385話 ラグジュが眷属契約を行う
ラグジュが眷属契約を行う------
「そういえば、ムウとマウの姿が見えないけど、どうしてる?」
『はい、二人ともメイドと執事として、私の所で働いております。』
「そうですか、ラグジュ、ライナも含めて、お前の部下3人の扱いだけど、
私の孫眷属、ラグジュの眷属として、契約しない?]
『え?、そ、それはどういう事でしょう。』
「私が本来の体なら、お前は私の直属の眷属と成っているので、
ラグジュの眷属を造る事が出来るんだけど、
今はの私では完全な眷属は作れません。
使い魔と眷属の間位の能力しか与える事が出来ない。
でも、私が直接力を貸せば、
つまり、私がラグジュに直接触れて魔力を流す事で、
ラグジュが三人を眷属として契約出来るんだよ。どうする?」
『私に、その様な権能を分けて頂けるのですか・・・』
「今は、貸すだけだよ。」
『是非に、是非に、お願い致します。』
『ライナ、ムウ、マウ応接室に来なさい。』
少しすると3人が、応接室に来ます。ライナが代表して、
『ラグジュ様、何でしょうか。』
『お前たち、ララ様が権能を分けて下さり、
お前達を私の眷属として契約させてくれるそうだ。』
『どうだい、私の眷属と成るかい?』
【【『是非、嬉しいです。』】】
「じゃあ、やろうか、」
『はい』ラグジュが返事をして、私の頭の上に乗ります。
ゆっくりとラグジュに魔力を流すと、ピクリと反応します。
『我が名はラグジュ、友愛の証として汝らを眷属とし、
わが権能の一部を与える。」
「生涯、お前と共に生き、お前にとって不名誉な命令はしない。
友として一緒に歩んで欲しい。」
『『『私たちは、ご主人様の眷属であることを誇りとし、
親愛の情を裏切らない事を誓います。』』』
『『『ご主人様、有難うございます。』』』
『ララ様、有難うございます。』
「これで、皆も少し強くなったと思う。
ラグジュ、三人に後から権能の使い方や、
魔力の制御法を教えてね。」
『はい、スプーン回しですね。』
「ハンドが出来ると、空も飛べるからね。」
『『『えっ!?』』』「ほんとだよ。」
「ライナ、クキはまだ寝てるんだね。」
ライナが頷き、心配そうな顔をします。ラグジュが
『魔力の枯渇状態が私より長かったので、反動も大きいかと思います。』
「ラグジュ、ポーションと精魔石の粉を上げて置くから、必要に応じて使って。」
各種ポーションと精魔石の粉をテーブルの上に置きます。
ラグジュに目で合図すると、テーブルの上に出した物がスッと消えます。
「ラグジュ、マジックBOX持ちなのは知っているけど、大きさは?
5m四方の魔力タンクは入る?」
『いえ、私のマジックBOXは10m四方なので、
それを入れるとかなりきついです。』
「でも、マジックポシェットとか持てないよね。」
私のマジックポシェットを見せます。
「これだと1000m四方まで拡張出来るんだけど。」
『ララ様、問題有りません。そのポシェットを、
私のマジックBOXに入れれば良いのです。』
「それって、取り出す時大丈夫かな?」
(AIマスター、5m四方の魔力タンクと、各種ポーションの入った、
内容1000m四方のマジックポシェット頂戴。)《承知致しました。》
「じゃあ、これね。」
ラグジュにAIマスターにもらったばかりのマジックポシェットを渡します。
「これは、私のマジックポシェットと繋がっているから、
荷物の受け渡しは簡単だよ。」
魔力タンクなどの使い方を一通り教えて、部屋に戻ります。
「もうお昼だよ、今日は狩りをして、
賢者の石を造らなけりゃ成らないんだよね。」
次話:ファイヤードラゴン-110匹




