403話 ララの小部屋の世界
ララの小部屋の世界----18:00-----
じゃあ、行きますか、小部屋の精製魔石を取り出し、全員を意識して、
入ると念じると。みんな、吸い込まれたように中に入ります。
私も精製魔石をテーブルの上に置き、入ると念じて、中に入り、説明します。
中に入ると、みんながびっくりした顔をしてこちらを振り向きます。
「ここは、精製魔石の中に私が作った小さな小部屋。
少人数で移動する時に使う部屋だよ。」
サンサが、<ララ様、理解が追い付きません。移動の時の小部屋とは?>
「ここは精製魔石の中に作った世界なので、
皆がここに居ても、魔石はマジックバックに入るんだよ、
つまり、精製魔石の中に皆を入れて、その魔石をマジックバックに入れて、
テレポートで出来ると言う事。」
「これから、これを応用して、転移装置を作ろうと思っているんだ。
そうすれば、私が居なくても王都に行けるからね。これ、内緒だよ。
下手に王族とか、高位の貴族に知られると、面倒な事に成るからね。」
<し、承知致しました。>
<まぁ、ララ様だからなぁ。便利に成るならいいんじゃねぇ。>
サンサが<ほんとに、あんたって人は、軽いんだから。>
「いいよ、他の人に言わないと約束してくれるんだから、問題無いよ。
そこにお茶のセットが有るから使ってね。」
「少ししたら、呼びに来るから。」
『『『<<<<は~~~い。>>>>』』』。外に出て。精製魔石を仕舞って。
〔テレポート〕。分邸の私の部屋に移動しました。
小部屋の中は-------
ララが出かけた後、
ダリンが<こりゃぁ、どうなってんだぁ?扉も窓もないぞ、>
<ここにドアが有るぅ!>
走り回っていたランシーが、カーテンで隠れた一角にドアを見つけた様です。
遠慮せずにガバっと開けると<おトイレ~~~!!>
ロザリが<ランシー!その辺何でも開けちゃだめー!>
リーラがランシ―を捕まえに走ります。
おっかけっこが始まりました。
で、ランシーがコケて、泣き出して、
モリエールに怒られて、おしまい
この部屋は、移動の為に短時間しかいない事が前提の為、
備品はソファーとテーブルが部屋の奥に4セットとお茶のセットが有るだけです。
サンサが、<明かりも無いのに、どうしてこんなに明るいんだい?>
<部屋全体が光っている気がするけど・・・>モリエールが感想を述べます。
<考えてもしゃあない。座ってお茶でもしようぜ。>
ダリンがどっかりとソファーに腰を下ろします。
マミーと、サンサがお茶の支度をしながら、
『不思議ねぇ。このポット、火に掛けていないのに丁度良い温度だわ。』
<ここはララ様が作った空間だと言ってたから、
ララ様の魔法が効いているんだね。>
デルシーがお茶菓子を見つけて、『これ、何だろ?』
プリシーが『チョコよ、チョコ、前にララ様が出してくれた、美味しい奴。』
『うん、それは知って居るけど、形が違うわ?』
と、言いながら、お口に入れます。
お目目まん丸、お口に手を当てて、『やだ、これ、お酒!?』
ダリンが即座に反応します。<何!?、酒?。どれだ。>
デルシーがお皿に乗ったチョコを指さします。
<チョコじゃねえか。>
と言いながら、口の放り込むと。
<こりゃたまげた。こんな物どうやって作ったんだ・・・?>
みんな、なになに、どれどれ、と言いながら寄って来て、
口に入れて。思わずにっこり。
ロザリがランシ―もチョコを口に入れるのを見て、、<あっ、駄目!!>
ランシーが<まじゅい。>
と言って吐き出しましたが、お酒はお腹に入った様です。
その後、顔を赤くして、陽気に御歌を歌って、ことりと寝てしまいました。
チョコは勿論完食、後で気が付いたララが、
しまった、と言う顔をしたのはご愛敬です。
次話:分邸にお泊り




