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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
416/969

416話 ピーボの悪事

*****************出て来る魔法の紹介**********

〔魂魄昇天〕:強力な鎮魂魔法。迷える魂を導く光。

        光の魔法だが、聖属性の傾向がかなり強い


ピーボの悪事------------

「ディック、ピーボの役目と性格に付いて、教えて頂戴」


『はい、ピーボは副長ですので、此処のまとめ役ですね。

 力と恐怖で逆らえない様にしていた様です。下の物、部下は絶対服従させます。

 もともと、サドの傾向が強い奴で、逆らったり、言う事を聞かないと、


 大好きなナイフで、普段見えない所を刻んでいた様です。

 やられた奴は心が病んで、居なくなる者も多かったですね。


 何回か、止めさせようとしましたが、

 こっちが危なくなりそうなので、幹部に相談した事も有ります。


 その話を聞いたミナが喜んで、近々転属してミナの下に着くはずでした。

 それから、幼児性愛の可能性も有ります。


 近年、何人かの幼女が行方不明に成っており、

 調べると、ピーボの影がちらついてます。


 まぁ、本人に聞いても”知らん”の一言で、

 こちらもそれ以上突っ込みようが無いので、

 放置です。無理に突っ込むとこっちが危ないですわ。』


「グリフォンの事に付いて、貴方の知らない事を知っている可能性は?」

<無いです。あいつは、近くのミスリル鉱山の元工夫で、大喧嘩して、


 鉱山を追い払われた所を、私の前の此処の所長が腕っぷしを買って

 スカウトしたやつです。ここ以外の所は知らないし、知ろうともしない、

 まぁ、あまり知恵の回る奴では有りませんから。>


(「これは、尋問する前に犯罪奴隷決定だけど、

 子供が行方不明に成った件だけはきっちり尋問しますか。」)、


転がっているピーボの所に行き、〔麻酔解除〕〔魔眼〕

起こして椅子に座らせ、ララは、ピーボと向かい合って座ります。


〔魔眼〕〔魔眼〕ピーボに魔眼を重ね掛けします。

これから言いたくない事を無理やり話してもらうためです。


「あなたは、ピーボですね。」

<はい、私はピーボです。>


「あなたは小さな子供を攫って殺しましたか?」

<はい、攫って殺しました。>


「いつから、何人殺しましたか?」

<三年位前から、6人殺しました。>


だんだん目がうつろに成ってきています。

その時の事を思い出して、興奮している様です。


(「こいつは、人間の社会で暮らしてはいけない類のやつです。

 悪魔と比べたら悪魔に申しわけないです。

 気分が悪くなってきました」)


「死体は何処に埋めたの?」

<鉱山の向こうに有る”毒カエルの泉”に捨てた。

 ピラーニャどもがあっという間に食いつくしたぜ。>


”ガタン””パチーン!”ララが椅子を蹴って立ち上がると。

ピーボの横っ面をひっぱたきました。


近くに居た者達がへたり込んでます。

ララから強烈な殺気が放たれた様です。


《ララ様、御止め下さい。それ以上殺気を放出すると死人が出ます。》

AIマスター、が慌ててララを制します。

ららが、下を向いて、こぶしを握り締めます。


下を向いたまま、

「ディック、こいつに、殺害した子供の名前を書かせて。」


それだけ言うと〔テレポート〕毒ガエルの泉の傍に飛びます。

泉の前で顔をあげると、涙でぐしゃぐしゃに成ってます。


それでも、両手を上げて、〔魂魄昇天〕迷わず成仏出来る様、

思いっきり魔力を込めて、光の魔法を泉に放ちます。


六つの蛍玉が、ふわふわと泉の中から浮かび上がり、空に向い、消えてゆきます。

ララは見送った後、しばらく下を向いていましたが、

〔テレポート〕ペンタの街の拠点の食堂に戻ります。


〔クリーン〕涙の跡を消して。みんなの前に立つと、

「ディック、御金はカンも含めて、7人で分けて。

あと、金目の物と、証拠書類は私が預かるわ。


残りの雑貨は、オハマに上げたマジックバックに入れて、私に頂戴。」

『ヘイ。』


次話:カンとウォルトの家族

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