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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
431/969

431話 ポウのお部屋

ポウのお部屋---18:00--


自分の部屋に帰って来ましたポウ達に玉を紹介するので、ポウを呼び戻します。

(「タマ、ポウ達の紹介したいから戻って。」)(『はい、にゃー』)


タマが影から顔だけ出して、

(『ララ様、ポウさんって、誰にゃ?』)


「これから行くから、影の入って居て。」

(『はい、にゃ』)影の中に引っ込みます。


ポウのお部屋に入る、と念じて、卵に触れます。

『ララしゃまー!!』と言う声と共に、高速でララに体当たり!”ドン!”


今回は油断していなかったので受け止めました。

『ララしゃま、あたし、こうすぐ、卵から出れそうなの。』

「え、」


ララがびっくりしています。思わずポウの方を見ると、ポウが首を縦に振ります。

「そうしたら、狼やクマやカラス、ネズミ達に紹介しなくちゃね。」

『え~~、ララしゃまそんなに沢山居るんでしゅかぁ。楽しみでしゅ~。』


「そうだ、今日はクロヒョウのタマを連れて来たから、一緒に遊んで、タマ!」

ララの影から、タマがポンと、飛び出します。

『うわ~。黒い猫さんだぁ、こんにちわ、私マニ、もう直ぐ卵から孵るよ。』


タマが????です。タマがララに聞きます。

(『卵から孵るって、どう言う事にゃ』)


「そっか、まずこの空間から説明するね。

 ここは、そこのポウがマニの卵の表面に出入口が有る異空間を作ったんだよ、

 そして、その中に、マニの精神を投影しているんだ、」


そこまで言って、ララが慌てて、

「ごめん、挨拶も紹介もしてないから、誰が誰だかわかんないよね。」


「今話していたのが、マニ、白蛇、BIGアボの娘、

 水の精霊神の大きな祝福を受けて誕生、ほとんどウインディーネの使徒だね。」


「此方がポウ、大海龍王さまの孫、龍だよ。

 マニのお姉さんみたいなものだね。最後にオト様、ポウの御婆ちゃん。

 大海龍王の奥さん、乙姫様だよ。」


エジプト座りをしているタマが、目を回しています。

『ララ様、びっくりにゃ、毛が白く成りそうだにゃ。』

「と言う事は、大海龍王様が度の様な方か知っているんだ、」


眷属にして間もないと言うのに、そこまで理解している事に驚いています。

『ちゅー子D先生に特訓されてます。』

タマが胸を張ります。


「マニ、この子はタマ、ブラックジャーガルの子供。親も兄弟も居ない。

 影に潜る事が出来るよ。こっちで遊んでおいで。」

『『は~い』』


何やらお互い自己紹介しています。直ぐに仲良く成れますね。

「ぽう、オト様、何日か放り出して申し訳ありません。マニが孵るのですか?」


ポウが『そうなんです、あと2,3日で孵ると思います。』

「すぐに竜宮城に行くの、それとも、しばらく此処に居るの?」

『考えたんですけど、しばらく私も竜宮城で暮らそうかと思っています』


「じつわね、ポウに滝と泉と森のある空間を作ろうかと思っているんだ、」

『えっ?』

ららがマジックBOXから”ララの部屋玉”と”ララの家玉”を出します。


「この賢者の石や、精製魔石の中に異空間を作る技術を覚えたんだよ。」

「まぁ、論より証拠、ちょっと行ってみますか、」

ポウとオトと一緒に”ララの部屋玉”に入ります。二人がびっくりしていますが、


「ここはポウが作る異空間みたいなもので、精製魔石の中に作った部屋だよ、

 此処に入れば私と一緒にテレポートできるから、便利。そして、こちらが」

と言って、”ララの家玉”に入ります。二人がびっくりしています。


『ララ様、此処は?』

「ここは大きい方の賢者の石の中だよ。半径1Km位あるよ。まだ工事中なんだ」


『これをララ様が作ったと・・・。』

〚これは、この力は、少し神力を感じます。〛オト様も驚いています。


「こんな空間に滝を作って、滝つぼを作って川、森をる来るんだ、

 そしてこの賢者の石は精霊の森の様な魔力の高い所の泉の底に

 隠す積りだけど、どうかな?」


勿論、ポウのこの空間や、さっきの”ララの部屋玉”みたいな所から

 行き来出来る様にすれば、と思っているんだけど。オト様、問題無い?」


〚一点だけね、魔力の高い泉には大抵

 管理している龍が居ると思う。違う所じゃダメなの?〛


「いえ、隔離空間に成るので、ポウの魔力の補充を考えると、

 そういう所に繋がって居た方が良いかと思ったのですが、如何ですか?」


〚確かに、それは言えるけど、ポウもこの部屋の様な空間が作れるから、

 出入りの空間は任意の場所から繋げておくとして。

 安全面も考えて、賢者の石は竜宮城に置いておきなさい。〛


許可が出ました。

「じゃあ、先に空間を作るから、

 ぽう、この前あげたシーサーペントで作った賢者の石、まだある?」


『はい、三つほど残して有ります。』

「一つで空間を作って、後の二つは補強用として使いましょう。

 三つとも出して。」『はい、』


野球のボール程の大きさの水色の賢者の石が”ララの部屋玉”前に現れます。

「じゃぁ、始めるよ、一時間位で出来ると思うよ」

ララが胡坐をかいて座ります、目をつむり集中しています。


一つの賢者の石が宙に浮かびゆっくりと回転しています。石の中心に

意識を集中して、分子と分子の隙間に小さな空間を作り、

最初は魔力を注入して均一に膨らませます。


ゆっくり、ゆっくり、分子を壊さない様に魔力を注入します。

空間が1mm程の真球になったら、その中を次元転換。

今度はどんどん膨らませます。魔力の風船、中はまだ空っぽ、


薄皮の魔力膜をどんどん膨らませます。30分程掛かって、

半径1Km位に成ったので、中を酸素で満たします。

最後に二つの賢者の石を持って、中に入り、天上と下二か所に石を埋めます。


魔力を込めて押し込むだけですけどね。外に出て、ポウを呼びます。

「ポウ、出来たよ、最後に此処の主人であるポウを登録するよ。」

賢者の石をポウに両手で持たせ、その上にララの手を添えます。


「ぽう、これに魔力を流して。」

ポウの魔力が石にしみこみ、ララの魔力がそれを覆っていきます。


石が水色、ポウの魔力で輝き、ふわりと石の上に立ち昇ると

龍の形に成って石の中に吸込まれました。


「出来たよ。みんなで、入ってみようか。」

ポウが恐縮した様に『はい』、オト様が感心した様に〚ほほぅ。〛

マニは興奮した様に〚えっ、この中に入れるの。〛


タマは『にゃ~』でした。

「ポウ、みんなと一緒に入ると念じて。」

ポウが頷くと。中に吸込まれます。球体空間の一番下に出ました。


「重力は下向きに働くようにしてあるからね、

 まだ、何も入れていないから、がらんどうだけど、

 私が少し落ち着いたら、色々作ってみようか。」


ポウは、何が何だか、ぽか~んとしています。と、オト様が、

〚この空間、私がポウの住む自然を作っても良いかい?〛

ララが”え?”と言う顔をしましたが、すぐに「オト様、宜しいのですか?」


〚ああ、ポウには何もして上げられ無かったからねぇ〛

「有難うございます。おまかせ致します。」

『おばあ様!!』ポウがオトの抱き着きます。


「それでは、ゲートを作っておきます。」

ララが精製魔石を二つ取り出し「ポウ、この二つに魔力を少し注いで、」

ララも魔力を注いで、一個を宙に浮かせます。


「オト様、このゲート石で一辺500m位の門が繋げれます。

 一個はこの空間の中心に、もう一個はオト様が御持ち下さい。」


「この中の重力もオト様のお持ちの石で変えられます。

 方法は石を持って、魔力を流しながら、ああせいこうせいと願うだけです。」

〚おや、便利ね、もらっておくわ。〛


次話:魔国魔王の話--オト様編

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