395話 ジョージとお肉
ジョージとお肉------14:00-------
「チュー太4、ネズミ用の出張セット三つ渡しておくわ、」
ちゅーた4のマジックBOXに転送します。
(『有難うございます、ララ様。』)
マジックポシェットから-精製魔石の部屋を取り出し、
「これは、魔国と、本邸を繋ぐ転移装置に成ります。」
「今はまだ、工事中なので、起動させませんが、今度来るときは、
此処から来る事に成ると思います。」
ベッドの下、足の傍の死角に精製魔石を置きます。
(『今度、ララ様が来るときは、此処から出るんですね。』)
チュー太Dが珍しそうに眺めてます。
「そうだよ、後、私は、ジョージに挨拶してから帰るよ。」
「チュー太D,無理しないで、貴方達ちゅー部隊の存在は
秘密にしなければ成らないんだから、
少しでも、ばれる危険が有る行動は絶対慎んでください。」
そう言って、部屋を出て、一回の厨房に行きます。
「ジョージ、居るぅ?」<おう、んん?。>
ジョージが首をかしげています。
見た事有る様な気がするけど、誰だっけ?みたいな反応です。
(「あ、変装解いてから、会ってないや。」)
「ララだよ、変装してた時はラナって言ってたけど、判る?」
<あはは、そうか、いや、驚いた。>何やらしどろもどろです。
「新しい、お肉が入ったから、持って来たけど、いる?」
<おぅ、何を持って来たんだ?>
「炎竜。」
<ん?、聞き間違いだな、もう一度行ってくれ、>
「若い、100歳くらいの炎竜、ファイヤードラゴンだよ。」
ジョージのお目目がまん丸です。
<欲しい、欲しいけど、やばい。>
「???」「どういう事?」
<欲しいけど、そんな物店で出して見ろ、
仕入れ先は何処だ?ってんで、一発でしょっ引かれる。>
「言わなきゃいいじゃん、お得意さんに、珍しくて、上手い肉が手に入った、
とか言って、食べてもらえばいいんだよ。」
<お前、頭良いなぁ、すげー悪知恵が働くじゃん。>
「わるじぇ~ぇ?」
機嫌が悪く成ったのを察したジョージが
<いやいや、役人にとっては悪いかもしれんが、
俺たちの取っては、とっても役に立つ考えだと、
言う事で、収めてくれぇ~ぃ。>
ジョージが必死に言い訳をするのと、
誤魔化しが無いのを感じて、機嫌を直します。
「じゃあ、炎竜100Kgと、ヌームの肉一頭、おいて行くね。」
<ありがてぇ、こっちに頼む。>
案内された保管庫、冷蔵庫に入れます。
「じゃあ、チュー太頼むね。」<ああ、任しときな。>
魔国側ダンジョンの扉前に〔テレポート〕
扉を開けてもらって反対側の扉も抜けて、自分の部屋に〔テレポート〕。
部屋に戻って、一息つくと、何か もやっとした感じがします。
「何だろ、何か忘れている様な気がします。」
「皆にタマの紹介をして、魔国に行ってきたんだよね。」
「ちゅー太Dのお嫁さん眷属にして、転移用の精製魔石を出して・・・」
「あ~っ。マジックバックで精製魔石の受け渡しが出来たじゃん。
渡すのにわざわざ魔国に行く必要は無かったぁ~。」
「でもいい、ちゅー太Dのお嫁さん眷属に出来たし、ジョージにお肉渡せたし、
何よりアリク・フォン・アザゼル公爵の存在が分かった事が大きいわ。」
「うむうむ、有意義な時間でした。」
何か、言い訳している様です。
タマの教育方針---------------
「タマ帰ってる?」
(『はい、ララ様、』)タマが影からぴょんと飛び出します。
(『ララ様、お帰りニャ』)お手手が大きいにゃんこですね。
甘えて来るので、もふもふ、お顔をわっしょわっしょ、
マッサージしてあげます。気持ち良さそうですけど、適当に切り上げます。
「さて、と、タマ、貴方はしばらく、
ちゅー子Dの影に居る事は、前に話したけれど、
マスターする技術は、テレポート、ムービングはハンド2本。
飛行。ライトアロー、此処まで出来たら、私を呼んでね。]
「ん~っと、ライトアローは今教えておきます。」
タマの頭に手を乗せて、タマの目をじっと見る事三秒。
タマに情報と権能の転送を行います。
「はい、これで私の光魔法を使える様になりましたから、
ライトアローも出来ますよ。」
「所で、タマ、影渡りできるの?」
(『はい にゃ。条件が有るみたいだけど、
ララ様の影に帰りたいと思ったら出来る様になったニャ。』)
「分かって居る条件はどんな事?」
(『入った事のある影、影を作る相手をよく知っている事だニャ、』)
(『今はそれだけニャ、帰れなく成ると恐いからララ様と
師匠の所しか行かないニャ。』)
「それじゃあ、勿体ないね。何処に行っても、
私の影に戻って来れる様にすれば、絶対に迷子には成らないでしょう?」
「少し練習してご覧。もし、帰れなく成っても、私に連絡すれば迎えに行くよ。」
(『嬉しいニャ、有難うございますニャ。やってみるにゃ、頑張るにゃ。』)
やる気が出たみたいです。早速どこかに飛んで行きました。
「全ての影を覚える事は出来ないでしょうから、
影の中に小さな魔石を置いて、目印にすると良いかもしれません。」
「今度試してみましょう。」
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