フレムアローも教えたいんだけど、・・」一度に色んな事を教えるのは、

無理が有るかと、少し迷ってます。

いや、出来る時に教えておいた方が良いでしょう。


「今日はもう一つ、フレムアローを教えたいから、みんな、集まってもらって、

 それから、スタン、これからは貴方とサンチェスに教育係を任せるから、

 今回は、スタン、一緒にやってね。」


『承知致しました。』スタンが新人全員を集めます。

「今日最後の魔法を教えます。これです。」〔フレムアロー〕

ララが的の岩に向って、放ちます。”ドン”と言う音と煙、光が出ます。


みんな見に行きそうに成りますが、

「見に行かなくていいよ、みんなもう一度指先から打つから、よく見て」

〔フレムアロー〕指先から炎の矢が飛びます。


「感じが判ったかな。じゃあ、みんなやってみて、」

〔〔・・・〔フレムアロー〕・・・〕〕

煙しか出ない物もいる様です。


「う~ん、イメージがわかないのかな?じゃあ、詠唱をしてみようか、

”猛き火炎よ集え、矢と成りて敵を貫け”〔フレムアロー〕」


みんなの指先から炎の矢が出て岩に当たり、大きな音がします。

”ガンガンガンガン!”


「今の感じを忘れないで、無詠唱、発動呪文だけで出して。

 別にフレムアローじゃなくていいんだよ、

 自分がイメージしやすい言葉でやってみて。」


「但し、多数が一斉に魔法を放つ場合は同じ発動呪文の方が良いけどね。

 理由は判るね。」


「ライトアローとフレムアローが出来る様に成ると、

 ものすごい強力な魔法が撃てるようになるけど、

 それはスタンから教わってね。」


「スタン、ライトアローとフレムアローが十分に出来る様になったら、

 左右の手からライトアローとフレムアローが同時に撃てるようにして、

 そうすれば、キャンディ砲が使える様に成るから。」


「ただし、十分に危険性を教えてからやってね。」

『承知致しました。』


「あと、ウォルト、明日午前中に、王都の孤児院に行くから、一緒に来て、

 グルフォンの支部から持って来た物を入れたマジックバックを忘れずにね。」


ウォルトが少し驚いてから、嬉しそうに

『ララ様、有難うございます。同行させて頂きます』


「これから私は王都に行くから、みんな頑張って練習してね。

 今日教えた事は眷属としての最低の能力だからね。」


「これが出来ないと、何もやらせる事が出来ないよ、雑用係に成ってしまうよ。

 近い内に状態を見に来るから、その時までに様に成っている様にね。」


「ディック、事務方でもこれは出来る様に成ってね。

 これが出来たら、クランの拠点作りをやるよ、

 ディックに付ける秘書ももう、用意できているからね。」


ディックが驚いて『わ、判りました、有難うございます、頑張ります。』

ララはそこまで言うと「じゃぁね。〔テレポート〕」

王都の分邸の自分の部屋にテレポートした様です。


ララが飛んで行ったあと、ウォルトが

『これが基本ですか・・・』

落ち込んだ様に、スタンの方を見ます。


『そんなに落ち込むことないさ、俺たちだって、OKはもらってないんだから、

 この後は、各々の特性に合わせた魔法を行うみたいだけど、

 何時までとか期限を言われてないから、慌てる事は無いさ。」


「取りあえず、毎日スケジュールを組んで、やるしか無いね。

 そうだ、これが終わったら、みんなに革鎧を配るように

 ララ様から言われているから、ハウスに帰ったら配るよ』


ウォルトの頭に?が付いてます。スタンが

『後で教えるよ、とんでも無い物だからびっくりするよ。楽しみにして置いて。

 俺もこれを貰ったときは嬉しくて、一晩寝れなかったな。』


『それは楽しみだ』横で話を聞いていたオハマが嬉しそうに一言口をはさみます。

『よし、もうひと頑張りするか』

ウォルトが岩にフレムアローを打ち込もうとしますが、”プシュン”発動不全です。


スタンがすかさず、『集中、集中!』サンチェスが空を飛び、

フランやオーギ達が左右の手、別別にライトアローとフレムアローを出す

練習をしています。


今日も一日頑張ってます。


次話:ちゅー子C妊娠

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