394話 アリク・フォン・アザゼル公爵
*****************出て来る魔国の貴族**********
騒動の黒幕:
アリク・フォン・アザゼル公爵
ラグジュの友達、味方の魔国貴族:
メラニー・フォン・ウィルクス公爵
ウィル・フォン・ベンティン公爵
フランク・フォン・ケネディ候爵
アリク・フォン・アザゼル公爵---13:00------
「で、何か報告が有るの?」
(『監視対象のアクセルと言う小物ですが、男爵邸を訪れ、
モンブランと何やら話した後、男爵邸を出て、
大きなお屋敷に入って行きました。』)
「そこの画像は有る?」(『はい、こちらです。』)
画像の再生を行いますが、「ちょっと待って、ラグジュ、出て。」
(『はい、ララ様』)ラグジュが出ます。
「これから、探査虫の記録を再生するけど、貴族の屋敷が写っているはず、
その屋敷の持ち主を教えてほしい。」(『承知致しました。』)
チュー太Dが、画像を再生します。
アクセルが向かった屋敷を見たラグジュが、驚いた様に
(『これは、公爵邸。アリク・フォン・アザゼル公爵の屋敷です。
こんな、大物が、関わっているとなると、
かなり、危険で難しい対応に成ります。』)
「と、言うと?」
(『アザゼル公爵は昔から、神が全てを管理する人間の国は少なくとも半分は
悪魔が管理すべきで有ると、主張している御仁です。』)
「と、言う事は、悪魔が魔物や魔人を使い、
人の国、生活圏を乗っ取り、支配すると・・・。」
(『はい、その様な主張をする者達の急先鋒、旗振りです。』)
「そういう者たちはどれ位居るの?」
(『私の知る限り、1/4程度だと思います。何にしても。
魔王様が現状維持と唱えておりますので、
間違いは無いと思いますが・・・。』)
「魔王の一言で覆ると言う事ですか、
その公爵が、魔王を操る可能性は、無いの?」
(『どの様な事にも絶対は有りませんが、私が知る限り、
あの魔王様に何か出来るとは思えません。』)
「でも、今、魔王は眠らされているんだよね。」
「魔王が寝ている間に、スタンビートだとかで人族に
大きな被害を起こさせる可能性はあるよね・・・・。」
「ラグジュ、アリク・フォン・アザゼル公爵について知っている事、教えて。」
(『え~と何からお話しましょうか・・・』)
「アリク・フォン・アザゼル公爵の仕事を教えて。」
(『具体的な仕事は分りませんが大公、
他の高級貴族と共に重要な決定に参加していると思われます。』)
「地位、財力、収入手段、戦力は?」
(『この方は、、魔国NO3で、大公に最も近いと言われています。
まぁ、魔王にはイエスマンですね。しかし、財力はかなりの物で、
人族との交易を一手に行っており、他の者の介入を許しません。』)
(『人族側の交易相手は秘密にされており、いまだに知られておりません。
戦力は、自前の騎士団の他に、傭兵部隊と魔法専門部隊それから、
汚れ仕事の隠密、闇の部隊や山賊部隊も有るとの噂です。』)
(『この公爵だけで、人の国一国と戦えると言われております。』)
「予想はしていたけど、まともに戦う事は現状では無理ですね。」
「魔王が居ないのでやりたい放題ですけど、
もし、ラグジュも知らない方法が有って、
それがルビちゃんの何かが鍵と成っているとしたら。
今回の騒動の理由付けには成るわね。」
「でも、まぁ、かもしかが一杯の話しだし、想像の域を出ませんね。
それより現実の対策です。力の有る公爵が関わっているとすれば、
モンブランから奪った触媒はすぐにそろえる事が出来ますね。
スタンビートの脅威は遠い話では無いと言う事です。」
「スタンビートに備えるには、時間が足りません。
何より、こんな話、人間たちに信じてはもらえないでしょうね。」
少し落ち込みそうに成っていると、ラグジュが、
(『ララ様、悲観的に成っても仕方だ有りません。
とにかく情報を集め、少しでも奴らより早く動ける様にしましょう。』)
「そうだね、情報の収取、戦力の拡大、スタンビートの対策・・・。」
(AIマスター、王宮は危ないけど、アザゼル公爵邸なら探査虫放てる?
それから、もやもや水晶玉がスタンビートの要だと思うけど、
スタンビートを起こす前に回収する事は可能?)
《探査虫の件は可能です。もやもや水晶玉の件は、もう少しお時間を下さい。
スタンビートが起こる前にマジックバックに収納すれば、可能だと思います。》
(もう一点、ラグジュから教えてもらった、賢者の石の中の世界、
この中に魔物達を放り込むことは可能?落とし穴みたいに。)
《すごい事考えますね、確認します。》
「ラグジュー、。アリク・フォン・アザゼル公爵と反対の意見、を持っている
ちからの有る高位の貴族の方、知らないかな。直接会わなくても、
その人に、情報が渡るたるようにして、危機感を持ってもらう事は出来ない。」
(『思いつく方は何人かおります、その方が、今、どの様な立場、
状態にあるのか、確認出来ないでしょうか。』)
「分かった、その方たちの屋敷を教えて。探査虫で探って、みるわ。」
ラグジュが王都の地図を取り出し、地図に印と名前を記入していきます。
(『ここがメラニー・フォン・ウィルクス公爵、こちらが
ウィル・フォン・ベンティン公爵、少し離れますが、
フランク・フォン・ケネディ候爵と成ります。』)
「それじゃあ、探査虫を飛ばすけど、確認するのに2~3日必要ね。」
(AIマスター、此処に探査虫飛ばして)
地図を見ながらAIマスター、に連絡します。
《承知致しました。》
次話:ジョージとお肉




