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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
383/971

383話 ブラックジャガール

*****************出て来る魔物と魔法、魔道具の紹介**********

魔力探査〔ピチョーン〕:

  探査魔法。魔力を薄く広く、水面移落とした水滴で広がる波紋の様に。

  反射して来た魔力を解析する事で、何が居るのかがわかる。

  なれると、個人の特定も出来る。体内の異常も探る事が出来る。


ブラックジャガール-------


「所で、ラグジュ、ブラックジャガールの子は何処?」

『ララ様、こちらです。』ライナが案内してくれる様です。

「ん?地下?」


『はい、ブラックジャガールはとても恐ろしい魔物で、

 もし、目覚めると私たちはご飯に成ってしまいます。

 危ないので、地下室の座敷牢で寝て頂いてます。』


「ふ~ん、仕方ないね。」

地下室の入ると、丈夫な鉄の檻の中にベットがおいて有ります。

『ララ様、あのベットに寝ていますが、どうしましょう。』


「私が中に入ったらカギ閉めて。」

『ら、ララ様おひとりで、入るのですか?』

「大丈夫だよ。心配しなくていいよ。」


『で、でも・・・。』

これは傍に居ない方がいいですね、ギャースカ騒がれても困りますし、

「カギ閉めたら、ラグジュの所に戻っていてね。」


『はい、・・・。』私一人残しては去りがたい様です。

「ここに居ると、かえって、邪魔に成るから、

 追い返されたとラグジュに言って下さい。」


しぶしぶ、『解りました。』鍵を開けて、中に入ります。

ライナは鍵を閉めると一礼して戻っていきます。

「さてと、どうなっているかな?」


ベットの傍に行くと、緩やかな寝息を立てて、

ブラックジャガールの女の子が寝ています。

「魔力探査で探ってみましょう。〔ピチョーン〕」


ララの魔力がブラックジャガールの子の中に浸透していきます。

「うん、怪我は完全に治ってますね。魔力の流れにも異常はない様です。」


「じゃあ起こしましょうか、

 いきなりかみつく事も無いと思いますが、取りあえず」〔魔眼〕」


〔麻酔解除〕ブラックジャガールの子が、ゆっくりと目を開けます。

(ああ、この魔力は・・・。私を助けてくれた方ですね。)

ゆっくりと起き上がり、ベットから下りて、座り直します、


エジプト座りです。(命をお救い下さり、真に有難うございます。

一生懸命尽くしますので、どうかお傍に置いてください。)


この娘賢い、前にも思ったけど、私の魔力に触れると、知力が上がるのかしら

「その前に、お腹減っているでしょう、ご飯にしましょう。」


お茶用のおトレーが有ったので、

その上に、解体した角兎の肉を二羽乗せます

。「これを食べてから、お話しましょう。」


(い。頂いても宜しいのですか、)

「あなたの為に、出したのだから、遠慮しないで食べて、それから、これも」

ボール、どんぶりを出して、ミルクを注ぎます。


目の前に置くと、こちらを見たので、頷くと、

ぴちゃぴちゃと音を立てて、一心不乱にミルクを飲みます。

何日も寝ていたんだから、喉も乾くし・・・。


トイレ、ルルのトイレ用品予備が有ったはず。

ベットの反対側、影に起きます。

兎も二羽平らげて、少し足りない様な顔をしています。


「しばらく何も食べていなかったから、最初から沢山は駄目よ。

次回はもう少し多めに上げるから、今は我慢してね。」

(はい。)


「少し落ち着いた様ですね。あなたの事、聞かせてね。」

(はい)

「私はララ、貴方はどうして、狐に襲われていたの?お母さんは?」


(母さんは狩りに行って、3回お日様が昇っても帰って来ませんでした。

 お腹が減って仕方が無いので、仕方なく、何か食べ物を探そうと、

 巣穴からでて、歩いていた所で、狐と出会ってしまいました。)


お母さんはやられちゃったかな、「兄弟は?」

(前は妹が居たのですが、ある日、目が覚めるといなく成って居ました。

 どうしたのか判りません。)


天涯孤独と言う訳ですか。まだ小さいので一人で生きては行けませんね、

面倒を見るにしても他の者では怖がって駄目ですね。

私の傍に置くしかないですね。じゃあ、眷属にしましょう。


「あなたが生きて行くためには、私の眷属、私と家族に成るほかない様です。

 どうします、私と一緒に生きていきますか?」

(宜しいのですか、私を救って、生かして下さるのですか。)


「あなたが良ければその様にしましょう」

(お願いします、お傍に置いてください。)


「分りました、では、行いましょう。

 我が名はルビ・ヴラド、親愛の証として名を授ける、

 汝の名はタマ。今後タマと名乗るが良い」


「生涯、お前と共に生き、お前にとって不名誉な命令はしない。

 友として一緒に歩んで欲しい。」


(了承しなさい。)(みゃー)


タマが一瞬ビクンとし、体が少し大きく、毛色も、

闇に溶け込む様な黒に成った様な気がます。

目にも光が宿り、知性を持った様です。」


次話:たま

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