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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
424/969

424話 料理長ヴィックのスープとお弁当

料理長ヴィックのスープとお弁当-----13:30------


お昼時なので、食堂も少しわさわさしていますが、かまわず、厨房に行って

「料理チョー居るぅ?」と声をかけてみると、

調理台の前で何やら難しい顔をした料理長が座ってます。


『おぅ、ララじゃねーか、

 ちょうどいい所に来た、知恵買貸してくれ。』

「貸すほど余裕はないけど何?」


『相変わらずだな、おめぇ。ま、良い。

 実話な、今度、新しい分邸に引っ越した後、

 男爵様が、お披露目パーティをやるらしいんだが、


 その時のメニューを考えててくれと言われてな、

 料理の方は何とかなるんだが、酒やデザート系で

 見新しい物が思いつかないんだ、何か無いかな。』


「う~ん、お酒とデザート系で目新しい物ねぇ・・・

 ワイン、カクテル、サングリア、シャーベット、

 くらいかなぁ?」


『なんだそれ、知らない単語がぽろぽろ出て来たな、教えてくれ。』

「カクテルは簡単なのはジンとベルモットを混ぜて、

 ライムの薄い輪切りを添えた物、マティーニね。」


「サングリアは赤ワイン、上等な物でなくていいよ、を3~4本、

 ガラスの大きな器に入れて、中に果物を沢山入れて、

 そこから、ワインと果物を取り出して飲むの。」


「シャーベットは、果実を凍らせたもの、

 お酒を入れて凍らせたもの、色々出来るわ。」


『そんなに大きなガラスの入れ物がねえなぁ。』

「そんなの私が作ってあげるよ。」


ガラスの材料は、鉱山のぼた山に行けば大抵あるから、

ペンタの街の近くのミスリル鉱山に飛びます。〔テレポート〕


「おぉ、有りますね、水晶の欠片が一杯有りますね。」

「あとは、ソーダ灰と炭酸カルシュウム、もう一つ、酸化鉛を入れると、

 屈折率が大きく成って、クリスタルみたいに見えるんだったね。」


「よし、分離、合成。形は、

 おおきなワイングラスみたいにしてみよう。


 大きなマドラーの頭に花を付けて、

 細い筋を入れると、表面張力で吸い上げるから、

 お花に色が付いたみたいになるね。


「洗うの大変かな、ま、良いよね」

「そうだ、カクテルグラスも沢山作って置こう。」


最後に、ぼた山にミスリル鉱石のくず沢山有ったので、

分離して、延べ棒にします。

全部マジックバックに入れて、帰ります。〔テレポート〕


「料理チョー、出来たよ~。」

食堂のテーブルの上にシャングリラ用の大きなグラスを乗せます。


『こんなでっけぇグラスどうやって作った・・・。

 嫌、聞くまい。ララだからな。』


「料理チョー、あとね、これにワインを入れると、

 このマドラーの先にお花が咲くんだよ。」


『花?』ララが期待したよりもずいぶんと素っ気ない返事です。

まぁ、男なんて、お花の話をしても、こんなもんでしょ。


(「カクテルの発表はこの次の機会にしましょう」)

「忘れてたわ、サングリアをすくう物が無いわね」


ララが、ミスリルのインゴットを一つ取り出し、

タンブラーに長い柄のついた様なサングリアスプーンを作ります。


「入れる果物は柑橘系が良いと思うけど、色々試してみて。」

さてと、「料理チョー、御願いが有るんだけど、聞いてくれる?」

『おう、聞くだけならいいぞ。』


”パコン”紙を丸めてメガホンみたいにした物で、はたきます。

「サングリアの見返りとしては安い物だよ、お弁当つくって、50人分。

 後これにいっぱいのスープ。」


「材料はドラゴン一匹。急がないから、いいよね。」

と言ってでっかい寸胴を出します。


『おめー、材料なんて言った?ドラ?』

「解体場に置いておくね、まぁ、後から見てよ、余ったら上げるよ。

 お弁当出来たらローバートに言って置いて。」


『急がないんなら、いいぞ。

 余った材料でパーティの料理でも考えるか、』


「じゃあ、宜しくね。」

と言って〔テレポート〕キロの街に飛びます。


次話:サンチェス

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