370話 カラスの名づけとアンネの覚醒
*****************出て来る魔物と魔法、魔道具の紹介**********
アンネの特性ネックレス:
必要以上に放出される魔力を、革鎧の魔力タンクとAIの魔力タンクに転送。
カラスの名づけとアンネの覚醒--------
ハッと起きて、此処が自分の部屋であることが判ると、
「そうだ、魔力タンク使っても魔力切れすれすれだったので、
此処に戻ってそのまま寝てしまったんだわ。」
「ふぅ、だいぶ戻ったみたいね。魔力タンクは空ね。
少し補充しなくちゃ駄目ね。
何が起きるか分からないものね。」
精魔石の粉でタンクを一杯にしておきます。
「次は、そうだわ、カラスとベリアの所に行かないと。」
まずはカラス〔テレポート〕。
エサ台の傍に着きました。
(「カポネー、メイ、居るー!」)
(『ララ様、只今、』)カポネが慌てて飛んで来ました。
「そんなに慌てなくてもいいよ、何してたの?」
(『はい、巣立った雛どもに授業、教育です。』)
「偉いね。メイも呼んで、」
「そろそろ、次の眷属候補が育って来たんじゃないかと思って
来てみたんだけど、どうです?」
(『有難うございます。順当に育っております。』)
と、メイがカポネの傍に降り立ちます。
(『ララ様、遅れまして、申し訳ありません』)
「構わないよ、ルチアたちを長い事、借りてすまないね。
固定ではなく、ローテーションでもいいんだよ。」
(『お気遣いありがとうございます。
複数の者が担当出来る様に、
これからはローテーションも考えております。』)
「それじゃあ、名づけをしようか、今回は何羽?」
カポネが答えます。(『は、今回は18羽です。』)
「いいねぇ、これで30羽を超えるね、呼んで。」(『『はい』』)
(AIマスター、カラス用の革鎧やゴーグル、装備一式18セットお願い。)
《承知致しました。》
男女で、18羽、並んでいます。
動きや、姿勢できちんと訓練して来た者達だとわかります。
「みんな、揃ったね、」(『『『・・・・『イェッサー』・・・』』』)
「おぅ!」ちょっとびっくりです。「では、行きます。」
「我が名はルビ・ヴラド、親愛の証として名を授ける、汝の名は
ジョニー・トーリオ・フランキー・イェール・トム・ハーディ・
ニーロ・トニー・カモンテ・ポール・ムニ・ロボ・・
ポピー・バーネット・モーリー・チェスカ・アンネ・ヴィォラ」
一匹ずつ頭を触り名を告げて行きます。
「今後はそれぞれ、
ジョニー・トーリオ・フランキー・イェール・トム・ハーディ・
ニーロ・トニー・カモンテ・ポール・ムニ・ロボ・・
ポピー・バーネット・モーリー・チェスカ・アンネ・ヴィォラ
と名乗るが良い」
「生涯、お前達と共に生き、お前達にとって不名誉な命令はしない。
友として一緒に歩んで欲しい。」
(『『『『・・・・『イェッサー』・・・』』』』)
みんな一瞬ビクンとし、体が少し大きく、羽が黒光りしています。
毛艶が良く成った様です。
(グッ、此処でも持って行く奴が居るな、
エレン程では無いけれど、注意は必要ですね。)
「みんな、知性も体力、魔力、生物としてのランクが上がったのを
実感していると思う、それらの説明はカポネとメイから受ける様に。」
「メイ、装備はお前のマジックバックの中に入れて置いたから、
後でみんなに上げてください。」
(『承知致しました。』)
「アンネ、メイ、カポネちょっと来てください。」
少し離れた所に移動します。
「取りあえず、メイとカポネには言っておくね。」(『『はい?』』)
「アンネ、貴方の魔力はとても強い、
制御を誤ると、周辺に被害を及ぼします。」やはり何か必要ですね。
(AIマスター、カラス用の装備にエレンと同じような装置?、
魔力タンクの大きいいので良いのかな?付けて送って。)
《承知致しました。大きい魔力タンクが一杯になった時用に
エレンと同じ効果の装備も付けます。》さすがです。
「アンネ、この革鎧を付けてください。
通常より大きいい魔力タンクが入って居ます。」
「魔力の制御装置も入って居ますから、
これを外した時は魔法を魔力を使わない様にしてください。」
アンネが、心配そうに、
(『寝ている時も付けておいた方が良いですね。』)
そうか~。寝ている時が不安に成るか。
(AIマスター、ネックレス型の物も作って、革鎧と併用出来る様にして。
《承知致しました。》
「じゃあ、これを付けておいて、」
小さな十字架の付いたネックレスを取り出し、掛けて上げます。
「これはで魔力が濡れても大丈夫だから、肌身離さず付けておいて。
魔力操作に慣れたら外していいよ。」
(『人気のない所で、外して練習しても良いですか?』)
「それは、メイかカポネに聞いて、遣るようにして。」
(『解りました。』)
「みんなにも理解してもらった方が良いね」
みんなの所に戻ります。私の横にアンネを立たせ、
「この娘、アンネは、私の魔力の影響を受けて、
魔力がとても大きく成りました。
このままでは危険ですので、魔力を制御出来る様に成るまで、
特製のネックレスを付けさせます。」
「この子は魔力が多い事でとても苦労するでしょう、
みんなで温かく見守って上げてください。
育てばきっとみんなの助けに成ってくれる娘です。
メイ、カポネ、頼みますよ。」(『『承知致しました。』』)
「さて、私はベリアの所に行きます。」〔テレポート〕
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