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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
440/971

440話 眷属フレッド族

眷属フレッド族--------


狼村に到着、全員を”ララの部屋玉”から出します。

大人たちはびっくりして固まって居ます。


子供たちは”きょとん”として、状況が呑み込めていません。

「パニエル、連れて来た者達を眷属にしてしまった方がいいみたいだね。」

『はい、ララ様、一日でも早く訓練を行える様にした方が良いかと思います。』


「大人たちだけでいいね。」

『はい、子供は小さいと何処に飛んで行くか判りませんので、

 大人が良いと判断してから行いたいと思います。


 その時はご連絡致しますので宜しくお願い致します。』

「じゃぁ、名付けをやりますか。子供たちはパニエルお願いね。」

『承知致しました。』


「フレッド、今来た大人たちを集めて。名づけ、眷属にするから。」

『ララ様、宜しいのですか、私たちは何もなしえていませんが、』

「眷属に成ってから成してください。その方が役に立ちます。」


『承知致しました。』

「では、男と女に分かれて並んでください。」オスが2頭、雌が6頭です。

「始めます。」


「我が名はルビ・ヴラド、親愛の証として名を授ける、汝の名は

 バンクス/マイケル//ジェーン/メリー/ジュリー/ローズ/スイン/ポイン」

一匹ずつ頭を触り名を告げて行きます。


「今後はそれぞれ、

 バンクス/マイケル/ジェーン/メリー/ジュリー/ローズ/スイン/ポイン

 と名乗るが良い」


「生涯、お前達と共に生き、お前達にとって不名誉な命令はしない。

友として一緒に歩んで欲しい。」


「了承してください。」

『『うぉん』』


一瞬ビクンとし、体が少し大きく、毛色も白く成った様な気がした。

目にも光が宿り、知性を持った様です。

種族も変わり、血狼族に成りました。


「フレッド、今後は貴方が族長、

 リキとウィニを副族長として、取りまとめてください。」


「分からない事が有れば、パニエルに聞いてください。」

「そう言えば食事がまだだったね。」


「パニエル、フレッドたちの食事がまだだから、みんなと一緒に食べてくれる。

 それから、寝る所もね。あと三日位で新しい狼村が出来るから、

 それまで狭いけど我慢して。」


『大丈夫です、私たちは外でも構いませんから。』

「狼用の革鎧を9個渡して置くから、使い方も教えて頂戴。ただし、

 戦闘に向かない物はそれなりにね。」


『承知致しました。』

「じゃあ、私は王都に行くから、宜しくね。〔テレポート〕」


次話:古着屋メンバーのお帰り。

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