440話 眷属フレッド族
眷属フレッド族--------
狼村に到着、全員を”ララの部屋玉”から出します。
大人たちはびっくりして固まって居ます。
子供たちは”きょとん”として、状況が呑み込めていません。
「パニエル、連れて来た者達を眷属にしてしまった方がいいみたいだね。」
『はい、ララ様、一日でも早く訓練を行える様にした方が良いかと思います。』
「大人たちだけでいいね。」
『はい、子供は小さいと何処に飛んで行くか判りませんので、
大人が良いと判断してから行いたいと思います。
その時はご連絡致しますので宜しくお願い致します。』
「じゃぁ、名付けをやりますか。子供たちはパニエルお願いね。」
『承知致しました。』
「フレッド、今来た大人たちを集めて。名づけ、眷属にするから。」
『ララ様、宜しいのですか、私たちは何もなしえていませんが、』
「眷属に成ってから成してください。その方が役に立ちます。」
『承知致しました。』
「では、男と女に分かれて並んでください。」オスが2頭、雌が6頭です。
「始めます。」
「我が名はルビ・ヴラド、親愛の証として名を授ける、汝の名は
バンクス/マイケル//ジェーン/メリー/ジュリー/ローズ/スイン/ポイン」
一匹ずつ頭を触り名を告げて行きます。
「今後はそれぞれ、
バンクス/マイケル/ジェーン/メリー/ジュリー/ローズ/スイン/ポイン
と名乗るが良い」
「生涯、お前達と共に生き、お前達にとって不名誉な命令はしない。
友として一緒に歩んで欲しい。」
「了承してください。」
『『うぉん』』
一瞬ビクンとし、体が少し大きく、毛色も白く成った様な気がした。
目にも光が宿り、知性を持った様です。
種族も変わり、血狼族に成りました。
「フレッド、今後は貴方が族長、
リキとウィニを副族長として、取りまとめてください。」
「分からない事が有れば、パニエルに聞いてください。」
「そう言えば食事がまだだったね。」
「パニエル、フレッドたちの食事がまだだから、みんなと一緒に食べてくれる。
それから、寝る所もね。あと三日位で新しい狼村が出来るから、
それまで狭いけど我慢して。」
『大丈夫です、私たちは外でも構いませんから。』
「狼用の革鎧を9個渡して置くから、使い方も教えて頂戴。ただし、
戦闘に向かない物はそれなりにね。」
『承知致しました。』
「じゃあ、私は王都に行くから、宜しくね。〔テレポート〕」
次話:古着屋メンバーのお帰り。




