376話 水妖精セレン
*****************出て来る魔物と魔法、魔道具の紹介**********
シーサーペント:ドラゴンの頭を持つ巨大な海蛇。伝説的な生物。群れる事が多い。
水妖精セレン--------
『承知致しました。』もう、薄暗く成ってきました。
「ロバート、今日はもう帰ろう。」
『はい、ララ様。精霊に名前を付けて頂けませんか?
名無しでは何かと不便です。』
「そうだね、」精霊の方に向いて「名前を付けたいんだけど、いいかな?」
〚宜しいんですか、私に名前を頂けるんですか?〛
「これから、貴方と世界樹はこの屋敷とここに住まう者達を
守る役目を担って頂きます。私の眷属、家族と成る事で、
力が増し、より強く守る事が出来ます。」
〚ありがとうございます。是非お願いいたします。〛
「じゃあ、始めるよ。
我が名はルビ・ヴラド、親愛の証として汝、水精霊に名を授ける、
汝の名はセレン。今後セレンと名乗るが良い」
「生涯、お前と共に生き、お前にとって不利益な命令はしない。
友として一緒に歩んで欲しい。」
セレンが一瞬ビクンとし、みるみる10代後半くらいの体つきに成り
薄い水色のドレス姿に成りました。
目は少しグリーンが入っている様です。
存在感が全く別の者に成りました。
『ララ様、これは・・・。精霊王様の加護も感じられます。』
「私は精霊王たちの加護ももらっているからね。
所で、その目の色を見ると純粋な水精霊と言う訳ではない様だね。」
『はい、世界樹の守護を命じられましたので、
世界樹から植物たち、木精霊の力も頂きました。』
「ん~~n。ロバート、
此処の庭の管理はセレンに任せた方が良いかもしれないね。」
『はい、私は屋敷の住まう者とセレンの橋渡し、
お互いの要求の調整者に回りたいと思います。』
「それが良いかもね。
じゃあ、セレン、ロバートと相談して、安らぐ庭にしてね。」
『ララ様、何から何までありがとうございます。
私の存在が消えない限り、ララ様に尽くします。』
見事なカーテシーですね。
「ロバート、暗くなったし、向こうへ帰ろう。」
セレンに手を振って、分邸に帰ります。
「ロバート、向こうの屋敷を整えたり、
引っ越ししたりと出費が多いけど、軍資金は、大丈夫?、
足りなきゃ、また、シーサーペントでも売るよ。」
『資金的には問題無いですが、余裕は欲しいので、2~3匹頂けますか?』
「良いよ、移しておくね。」
シーサーペント5匹をロバートのマジックバックに移しました。
「もう、ご飯の時間だね。」
今日は分邸の皆と一緒に晩ご飯です。
ワイワイと、楽しくおしゃべり、御菓子作りの約束までしてしまいました。
忙しいけど、みんなにあんな顔されちゃぁ断れないよ。
何とかなるでしょ。
分邸の自分の部屋に戻って、
念話で、(「ちゅー達、こっちの拠点に来ているのは誰?」)
(『私、ちゅー子Cです。』)
「ああ、君か。交代はしなくてよかったのかい?」
(『はい、特に問題有りませんので、
所で、ララ様、ご相談したい事が有ります。』)
「おゃ?、君がそんなことを言うのは初めてじゃないかい?。何かな?」
次話:ちゅー子Cパパ




