433話 諜報部隊MOUS
諜報部隊MOUS--------20:00---
(「ちゅーママ、居る?」)
(『はい、ララ様、』)
(「問題無い?ご飯や、生活用品は大丈夫?」)
(『はい、リリ様が問題無く対応してくださってます。』)
(「ちゅーパパ、子ネズミ達は仕上がっています?」)
(『はい、ララ様、後は実戦経験を積む段階です。』)
(「いや、戦わなくてもいいからね、
じゃあ、今後は、チビ達とベテランを少しづつ交換していってもいいよ。
差配はちゅーパパに任せるから。」)
(「ただ、王都での見張りをしてもらわなくてはならないから、
ちゅー太C、ちゅー太G、ちゅー子D、ちゅー子Gの4匹貸して頂戴。」)
(『承知致しました。』)
ゲネメの出入りしているヒリップ公爵の館と
グリフォンを見張らなくちゃならないからね。
(「じゃあ、ちゅー太C、ちゅー太G、ちゅー子D、ちゅー子G。」)
”ララの部屋玉”に4匹を入れて、マジックBOXに仕舞って、〔テレポート〕
ちゅー子Cの所に飛びます。
「ちゅー子Cいるぅ?」
(『ララ様ぁ』)ちゅー子3Cが飛びついて来ます。
あの控えめなちゅー子3Cがこんなに興奮するとは、余程嬉しかったのでしょう。
(『ララ様、お久しぶりです、嬉しいです。』)
少しはなれてちゅー子Cパパが嬉しそうにララとちゅー子3Cの様子を見ています。
「今日は、ちゅー子Cの兄弟も連れて来たよ。」
”ララの部屋玉”からみんなを出します。
ちゅーちゅー、ジジジジ、大騒ぎに成りました。きりが無さそうので
「はい、はい、御話は後で、今日は皆に聞いてもらいたい事が有ります。」
「ここに王都支部を作ります。情報収集が目的です。」
ララが眉間にしわを寄せて何か考えています。
(「ネズミ達の部隊に名前を付けましょう。military of unnknown secret:
知られざる秘密の軍隊と言う事で略称MOUS、マウスです。」)
こじつけ気味の気がします。
ネズミ達全員に念話で名前を付けた事を告げます。
みんなの興奮した気が伝わってきます。
(「MOUSの長官はちゅーパパ、副長官にチューママ。
王都分邸支部長はちゅー子Cパパ、副支部長はちゅー子C。」)
(「魔国支部長はちゅー太D、副支部長はちゅー太Dママとします。
仕事の内容は当面、変化なし。」)
ネズミ全員通達念話はここまで。
「ちゅー子Cパパ、ちゅー太G、ちゅー子Gは新人初任務なので、
フォローお願いね。監視対象だけど、
オルアレン公爵邸とグリフォンの本部。」
「オルレアン公爵邸はゲネメと言う悪魔が出入りしているから、
そいつとの会話の傍受。グリフォンはよからぬ計画の事前掌握、
特にミナと言う女の動向に注意。」
「公爵邸の方は魔法使いが相手だから、魔力吸収鎧は必ず着用ね。
ゲネメを確認したら録音装置を置いて、避難して。
あなたたちの一番の任務は見つからない事だからね。」
ララが、ちゅー子Cパパを見て、
「これから、ちゅー子Cパパと一緒に
公爵邸とグリフォンの本部の下見に行きます。」
「出来れば拠点の確保も行いたいと思います。」
ちゅー子Cがララに
『ララ様、二人だけでは不安です、
せめて見張りに私も一緒に連れて行って下さい。』
「確かにそうね、」
次話:オルレアン公爵邸潜入




