420話 チームサンチェスハウス
チームサンチェスハウス--------421----
古着屋に戻って、”ララの部屋玉”を出して、みんなを入れます。
マジックバックに仕舞って、戸締り確認したら〔テレポート〕。
キロの街、拠点の前に着きます。ドアをノックします。
「サンチェス居る~。ララだよ~。」
”ガラガラガチャーン”
何かひっくり返したようです。そんなに慌てなくてもいいのに。
『お、おはようございます。』
サンチェスの顔が痛みの為か、ゆがんでます。
「何ひっくり返したの?」
ひょいと覗いてみると、エンドラが腰に手を当てて、怒ってますね、
お花の入った花瓶をひっくり返したようです。
花瓶が金属製だったので、割れはしませんでしたが、
周りが水浸し、せっかくのお花も台無し。そりゃ怒るわ。
『あんたって人は、ララ様が絡むと、
途端にダメ人間に成るんだから、ほんとに』
最期の方は諦めが勝った様で、トーンが下がりましたね。
「サンチェス、ほら、いいから、片付け、エンドラを手伝って。」
後ろに居たクララとセリーナがいつの間にか、
エンドラと一緒にかたずけをしています。
(此れだけ気が効けば、分邸でも大丈夫でしょう。)
片付いたので、チームサンチェスを集合させて、各自の自己紹介します。
今後は、クラン、ファイドラを立ち上げ、ディックを事務、交渉の頭、
ウォルト達をもう一つのチームとして活動していく事、
カンはウォルトのチームで魔法使いにする予定であることを説明します。
話を聞いたカンが慌ててます。
<あの、俺、魔法使えませんけど・・・>
「カンには後で、私が魔法の手ほどきするから大丈夫」
「クララと子供たちは、王都のヴラド男爵の分邸で仕事をしてもらいます。」
<私たちが、貴族様の使用人にして頂けるんですか・・・>
かなりびっくりしている様です。
「大丈夫だよ、私も男爵様のメイドだからね。」
目を丸くしています。更にビックリしたようです。
「サンチェス達は、しばらくウォルト達の教育をお願い、
まずは、自分たちが出来る事は、ウォルト達も出来る様に教えて。」
「私は、今日の夕方には戻って、
基本的な事、魔力の引き出し方は教えるからね。」
「クララと子供たちは、午後に私が王都の分邸に連れて
行って執事長に紹介するからね。ちょっと待っててね。」
「じゃあ、私は、オクタの街のギルマスに
今回の事を説明しなきゃならないから、向こうに戻るわ。」
〔テレポート〕相変わらず忙しいいララです。
次話:オクタの街のギルド




