406話 古着屋防衛の打合せ
古着屋防衛の打合せ---21:00-----
店の前に飛ぶと、オルタが店の前で待ってました。
「オルタ、ごめん、待った?」
『いえ、少し前に来たところです。』
「食事は・・・、必要ないけど、たまに熊食堂に行きますか、」
『はい、付き合います。』
と、言う事で、熊食堂で作戦会議です。
「おかあちゃーん、冷たい果実水飲みたいから、タンク冷やしていい?」
<はいよ、ついでにエールのタンクもお願い!>
「は~い、」右手で果実水のタンク、左手でエールのタンクを触って、
〔クール〕簡単にやっている様に見えますけど、
中の温度を均一に下げないといけないから、結構難しいんですよ。
「出来ました。おかあちゃん、冷たい果実水とエール、一つづつお願い。
それから、おつまみ、おまかせで。」
<はいよ、>おかあちゃんがお客さん達に大きな声で
<冷えたエールが出来たよー!>
みんな、手持ちのエールを急いで飲んで手を上げます。
今日もエールは売り切れですね。
さて、オルタと今夜の対策を協議します。
「今夜の襲撃対策だけど、全員捕縛で行きます。」
「全員眠らせて縛るだけですから、特に問題無いですよ。」
『私のやる事が無い様に思うのですが・・・。』
「オルタは私が強盗達を眠らせたら、ギルドに走って、応援呼んできて。
ギルマスには話して有るから、すぐ動いてくれると思います。」
『わかりました、しかし、前回もテーブルの下に隠れていた奴が居たとか
女房が言ってましたけど、』
「うん、おそらく、今回の強盗達と何らかの線でつながっていると思う」
『え?』
「おそらく、黒幕が居るはず、サラマンダーは潰したけど、
黒幕に成っていたアトルア子爵には手を出していないから、
サラマンダーの生き残り、改心していない奴が、動いて居るかもしれない。」
「今回はそいつらを探る事が最大の目的。まぁ、尋問はギルドに任せるけど、
リーダー格の奴は私が先に色々聞いておくよ。」
「狼とちゅーは、外で警戒している者を逃がさない様にします。
おそらく、店の周りに居る者と、離れた所で様子を
伺っている者が居るはずです。」
「店の周りに居る者はちゅー子Bとモスが担当私の合図で眠らせます。
離れた所で様子を伺っている者はちゅー太Aとワイマが探して、泳がせます。」
「泳がせて。仲間の所に案内してもらいます。」
『すごいですね、でも、泳がせた者がどこか、仲間と会って、
何人か違う動きをした時は?』
「そこまで考えなかったけど、うん、カラスを2~3羽呼んでおきますか。」
(念話:(「カポネ、今、大丈夫?」)(『は!ララ様、何でしょう。』)
(「夜目の効く者、3羽程、オルタの街の古着屋に派遣してくれない?」)
(「期間は今夜から明日までの予定。内容は追跡。
今回は戦闘は無いから、夜目が効けば若い者でいいよ。」)
(『承知致しました。現在、ララ様から名前を授かった者は
全員戦闘も出来ますので、ご安心ください。』)
(「うわぁ。もうそんなに育って居るんだ。カポネ、頑張ったね。有難う。」)
(『ララ様にそう言って頂けるのが最大のご褒美でございます。
すぐにでも選別してそちらに向かわせます。』)
(「ありがと、御願いね。」)(『はっ!!』)
「これで準備OKとっ」
「おかあちゃん、狼とちゅー達に御土産にしたいから、お肉、味付けしないで、
ミディアムレアで焼いて。1Kgを2個と500g5個お願い
<はいよ、肉は何がいい?>
「じゃあ、これを焼いてもらおうかな。」
解体部屋に入って行き、ファイヤードラゴンの胴体の半身を台の上に置きます。
”ドン!”
<おまえ、これ、もしかして。>
「はい、もしかしました。ファイヤードラゴンです。
今日の食事代込みで、このお肉でお願いね。」
<おまえ、多すぎるよ。暫く、古着屋の連中の食事代要らないぞ。>
「古着着屋の分はモリエールと相談して、
会計は私から離れてモリエールに任せているから。」
<う~~ん、分かった。>なにか納得できない様です。
「おかーちゃん、果実水とエールお代わり。」
<はいよ!>
ステーキの御土産を持って、古着屋に帰ります。
カラス達、ラッキ、ジョニー、アンネも合流したので、
皆に御土産を渡して、役割分担を説明します。
お土産には大喜びで
『こんなに食えねー』と言いながら齧り付いていました。
「残ったらマジックバックにいてれ置いてね。
これから仕事だから食べ過ぎない様にね。」
『『『『『『『はーい!』』』』』』』みんな良い御返事です。
後は強盗さん待ちですね。
次話:古着屋襲撃ウォルト




