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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
375/969

375話 分邸の世界樹

*****************出て来る魔物と魔法、魔道具の紹介**********


〔エアーカッター弱水平連射Ten〕:

草刈用。弱いエアーカッターを水平に10発連射


〔ウオーター〕:

  水を出す。込める魔力量により、

  じょうろで出すレベルから、津波レベルまで変化

分邸の世界樹-----------


「ロバート、と、言う事で、楠を生やす場所と、泉の出る場所を、決めよう。

 楠は世界樹にしようと思うんだ。」

ロバートと精霊が、ぽかんと口を開けています。先に我に返ったロバートが


『また、突拍子も無い事をおっしゃいます・・・。』

「うん、私の考えが正しければ、出来るよ。やってみる価値は有ると思う。」

『解りました。でも、草がひどくて、どうなっているか判りませんね。』


「そうだね、ちょっと待っていて、草狩るから。」

「エアカッターだけど、門や塀までき切っちゃあまずいから、」


「地面すれすれに

〔エアーカッター弱水平連射Ten〕

〔エアーカッター弱水平連射Ten〕

〔エアーカッター弱水平連射Ten〕」


「これで、だいぶ見やすく成ったでしょう。」『相変わらず、規格外ですね。』

「何を言っているかな?とにかく場所決め。泉の場所、何処かな?」

〚あそこの切株の左側〛精霊がふわふわ浮きながら、切り株の傍に行きます。


あそこから水が湧いて、此処を通って、向こうの下水に流れてました。

「下水?」『王都は生活用水の下水が有るのですよ。』

「知らなかった、トイレがドボンだから、下水は無いと思っていたよ。」


「あそこを掘ると、泉が出るのかな?」

〚出ると思います。〛


「よし、ほってみよう。

 え~と、筒の中をドリルが回るボーリングのイメージだね。」


〔ムービング〕〔ムービング〕〔ムービング〕

上から水を入れて、土が出やすくしないと、〔ウオーター〕」

筒の上から泥水が出ます。


程無くして、水が勢いよく出始めます。

「よし、水脈に当たったみたい。」

『これを上手に使えば水の心配が要らなく成りますね。』


「どの様にするかは任せるけど、噴水とは言わないけど、

 管理された、綺麗な水が有る、池が有るといいね。

 所で、世界樹は何処が良いの?」


『どれ位の大きさに成ります。』

「幹の直径は3m、高さは15~20m。王城の最上階より低くないとね。」

『日当たり、周辺の貴族の事も考えて、その辺。でしょうか』


切株の横10m程の所を指定しました。

「分かった、此処だね。じゃあ、始めるよ。」地面に手を当て、魔力を流します

「楠、此処に芽を出して。大きく育っていいよ。」


ぴょこんと双葉が出て、ぐんぐん育ちます。

私の背丈ほどになった所で一旦止まります。


「世界樹の葉の魔力だとこれ位かな、屋敷の材料に成った木や、切り株の根にも

 力を流したからね。さて、此処から、ですね。」


マジックBOXから世界樹の種を取り出します。精霊が驚いています。

〚ララ様、それは、もしかして・・・〛


「そうだよ、世界樹の種、世界樹から良さそうな所があったら植えて欲しいと

 頼まれたんだよ、でもね、ただ植えるだけじゃあ駄目なんだ。」


「長く生き、精霊たち、土精霊、水精霊、風精霊、光の精霊にも愛された

 木が無いと、いや、その様な木を世界樹にする為の種なんだよ。」


〚ララ様、この楠が世界樹に成るのですか?〛

「そのつもりだけど、この木にその意思があるかどうか、確かめないとね。」


そう言うと、自分の背丈ほどに育った若木に手を当て、

魔力を流しながら、世界樹に成って、この地を守る意思が有るかどうか問います。


「世界樹と成りて、この地を治め給ふか否か。お答なされ。」

若木が「ふるり」と揺れ柔らかい魔力が帰ってきました。

「承知致しました。承認と受け取ります。」


世界樹の種を若木の横に置き、左右の手で木と種にそれぞれ触れ、

ゆっくりと融合を即す様に魔力を流します。

種から芽が出て若木と互いに纏わり付く様に伸びます。


ネジネジキャンディーです。やがて、種は若木の幹に取り込まれ、

ネジキャンディーは一本の木と成って伸びます。

5m程の高さになった所で成長がゆっくりと成り、やがて止まりました。


ぽか~んと見ていた精霊に

「これから、貴方が、この木を管理してください。あの王城の一番高い部屋、

 あそこよりも高く成らない様に、してください。」


「王族の中には、王が見上げる、木が王を見下げるとは無礼千万とばかりに、

 切り倒す者がいるかもしれません。無用な争いは避けた方が賢明でしょう。」


「力が余った時は、地下に伸ばして弱き物達が逃げる空間よ作るもよし、

周りの物達に回復の慈雨を与えるもよし。」


「木と貴方の仕事は、頃屋敷の敷地内を清らかに保つ事、邪悪な物、者は

 浄化する事です。その為の力もためておきなさい。判りましたね。」

〚ありがとうございます、頑張って務めさせて頂きます。〛


「何か有れば、ロバートに話してください。

 彼は、味方、貴方達の協力者だと思ってくださいね」

〚何から何まで、本当にありがとうございます。〛


「ロバートと話して、良いお屋敷にしてください。

 私もちょくちょく来ますからね。」〚はい〛

「と言う事で、ロバート、この屋敷の改造はこの子と話して決めてね。」


次話:水妖精セレン

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