表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
421/969

421話 オクタの街のギルド

オクタの街のギルド------10:30-----


オクタの街のギルド前です。

突然現れたメイドに驚いた人も居た様ですが、

かまわずギルドの中に入ります。


ララが来ると、中の男たちは、スッと、ララの前を避けます。

怖い物を見る様に首をすくめて居る者も居ます。

受付の前に行って、「ギルマスお願い。」


書き物をしていた受付嬢が、顔をあげると、慌てて、立ち上がり、

<はぃ~~!>一言。飛んで行きました。


<ギルマスーー!!、ララ様でーす!!>声が聞こえますよ~~。

受付のお姉さんがすぐ戻ってきて、ギルマスの部屋の前に同伴し、

ドアを開けて、中に案内してくれます。


「昨夜はご苦労様です。」

<ああ、書類にざっと目を通したが、これだけでも十分犯罪奴隷行だな。>

「一人は極刑でしょう。」


<ああ、そこも間違いないな。>

「今日は、下の九人以外の者たちの事も

 話して置かなけれが成らないので、聞いてください。」


「昨日の午後に古着屋に行ったんですが、

 そこで、最近店の周りで不審な者を見かけると言われ、その後にダリンが、

 一昨日街に数人の冒険者が入ったとの情報を持って来ました。


 その者達を調べた所、昨夜、古着屋に強盗に入り、

 全員殺害する予定であることを突き止めたんです。」


<その話は聞いてないが、ま、いい、話を続けてくれ。>

「その者達6人を捕まえて、尋問した所、

 裏で大きな組織が動いて居る事が判りました。」


「また、剣を持って、店に入った連中は、人質を取られたり、

 首に魔方陣を付けられ、生殺与奪の権をもたれて、従って居る者達でした。


 その為、人質の解放とオクタの街周辺の拠点を潰す事にしたのです。

 ノナとペンタの街の拠点を潰して、そこに居た、

 どうしょうも無い連中を捕まえて来ました。それが昨日渡した者達です。」


ここで、一息、

受付のお姉さんに出してもらった、お茶を飲みます。


「その組織の事だけど、どうして、古着屋を襲おうと思ったのか

 少し引っかかったので、色々と、聞いてみると、この組織は、

 王都の貴族と大きな商会が関わっているらしく、


 以前、此処で、サラマンダー騒動で捕まえたミナが

副首領をやっている様です。」

<ミナは死刑に成ったはず・・・貴族か・・・。>


ギルマスが苦虫を噛み潰した様な顔をします。

「どうも、貴族達や商会の汚い裏の仕事を受け持って居る様です。

 殺し、強盗、何でもありですね。」


「私は、拠点の情報は持ってますが、

 討伐する信頼できる者達が居ないので、保留ですね。」


<ミナが外に出ている以上、俺には何も言う事ができねぇな、

 所でそんな情報は何処から?>

「それは秘密です。」


「所で、古着屋を襲った4人と、ペンタの街の所長と

下っ端一人の6人、解放した人質は私がもらうよ。」


「そこには何も記入されてないと思うから良いよね。」

<そこが情報源か、まぁ、お前が良いならいいさな。>


<ペンタの街の殺された6人の子供だけど、遺体の場所は分るか?>

ララが、顔をゆがめて、憎々しそうに、


「ペンタの街の近くのミスリル鉱山の向こうに有る”毒カエルの泉”

で毒カエルやピラーニャに食べさせたそうです。


私が魔法で天に送りました。こいつだけは、確実に罰を与えてください。」

<判った、俺が責任をもって、此処で断罪する。>


ギルマスがすまなそうに<報酬の件だが・・・>

「要らない、もし、出るなら、ギルマス受取って。

 今回の件で、色々面倒な事に成るかもしれないから、その対応に使って。」


「もし何かあったら、古着屋に言ってくれれば、

 私に連絡が届くようにしてるから、呼んで頂戴。」


<すまん、助かる。>

ララがお茶を飲み、話が終わったと判断したギルマスが、


<じゃあ、下に行くか。>

ララが頷いて立ち上がります。

地下室に降りると、まだみんな眠ってます。


「〔麻酔解除〕〔魔眼〕」全員、目が覚めて、ゆっくりと起き上がります。

「みんな、こっちを向いて。」

全員ララの魔眼の影響下に有るので、素直に従います。


「これから、しばらく、此方のギルマスが貴方達に話を聞きます。

 嘘や隠し事をしないで、自分が行った悪事、

 知る限りのグリフォンの情報を全て話しなさい。」


全員素直に頷きます。


(「最近魔法の効果が高いけど、魔力上がったのかな?

 自分自身に鑑定を掛けるってどうやるんだっけ?

 後で、AIマスター、にでも聞いてみましょう。」)


「ギルマス、これで数日は従順だと思うけど、様子が変になったら教えて。

 後、殺生与奪の魔方陣を壊しておいたから特に問題無いと思うけど、

 何かあったら連絡して。」


(「忘れる所だった、みんなにマーカーを付けておきます。」)

<ああ、分かった。>

「じゃあ、私は、帰るね。〔テレポート〕」


キロの街、サンチェスたちの所に飛びます。


次話:再びチームサンチェスハウス

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ