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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
388/968

388話 賢者の石を作るよ。

賢者の石を作るよ。----------


「ラグジュ~、ちょっと来て」『はい、ララ様』

「さっき教えてもらった異空間だけど、この空間の中に生き物を入れると、

 マジックバックに入るんだよね。」


『はい、異空間と成りますので、問題無く入ります。

 ただし、密閉空間なので、酸素供給設備がない場合は

 短時間しか中に居る事が出来ません。』


ララが、炎竜の魔石を取り出し、

「ちょっと、小さい空間を作ろうと思うんだ、」


ラグジュが驚いています。

『ララ様、その立派な魔石は?・・・』

「炎竜、100歳くらいの若いドラゴンの魔石。」


『べ!!』ラグジュがのけぞってます。

『常識が・・・、砕けて行くぅ・・・。』


ラグジュのお目目がうつろに成ってしまったので、

彼の頭に手を乗せて、少し魔力を流します。


「ほら、ラグジュ、戻っておいで。」

『はっ!、ら、ララ様。有難うございます。

 少し気が遠く成ってしまいました。』


「これで、精製魔石を作って、

 小さめの、10m位の空間を作ろうと思ってるんだ、

 ちょっと手伝ってよ。後で、賢者の石を作る所を見せるからさ、」


『え、見学しても宜しいのですか、』

「構わないよ、ずいぶん興味がある様だったからね。

 見せてあげるよ。」


『か、感激です。有難うございます。』

ラグジュが少し興奮しています。


「まず、小さい部屋からね。」

魔石を浮かせて、精製します。細かく、細かく分解し、回して、

中間に綺麗な部分を纏めて行きます。


この時に真ん中に〔シールド〕で小さな空間を作り、

その中に魔力玉を作っておきます。


「この方が、均一で馴染みやすいですね。おにぎりみたい。」

精製魔石をぎゅっと固めて、

今度は中の魔力玉を〔シールド〕と共に膨らませます。


異空間が直径10m程に成ったので、ストップです。


「ラグジュ~。私の許可以外で、

 この中に入る場合の印、割符みたいなの作れる?」

『はい、小さな魔石にララ様の魔法を込めれば可能です。』


ホーンラビットの魔石を数個取り出し、

「これに魔力を込めればいいの?」


『はい、左手にROOMを作った精製魔石を、右手に、

 そのホーンラビットの魔石を持って。

 入室許可と念じて魔力を込めてください。』


言われた通りに、魔石の魔力を込めていると

『ララ様、それ位で』止められました。


『魔石に魔力を込めすぎると、

 危ない物が出来てしまいます、お気をつけください。』


「危ない物って・・・何?」

『僅かな刺激で魔力爆発する爆弾が出来ます。

 魔力の質によっては、周りの魔力も誘発させる危険が御座います。』


あれ?、何かひっかかる、・・・爆弾、ミサイル、誘発は連鎖反応?

これはキャン砲に続く武器に成りそう。


「ありがと。これで、良いのかな?」『はい、出来ました。』

ROOMを作った精製魔石と、鍵の魔石をマジックポシェットに仕舞います。


「ラグジュ、今作った空間は、すぐ使えるの?

 さっき言っていてけど、2~3日しないと駄目?」

『大丈夫です。シールドが張って有りますので、問題有りません。』


(AIマスター、今ポシェットに仕舞った精製魔石の部屋、

 ROOMに応接室のテーブルや椅子、お茶のセットを作って置いて。)

《承知致しました。》


「じゃあ、賢者の石を作るよ。」

『はい、見学させて頂きます。』


〔シールド〕してタライを置いて、

炎竜の魔石を8個浮かべて回して回して砕いて精製して

、魔力で練って。一個、更に続けます。


十個目でかすを集めて、回して、

魔力も混ぜて、霧散した魔石の粉を集めます。


タライに一杯に成った物はマジックポBOXに仕舞って、

新しいタライを出しての繰り返し一時間で12個。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


2時間、残り魔石14個は後で。

「24個で、今日はおしまい。ラグジュ、ご苦労様。


賢者の石、一個持って行って良いよ。

ゆっくりやればラグジュにも出来るんじゃない?」


『無理です、第一、そんな大きな魔石を8個も持って居ません。』

「じゃぁ、魔石が有れば出来る?」


『無理です、その綿密な魔力操作を長時間できません。

 失敗したら、魔石もぱぁです。そんなもったいない事出来ません。』


「今度、適当な魔石が手に入ったら上げるから、試してみようか。」

ラグジュがしぶしぶ、『では、その時に。・・・』


次話:炎竜売却と角兎の解体

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