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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
380/969

380話 魔界の現状と神話

魔界の現状と神話。------


「これで、眷属たちのホームルームが出来る。派手な訓練は出来ないけど。

 安心して暮らせる、子供を育てる環境をが出来るね。」


ぽそぽそと独り言を言っていましたけど、ふと、考え込みます。

「これで、いいのかな?・・・」

「何か足りない気がします。ちょっと、考えを整理します。」


「私はルビちゃんを守るために、眷属を増やし、戦力の拡大を図った。」

「では、何から守る?悪魔から、・・・・」

「私は悪魔の事を知らない、考えも、力もその能力も、」


「戦う相手の事を知らずに無闇に戦力を蓄えても駄目ですね。

敵を知り、己を知れば百戦危うからず。でしたっけ。


ラグジュに色々聞きますか、あと、神の話も聞きたい。

近いのは、精霊神、ああ、オト様がいらっしゃいます。


もしかしたら大海龍王様のお話も聞けるかもしれません。」

「うん、これで行ます。まずはラグジュですね。」


----ラグジュの魔界のお話。---


ラグジュの屋敷、応接室に戻ってみると、

ラグジュが呆れた様に、こちらを見ています。


『ララ様は本当に、規格外ですね。』「何が?」

『全部です!』あれ、怒った?


「それは、さておき。」『何をどこに置くんですか!』無視します。

「ラグジュ~、お茶しながら、聞きたい事が有るんだ。」


『え、ララ様、突然なんでしょう。』無視して、勝手にお茶の用意をします。

お菓子は手持ちのクッキーとチョコです。

ラグジュの分のお茶も一緒にテーブルに置き、ソファーに座り


「悪魔の事聞きたいんだ、魔王、貴族の暮らし、兵隊、戦力、魔法、感情、

 特に人間への感情とどんな魔法を使えるかを知りたい」


『ララ様、範囲が大きいですね。何からお話致しましょうか。』

「じゃあ、魔王様は王宮に居るの?」


『魔王様は、神、人間、魔物達との関係が安定した後、数千年前ですが、

 自分が居なくても魔国の運営はお前達が出来るだろう、

 と言って、100年に一度しか起きなく成りました。』


『本音は、暇でしょうがないけど、どこかに出かける訳にも行かない、

 じゃあ、寝るか。と言う事らしいです。』


『100年に一度、数か月か数日起きて、魔国が安定して、

 平和である事を確認してまた寝ます。はっきりした場所は分りませんが、

 後宮の地下だと言う事です。』


『この前、魔国に潜入した時に、昔の知り合いに聞いた所では、

 今回は200年位起きていないそうです。』


『噂では、腹黒い貴族に眠らされているとかの話も聞きましたが、

 本当の事は分りません。ただ、200年位起きていない事は確かな様です。』


『あれだけの居方ですから、起きていれば、国中の皆が気が付きます。』

「魔王が200年起きなくて、魔国の住人は不審に思わないの?」

『魔王様の事は平民が心配する事すら不敬です。』


「よしんば、思った者が居たとして、

 平民と貴族では力の差がありすぎますから

 貴族相手に何か出来る訳では有りません。」


『貴族の中に思う者が居たとしても、無理でしょうね。

 貴族内の力の差は、大公+公爵の力はそれ以下の

 貴族すべてを合わせたのと同じ位と成ります。』


「そうですか、余程うまくやらないと、

 クーデターは成功しないと言う事ですね。」


『クーデター??』

「ああ、反乱と言う事だよ。」

『有難うございます。判りました。』


「神、人間、悪魔、魔物達との関係が安定した。

 と言ったけど、大昔、この4者間で何が有ったの?」


『その辺に成りますと、神話の世界に近く成りますので、

 虚実取り交ぜたお話に成ります。』「うん、聞かせて。」


『神はこの地上に神の姿に似せた人間、

 神界の獣たちに似せた動物を地上に作られた。

 しかし、神界の生き物は全て、二面性を持ちます。』


『愛し慈しむ事と、妬み憎む事。愛し慈しむ事を陽とし、

 妬み憎む事を陰とすると、


 神は陽の感情を多く持つ生き物、人と動物を導き、

 悪魔は陰の感情を多く持つ生き物、魔物を導いた。』


『しかし、容姿も感情、考え方も全く異なる生き物が共存する事は難しく、

 争いが絶えず、やがて、大きな争い、互いの存属を掛けた争いへと

 発展するのは避けれれない事でした。ここで、


 神と悪魔、創造神と魔王ですが反し合い、人は地上に、

 魔物はダンジョンや、森、荒れ地など、人や動物が生息出来ない所を

 占有する様に、住み分けが行われた。』


ラグジュが一息つくと、ララが

「ふ~~ん、それ、ずいぶん口当たりの良い、

 お話だよね。実際にはどうだったの?」


次話:魔王と神のお話

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