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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
413/969

413話 ディックの尋問

ディックの尋問--------------


『はい、これがの所長:ディック 隣が副長:ピーボ。

 こっちの三人は、オハマに聞いた方が良いと思います。』


オハマが前に出て、

<此処、ペンタは私とビーチが拠点にしてた所ですので、私が説明いたします。>

なる程と、ララが頷くと、オハマが三人の頭を触りながら


<これがはディ、こっちがグラ、最後にカン>

<ディとグラは子悪党、みかじめ料、ピンハネ、カツアゲ、

 この辺のチンピラを取りまとめている様です。>


<カンは、最近来た子で、孤児院を出て、浮浪者に成っている所をウォルが

 拾って来ました。気が小さく、性格的に、悪い事は出来ない様です。>


話を聞いていたララが何かを感じた様です。カンをじっと見て、

「カンはもらう、この子は、面白い魔力を持って居る。」

「ディとグラはギルドに罪人で引き渡します。」


「さてと、オマハ・ビーチ・ポール、さっきと同じように、使えそうなもの、

お金に成りそうなものは、渡して有るマジックバックに入れて来て」


ララが副長:ピーボの前に行き、〔麻酔解除〕〔魔眼〕起こします。

「ウォルト、ピーボと一緒に、金品、書類を、テーブルの上に出して。」

『へい。』


「尋問は、ディックからします。」

ディックを椅子に座らせ、ララも向かいに椅子を用意して座ります。

〔麻酔解除〕〔魔眼〕「あなたはディックで良いわね。」


ディックが首を縦に振ります。

「個々の拠点を任されて、何年?ここに来る前は何をやっていたの?」


<ここに来て、三年に成ります。

 ここの前は、モノの街に5年、その内2年は副所長でした。>

「首に魔方陣が付いているけど、何でグリフォンに入ったの?」


<田舎の猟師の三男坊、10歳まで育ててもらったけど、

 行商人の丁稚奉公に出された。2年やったが、

 奴隷に売られそうになったんで、逃げて、


 冒険者で鉄級やってたが、食えなくて、野垂れ死に層になった所を、

 此処の三下に拾われて、悪事三昧。

 悪知恵が認められて、首に紋を入れて、幹部だと思っていたら。


 奴隷だったと言う訳さ、

 その後は殺されない様に適当に頑張っていただけ。>


(「これ、迷いますね。根っからの悪党ではない様です。」)

「あなたは、自分が贅沢をする為に、

 他人を不幸にする事はかまわないと思いますか?」


<それは、人でなし、と言う奴ですね。

 俺が主導して、遣った事は、悪人と呼ばれる奴らを食う事、確かに、命令で、

 金持ちも襲った事はあった。盗みはやったが、殺しはやってない。>


「じゃあ、今回、古着屋を襲ったのは言っている事と反しないですか?」

<今回の殲滅命令は、驚いた、こんな命令は初めてなので、本部に問い合わせて、

 穏便に済まそうとしたら、副首領のミナが来て、逆らうと、殺すと来たもんだ。


 流石に、自分の命と、他人の命を天秤にかけられないから、

 仕方なく、手配した。後味の悪い仕事だ。こんな、仕事はやりたくないが、

 これが付いている限りは駄目だろうな。>と言って、首をなぜてます。


(「冒険者クランを立ち上げた時、

 事務方で清濁併せ呑む様な人材が欲しかったから、ちょうどいいかもしれない。

 ウォルトの家族にもひどい仕打ちはしていないし、使ってみますか。」)


「ディック、貴方に提案が有ります。

 首の魔方陣を外してあげるから、私の兵隊に成らない?」

ディックが目を丸くして


<それは願っても無い事ですが、私には荒事は無理、

 御役に立てるような冒険者は出来ないですよ。>

「大丈夫、貴方に期待するのは、事務方。」


ディックが少し考えて、

<それなら、お役に立てるかもしれません。>

「じゃあ、首を見せて。」


ディックがララの方に首を見せたので、

指を触れると”パチン”小さな音がしました。


<おぉ。すごいですね。>

「じゃあ、手始めに、グリフォンで知っている事を教えて頂戴。」

ディックが、幹部の名前や、拠点の位置などを話した後に、


首領がアトルア子爵と会って、裏の仕事の斡旋を受けている事、

魔導士ゲネメが、転移魔法、魔方陣を使って移動している事、等を聞くと、

「転移魔方陣はここにもあるの。」


次話:ペンタの転移魔方陣

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