402話 古着屋の売り上げ
古着屋の売り上げ--------------
「じゃあ、みんな、食事に行こうか。」
ララが食事に誘いましたが、
モリエールが<ララ様、その前に今回の収支と報告をさせてください。>
「そうだね、聞いてなかったね。ダリンも帰ってこないし、御願いね。」
<はい,では、仕入れが古着大人用は男女共に500Kg、
子供用は男女共に400Kg。補修用の生地は100kg、
金貨1枚小金貨9枚、
下着は男性と子供男女は100kgずつ、
女性用は200kgで計500Kg,小金貨5枚。>
<金物一杯、小金貨7枚。シナモン、樽1つ、小金貨1枚。
ハーブティーの・プリムローズ・ラベンダー・リンデン・カモミールを
1Kgづつ全部で、銀貨一枚。>
<衣類金物は完売、シナモンとハーブティーが100g位残ってます。
売り上げが5772000デル、差し引き962000デル。ここら必要経費、
5日分の皆の給料と食事代を引くと、400000デルが店の利益に成ります。>
モリエールからの報告が終わると、
ララが、「この街の皆を相手に、商売して、それだけ儲けが出れば、十分だよ。
私は、損しなきゃいいかな、ぐらいに考えていたからね。」
<ララ様、次回の仕入れは、どうしましょう。>
モリエールが聞いて来ますが、ララとしてはもう、全て、任せたいので、
みんなと相談と言う方向にもっていきます。
「そうだね、その件で、みんなと相談したの?」
<はい、雑談程度で、話した程度です。>
「じゃぁ、モリエールが皆の話を聞いて、どう思っている?」
<今回は二回目と言う事で、一回目程の混雑は有りませんでしたが、
それでも、三日目には完売してしまいました。
もう一度同じ量でもいいのかなと思います。>
「商会の方の依頼はどうなりました?」
<すいません、その報告が、まだでした。>
<古着大人用は男女共に500Kg、子供用は男女共に400Kg。
補修用の生地は100Kg。下着は男性と子供男女は100kGずつ、
女性用は200kgで計500Kg,合計2875000デルで受けました。>
「価格的には良い所だと思います。商会は何処に持って行くと言ってました?」
<うちより東、ノナの街やデカの街に持って行くと言ってました。>
「近々ペンタの街に支店を出すから、その事は、
今度会ったら言っておいた方がいいね。」
<はい、わかりました。>
「競合する事もなさそうだから、前回と同じでいいでしょうね。
後は、問屋に在庫が有るかどうかですね。前回の倍ですから。」
モリエールがマミーと顔を見合わせてます。
「まぁ、大丈夫でしょう。余った紅茶は、引き取ってもいいけど、
みんなのお茶用にしても良いよ。」
<有難うございます。お茶様にさせて頂きます。>
「売上金は、全て、仕入れ金としますが、
小銭は釣銭にしますので、私が両替します。」
「今、出せますか?」
モリエールが、マジックバックの中から、御金の入った袋を取り出します。
ドン!。
ララのマジックバックにお金の袋を入れ、代わりに、
金貨3枚、小金貨30枚、銀貨30枚を渡します。あと、モリエールとマミーの前に
それぞれ、銀貨10枚ずつ、エスメとラルダには銀貨3枚ずつ、
サンサにダリンの分も、と言って小金貨2枚を渡します。
「これは、今回の商売の給料、いや、分け前に成ります。
そして、私から出すお金も最後と成ります。」
「これから先は、この商売をして、儲けたお金を皆で分けてください」
「ペンタの街の支店ついての初期投資は私が行います。
私は御金を出すだけ、他のほとんど全てはサンサとダリンに任せます。」
「ただ、計画と進捗、問題が有った時の相談は行ってくださいね。
仕入れ、王都に行く転移方法に付いては私を頼らなくても良い方法を
考えています。それが、動作するまでは私が面倒を見ます。」
<ララ様、こんなに頂いて、宜しいのですか。
私達、食事代も払ってないですよ。>
モリエールが申し訳なさそうに、みんなも同じ表情でこちらを見ます。
「だから、決まった額の給料ではなく、利益をみんなで分けた、分け前なんだよ。
みんな頑張ったんだから受取ってください。」
『『『<<<<有難うございます。>>>>』』』
「さて、こんなところかな?あと、相談したい事有ります?」
マミーが手を上ます。
<ララ様、一回目の時に販売しました、
風呂敷と塩、次回、御用い出来ますでしょうか、>
「ああ、そうだね、塩の壺、入れ物だけど、
今日、王都に行ったとき、見繕ってちょうだい、
塩自体は沢山あるから、小売りの壺の個数は任せるよ。」
<有難うございます。>
「他には?」無い様なら、ダリンは帰って来ないけど、食事にしますか、
『『『<<<<は~~~い。>>>>』』』。
ワイワイガヤガヤ、みんなで楽しくお食事とお喋りをして、お店に戻ります。
ダリンが戻ってますが、少しお酒臭いですね。じろりとにらむと、
<ララ様、情報収集の為、酒場に行きました、
酒を頼むのが自然と言考え、飲みました。
そこでわかったのは、冒険者5人のグループがかなり怪しい様です。>
私は苦笑をこらえて、
「襲撃は5~6人と言う所ですね。ダリン、あんた食事は?」
<食事は大丈夫ですただ、情報収集活動費が掛かってしまいましたので、
ご配慮の程お願い致します。>
こいつ、酒代出させるつもりかい、もう、苦笑が誤魔化し切れません。
「サンサから貰いな。」ダリンが、ちょっとがっかりした様子なので、
「一杯分だよ」と言って銀貨一枚を渡します。
嬉しそうな顔をして、<ちょっと、食堂に行ってきます。>
こいつ、お酒飲む気だよ、
「私ら、もう王都に行っちゃうよ、ダリンは留守番?」
あわてて、<私は、護衛なので、御供します。>
次話:ララの小部屋の世界




