422話 再びチームサンチェスハウス
再びチームサンチェスハウス---12:00-------
(「次はクララ達を分邸に連れて行かなくちゃね。」)
などと考えながらチームサンチェスハウスに入ると、
ウォルト、ディック、達が呆けて、天上を見ています。
せっかくお茶を出してもらったんだから、
飲めばいいのに、もう、冷めてますよ。
「みんなどぅしたの、寝ぼけた猫だってもう少し、
締まった顔をしてますよ。」
ウォルトが、
『ララ様、此処の人たち、どうなっているんですか、
瞬間移動はするわ、空は飛ぶわ、おまけに魔法を飛ばして
岩を打ち砕くなんて、宮廷魔法使いでも
出来ませんよ。魔法の無詠唱、複数同時発動なんて
聞いた事もありません。』
「そんな事、此処では犬はおろか、
ネズミだって出来ますよ。ちゅーおいで、」
三匹がララの左右の肩と頭ににテレポートしてきます。
ディックが頭抱えてます。
「ここの人たちが出来る事は、この子達も出来るよ。まぁ、
取りあえず、挨拶しようか。」
(『『『はい、ララ様、』』』)
三匹がウォルトとディックに念話で挨拶します。
(『チュー太Bです』)(『ちゅー太Eです』)(『ちゅー子Eです』)
二人がびっくりしています。
(『ネズミがしゃべったぁ』)ディックは口を開けたまんまです。
「眷属同士は念話で話せるよ。冒険者は眷属に成っていないと、
何かと不便だから、ディックとウォルト以外は後で考えましょうね。」
「クララ達は、今必要性を感じないから、後々ね。」
<はい、>
「さて、クララと子供たちは、
王都の分邸に行こうか、向こうでお昼にしよう。」
<ララ様、私たちが、貴族様のお屋敷に行って本当に良いのですか?>
「問題無いよ」
「ウォルト、少しの間、家族と別れるけど、君がテレポートを覚えたら、
毎日会えるからね、頑張って、修行してください。」
「さぁ、行こうか」”ララの部屋玉”を出して、三人を入れます。
〔テレポート〕
残されたウォルトは、厳しい顔をして天井を見ています。
訓練に対する決意を固めた様です。
次話:クララと子供たちの就職




