399話 ダリンの情報収集
*****************出て来る冒険者の紹介**********
グリニスとジョンズ:ダリンの冒険者仲間
ダリンの情報収集--------17:00-
さて、宿に偵察に行った、ちゅー太Aとダリンはと言うと、
店の前に着いたと思うとそのまま、一階の食堂兼酒場に入って行きます。
『チッ、チッ』)とちゅー太Aが抗議していますが、
ダリンが、<中の様子もちゃんと見ておかなきゃダメだろぅ>
と、都合のいい言い訳をしています。
ちゅー太Aは諦めて、侵入経路を探って居ます。
ダリンは、サッと見回して、知り合いでも見つけたのか、
一つのテーブルに向っていきます。
冒険者風の男が二人、エールを飲んでます。
<おう、グリニスとジョンズじゃねぇか、この時間からエールたぁ、
懐があったかけぇみたいだな。>
ジョンズと呼ばれた方が
<お前ほどじゃないがな。>
<そう言うなよ、俺だって、此れでも結構しんどいんだぜ、
一日中ず~と、それが途切れねぇ、からな。この前、
酒飲んだのいつだったか忘れるくらいだ。>
グリニスが<そりゃ、しんどいわ、でも、金が貯まるから、いいじゃねえか。>
ダリンが、手を上げて、女給を呼びます。<俺にもエールくれや。>
<はいよ。つまみは?><こいつらと同じでいい。><はいよ>
<おい、おい、仕事中じゃねえのか?姉さんに怒られるぞ、>
ジョンズがからかい気味に言いますが、
ダリンは<此れも仕事だ、情報収取。
なぁ、最近見かけない冒険者のグループが来てないか、>
グリニスが端の方のテーブルをちらりと見て、体の位置を変え、
口元を見られない様にして<5人だな。>
察したダリンが、<すまんな、エールおごるわ。>
ジョンズが、<お~、気前がいいねぇ。>
<これは仕事、後からサンサにもらう。>
<くれるとは思えんがな、>グリニスがとどめを刺します。
ダリンが<ま、いいさ。>と言って、
女給を呼んで、エールを二杯追加注文します。
5人の冒険者は食事が終わったのか、席を立って二階の部屋に戻る様です。
二階に消えた後、ちゅー太Aが、
(『部屋を調べに行きます。』)と念話で連絡を寄こすと、
ダリンのポケットの膨らみが消えます。テレポートで向かった様です。
ダリンは、三人で、とりとめのない話をしてから、古着屋に帰ります。
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