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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
393/969

393話 魔国ちゅー太Dの嫁

魔国ちゅー太Dの嫁-----12:00--


AIマスター、入り口開けて。

《承知致しました。》岩の扉がゴゴゴゴと開きます。

(「こう言うのも趣が有っていいですね。」)


向こうの扉まで〔ムービング〕で飛びます。「それ、〔ムービング〕」

魔力探知を前方に展開して、障害物を確認しながら飛びます。

10分ほどで到着です。この前はスタンと二人で押して開けましたが、


(AIマスター、これ、この前開けれなかったけど、今も開かない。)

《大丈夫です。開けます。》こちらもゴゴゴゴと言う効果音と共に開きました。

一人が通れる隙間が出来たので、通り抜けると、また、効果音と共に閉まります。


「ちゅー太Dいるかな?」(「ちゅー太D、今どこに居ます?

 魔国の入り口に来たんだけど、そっちに行っていい?」)


(『あ、ララ様。ハイ、私もご報告したい事が有ります。

 宿のお部屋に居りますので、いらっしてください。』)


(「ん、分かった。〔テレポート〕」)ちゅー太Dの部屋に移動すると、

ちゅー太Dが待って居ましたが、その後ろにネズミが一匹隠れています。

(「は、は~ん。これはちゅー子Cの時の逆パターンですね」)


「ちゅー太D、その子は?」

(「ちゅー太D、が前に出てご挨拶しなさいとか言ってますね。」)

おずおずと、前に出てお辞儀をする、小柄なハツカネズミ、


色が白っぽく、お目目が大きな美ちゅーちゃんです。

(『ララ様、私の嫁です。不躾で誠に申しわけ有りませんが、

 お名前を頂ければ、嬉しいのですが、お願い出来ませんでしょうか。』)


名づけ、眷属化の前に、少しちゅー太Dに質問します。

「どこで知り合ったの?」


(『はい、男爵邸のメモリを回収した帰りに、

 この宿の周辺にも探査虫を設置しようと、場所選定に

 周辺を調査していた所、猫に襲われているネズミの親子、


 この娘たちと遭遇しまして、猫が私の方へ向かって来たので、倒し、

 生き残った者を保護致しました。

 その者達のけがを治療し、食事と休息を与え、数日で回復したので、


 元居た所に、返そうとしたのですが、

 この娘が、私と番いたいと申しまして、今に至ります。』)


今度は、娘の方に質問です。

「さて、貴方は、このちゅー太Dと番いたい、

 共に生きたいと言う事で間違いないの?」


それまで、うつむき加減だった顔を上げ、力強く 

(<はい、御許しを頂きたいです。>)


(「ふ~ん、結構しっかりしてそうな娘だね、

 これならダイジョブそうですね。」)


「判りました、ちゅー太Dと番う事は私の眷属と成る事に成りますが、

宜しいですか?」

(<はい、お願い致します。>)


「ちゅー太D、私の眷属に成る事の起こる不利益もちゃんと説明した?」

(『はい、ずべて話して有ります。』)


「この娘の親兄弟はどれ位助かったの?」

(『はい、母親と兄達、姉で4匹です。』)


「その者達が助けを求めてきた場合は保護して上げなさい。」

ちゅー太Dと嫁が驚いた顔をします。


「この娘の親兄弟ならば、賢いと思います。

 ここで、情報網を構築するのもありだと思いますからね。

 でも無理はしなくていいですよ。」


(『有難うございます、ララ様』)

「じゃあ、名付けをしましょう。」


「我が名はルビ・ヴラド、親愛の証として名を授ける、

 汝の名はチュー太D

ママ。今後チュー太Dママと名乗るが良い」


「生涯、お前と共に生き、お前にとって不利益な命令はしない。

 友として一緒に歩んで欲しい。」


「声を出して承認して」<ちゅー!>

ちゅー太Dママが一瞬ビクンとし、体が少し大きく、

毛色も少し白く成った様な気がます。


目にも光が宿り知力が上がった様です。

マジックポシェットから、ネズミの革鎧を出し、チュー太Dに渡します。


「これから、チュー太Dにこれの使い方や

基本、特集能力の向上方法などを聞いて学んでください。」


「ちゅー太D、仕事もしなければ成らないから、大変だけど、頑張ってね」

(『有難うございます、ララ様。』)


次話:魔国アリク・フォン・アザゼル公爵

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