425話 サンチェス
サンチェス----15:00--
「さて、新人たちを眷属にして魔法を教えなくちゃね。」
拠点の玄関に到着し、ノックして、ドアを開けます。
鍵、かかってなかったけど、良いのかな?
まぁ、あいつらが居れば問題無いね。
食事が終わって、みんな思い思いに過ごしている様です。
居間でサンチェスと話していたディックが振り向き、立ち上がります。
サンチェスも驚いた様に立ち上がりますが、手で制して、
「ディック、今日、一緒に来たみんなを呼んで頂戴。」
『はい、ララ様』
「サンチェス、飛べる様に成った?」
『まだそこまでは、』
「どこまで出来る様に成った?」
『腕一本です。』「剣は持てる?」
『へい、』「ちょっと庭に出てみようか、」
『へい、』庭に出ると、打ち込み用の丸太が植わって居ます。
「まずは、木剣で打ち込みをやってみようか。」『へい』
家の横に立てかけてある、木剣をムービングで持ちます。
「構えは良いね、打ち込んでみて、」
”コン”子供が片手でたたいた様な音がします。握りが弱い様です。
「魔法はイメージが大事、ムービングも魔法だからね、5本の指、手のひら、
自分の利き腕、手のひらをと同じ物を作るんだよ。」
ララがサンチェスの利き腕に木剣を持たせます。
「ムービングでこの手の横に同じ物を作って。」
どうも同じ物が出来ません、
ララの探知魔法で見ると、ふにゃふにゃした手の様な物が、浮いています。
「じゃあ、剣を置いて、自分の手を開いてその横に同じものを作って。」
どうもいびつです。
ララがムービングの手でそのサンチェスのムービングハンドをグニグニいじって、
手の形にしていきます。「こんなもんかな。」
「サンチェス、この形を覚えて、
魔力をどの様に動かしたらこの様に成るか、確認して頂戴」
『へい』サンチェスも必死の真剣です。
額にいっぱい汗をかいています。
「覚えたら、消して、もう一度作って。」
ふっと後ろを見ると、ディック達が居ます。
「サンチェス、その練習してみて、上手くできる様に成ったら、
木剣で、木杭をいい音が出る様にたたいて、出来る様に成ったら教えて。」
『へい』
「それじゃあ、ディック達は家の中に入りましょう。」
家の中に入ると、みんなを前に、ララが眷属について話します。
「私は、みんなに私の眷属に成って欲しいと思ってます。
これから、眷属に成る事の利点と不利な点をお話します。
それによって、私の眷属に成るかならぬか決めてください。」
「眷属に成らない場合でも、此処を出て行ってもかまわないし、
一緒にいて構いません、此処に居れば、それなりの仕事は有ると思います。」
次話:眷属とは




