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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
373/969

373話 精霊の説明

*****************出て来る魔物と魔法、魔道具の紹介**********

〔ライト〕

自分の周囲に浮遊する光の玉を作成する


〔シールド〕:

  強度は無いが、隠匿性が高い。中に居れば、音、魔力当全ての情報が漏れない。

  勿論見えなくすることも可能。酸素も遮断する為、長時間の滞在は不可。

  魔力も漏れないので、中で精製魔石を作り、精製魔石の粉を作る。


精霊の説明-----

「さて、そろそろ出て来なさい、居る所は分って居ますよ、

 地下室ですね、こちらから行きますか?」

少し大きめの声で話しかけてみます。


魔力を追っていると、こちらに向っている様です。

ここに来るまで待っている事にしましょう。

コトン、コトンと規則的な音がします。


「足音?両足義足って事ないよね。?」少しすると、姿を現しました。

お人形です。子供の居ないお金持ちが、愛玩用に子供そっくりに作らせた、

リアルドール。


10歳くらいの女の子タイプ、顔も衣装もすすけて、見っとも無いです。

でも、近くに来て判りましたが、薄っすらと精霊の魔力が漂っています。

<あなたは誰ですか?>


「私はこの屋敷の新しい主人」

<それは無意味です。この屋敷は私の物。

 立ち去らなければ、恐い事が起こります。>


取りあえず本体と話した方が良いですね。

この御人形はどうせ遠隔操縦でしょうから、シールドで隔離します。

「シールド」中でお人形が崩れ落ちるのが解りました。


「話し合いも出来ない、邪悪な精霊は浄化しますよ。」

先ほど感じた精霊の魔力を探ってみると、居ました。

「地下室ですね。これから行きます」


何やら、地下室で慌しく動いています。

攻撃の準備でしょうか、逃げる用意でしょうか。

逃げて、また、後からやって来るのでは面倒です。ここで形をつけます。


逃がさない様に〔シールド〕捕まえました。

地下室の入り口が有る部屋に入ると、

入り口は・・・。床に穴空いてます。


隠す気微塵も有りませんね。階段も無いですか、いいですけど。

〔ムービング〕ゆっくり下に降ります。

流石に真っ暗では何ですので、〔ライト〕。


5m程降りると、下に着きました。

高さ3m幅5m奥行5m位でしょうか。

洞窟みたいです。


突き当りに簡単な祭壇の様な物が有り、

50cm位の小さな若木が伸びています。

近寄ってみると、祭壇と思ったのは木の根で、そこから若木が生えています。


「しかし、この木の根は・・・。」と、首をかしげていると、若木の頂点が

ポワンと明るく成り、妖精が座って居ます。

〚助けて下さい、力のある御方、どうか滅しないでください。〛


「泣かなくていいよ、私はララ、此処の新しい持ち主です。

 事と次第によっては、共存できるの有れば追い出しはしない。」

「何故、こんなことに成っているのか、最初から話してもらえるかな?」


〚はい、お聞きください。私は今は魔力も無く成り、

 妖精に成ってしまいましたが、元は結構高位の精霊ですした。〛


〚事の始まりはこの屋敷の前のご主人、子爵様が

 此処にお屋敷を立てた事に寄ります。〛


少し長くなりそうなので、テーブルと椅子を出して、お茶の用意をします。

妖精にも魔力を溶かしたお茶を出す手上げます。

一口飲んで驚いていましたが、話を始めました。


〚ここは大きなクスの木と小さな泉の有る、

 とても王都の中とは思えないほど穏やかな回る広場でした〛


〚私以外にも小鳥も小さな動物さえもクスの木に守られて生きていました。

 それが、突然、新しく貴族に成られた子爵様がここにお屋敷を造ると仰り、

 楠は切り倒して、屋敷の材料にするとおっしゃいました。〛


〚広場の周りの貴族たちは何とか違う場所にお屋敷を立ててもらおうと、

 御話し合いや、王族に嘆願書も抱いた様ですが、全て認められませんでした。

 それでも、このクスの木だけは切らないで欲しいと、


 魔法使いや占い師の方々もこの木は周りの邪気を浄化しているから

 切らない方が良いとお話し致しましたが、一切、無視されてしまい。

 しかも、王都の大工や木こりが楠を切る事を拒むと、その者たちを全て解任し、


 ご自分の領地から、大工や木こりを呼寄せ、切り倒し、

 お屋敷の材料にしてしまったのです。〛

妖精がはらはらと泣きだしました。


魔力茶を注ぎ、待っていると

〚申し訳ありません。思い出すと悲しくて、それでも私は、魔力を注ぎ

 木が枯れない様に、新しいわき芽が育つようにしていたのです。しかし、


 それに気が付いた子爵様が、せっかく育った若木を切り、残って居た根も切って

 切株は野外のテーブルに加工してしまったのです。〛


〚私は、魔力も残っておらず、せめて、泉が有れば、

 魔力を補充できたのですが、それも埋められてしまった為、

 もう、消えるてしまうのかと思っていると、屋敷の材料にされた木が


 残った魔量を込めて、この洞穴を造り、私に魔力をくれたのです。

 私は、何時かこの楠を大きく育てる事を夢見ながら、

 此処でこの若木を守っておりました。〛


〚どれ位経ったでしょう、もともと、気の病を患っておりました奥様が、

 短剣を持ち出し、御主人を刺してしまったのです。〛


〚外の世界の事は、屋敷の材料にされた木達を通じて、感じる事が、出来ます。

 そこで、私はこれを利用する事にしました。〛


〚不義密通の上の痴話げんかの果ての刃傷沙汰と思う様に暗示を流したのです。

 その後、奥様が子供の代わりに作らせてあった人形や甲冑、

 カーテンなどを動かし、この屋敷に入った者たちに暗示を掛けました。


 お化け屋敷で有ると。樟を守る為には人を寄せ付けない方が良いと

 考えたのです。そして今に至ります。〛


「分かったよ、一緒に暮らせそうだね。決めた場所に楠を生やそうか。」

〚宜しいんですか?今のお話を聞いても、私達を助けてくれるんですか?〛


「だって、君たち何も悪い事はしていないじゃない。

 この屋敷に大きな木と泉が有ると、とても住みやすい屋敷に成りそうだね。」



次話:世界樹の葉

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