438話 リキの嫁さん
リキの嫁さん--------11:00---
(「あれ、此処は?私の部屋よね。で、今何時・・・・・」)
ぼんやりした頭を抱えて、時計を見ると11:00です。
事態を受け入れられない様です。
「別にいいけど、仕事も学校も無いから・・・。」
ちょっと心配になってちゅー子Cに連絡します。
念話(「ちゅー子C、モーニングコールなかったけど、何事も無いよね。」)
(『あ、ララ様、おはようございます。金リリ様がララ様は昨夜遅かったので、
今朝は起こさない様にと連絡を頂きましたので、コールしませんでした。
変わった事は有りません、平常運転です。』)
「ありがと、安心した。」)
「さて、起きますか」のそのそと、ベットから抜け出し、洗面所に行きます。
ゆっくり身支度を整えて、鏡の前に座っていると。パニエルから念話です。
(念話(『ララ様、宜しいでしょうか。』)
(「大丈夫だよ、どうしたの?」)
(『今朝早くリキから連絡が有りました。)
( 嫁さんが見つかり、そこの狼の群れを率いて、
四日後に到着するそうです。』)
「それはおめでたいですね。」
「所で、群れの中に長期の移動に問題の有る者や子供が居るよね。」
(『はい、居ると思います。』)
「パニエル、その者達を迎えに行こう、そっちに行くから用意して。」
もう一度、鏡でざっとチェックして、狼の所に飛びます。〔テレポート〕
狼の所に行くと、狼ハウスからパニエルが飛び出して来ます。
続いて、ケンとカレンが出て来ます。遅れてアルバも顔を出します。
「アルバ、お前も行こう、新しい仲間が来る。年寄と子供たちを迎えに行くよ。」
アルバが、理解できない顔をしています。説明するのも面倒なので、
4匹を”ララの部屋玉”に入れます。自分も入って、簡単に説明します。
「ここに居れば、私のマジックボックスに入るから、
一度に皆を移動できるんだよ。これから行くから、此処で休んでいて。」
外に出て、リキを探すと、結構遠いですね。
400Km位は有りそうです。〔テレポート〕
上空に出ると、居ますね、30頭位でしょうか。
「リキ、上に居るよ。」
(『あっ、ララ様』)リキが上を見て声を出します。
〔テレポート〕リキの横に飛びます。
「リキ、怪我している者や、子供、長距離の移動が大変な者は居るかい?」
(『ララ様にもらったポーションが有りましたので、けが人はいませんが、
年寄と子供が結構きつそうです。』)
「分った、その者達を先に連れて行くね。」
(『えっ・・・・。』)理解できない様です。
”ララの部屋玉”からパニエル達を出します。
リキがパニエルを見てびっくりです。
(『おっかさん!、どうやって・・・』)
訳が分からない様なので、リキと一緒に”ララの部屋玉”に入ります。
(『ララ様、此処は?』)
「ここは私が異次元空間に作った部屋だよ。
ここに入れば、私が、みんなを運べるんだよ。」
リキが首を振って居ます。
『ララ様のおやりに成る事は、私たちの想像を超えています。』
「とにかく、先に連れて行く者達を選別して。
子供にはお母さんが必要だからね。」
リキと一緒に外にでます。
リキが可愛い感じの狼と、年とった狼を連れて来ました。
『ララ様、挨拶をさせてください。この娘が私の嫁に成ります。
そしてこちらが長老です。』ララが、にっこりと笑って、
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