表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
368/969

368話 ケンの嫁

ケンの嫁----------


狼小屋の前に来ましたが、何かいっぱい居ますね。

「パニエル居る?」

(『あぁ、ララ様、お待ちしておりました。』)


「遅れてごめんね、みんな、食事は大丈夫?」

(『はい、みんなにお腹いっぱい食べてもらいました。』)

「良かった。」


「パニエル、私がここに居る間は、私の横に居て頂戴、

 貴方がここのNO1で有る事を、示さなければ成りません。」

(『はい、承知致しました。』)


狼小屋の前まで歩いて行き、

ムービングで少し浮き上がり、皆が見える様にします。


「ケン、来てちょうだい。」

(『はい、ララ様。』)

ケンが前に出ました。横に♀狼が連れ添います。


「ケン、その娘があなたのお嫁さんだね。」

(『はい、宜しくお願い致します。』)


「分っているよ、その前に一緒に来た群れの族長と

 お話がしたいのだけれども、どちらにいらっしゃるのかな?」


一匹の大きな狼が立ち上がり、こちらに来ます。結構年取ってますね。

私の足元に来て、伏せのポーズ服従のポーズです。


念話で話した方が良いですね。

(あなたが、ケンと一緒に来た群れのボスですね。)


(そうです、あの巨大な地竜を倒すケン殿が使えると言う、

 貴方様に私どももお仕えいたしたく、ケン殿と一緒に参りました。)


(判りました、私の部下、眷属に成ると言う事は、

 命を賭して、私に使えると言う事ですよ、その為の力を与えましょう、

 食事も、安心して子育てできる家も差し上げましょう。宜しいですか?)


(はい、有難うございます。宜しくお願い致します。)

(では、眷属と成る儀式を行います。緊張しなくていいですよ、

 そのまま、楽にしていてください。では、始めます。)


「我が名はルビ・ヴラド、親愛の証として名を授ける、

 汝の名はアルバ。今後アルバと名乗るが良い」


「生涯、お前と共に生き、お前にとって不利益な命令はしない。

 友として一緒に歩んで欲しい。」


(了承しなさい。)(ウォン)


アルバが一瞬ビクンとし、体が少し大きく、

毛色も白く成った様な気がします。

目にも光が宿り、知性が上がった様です。


「どうですか、体が軽く成りましたか?」

(『こ、これは、私は若返ったのか?』)


「さて、アルバ聞いて、お前の基本能力だけど、

 私と同じ、不老、超再生、念話、感覚共有が与えられました。」


「つまり、年を取らない、病気はしない、けがはすぐ治るけど死ぬ事はある。

 遠くに離れていても眷属同士の会話が可能。

 お前達が見た物を私もみる事が出来る。と言う事です。」


「不老は成長限界、狼なら5歳くらいでしょうかまでは成長しますが、

それ以降は年を取らなくなります。年配の方はその年で停止です。」


「ただし、アルバお前は力を得た、しかしこの力を、

 私の命令を遂行する為と仲間を守る為や飢えた仲間の為に

 狩りをする時以外は使ってはいけません。」


「自分の力を誇示する為や、いたずらに人、動物に危害を加えた場合は。

 私が与えた能力の全てを失います。つまり、死にます。

 その様な事の無い様に、気を付けなさい。」


(『私、アルバは貴方様に私の持てる全てをささげ、お仕えいたします。』)

「ああ、無理しなくていいよ、私の事はララでいいからね。」

「さて、アルバ、これから群れの扱いだけど、何頭来たの?」


(『はい、16頭です。その内子供が4頭)

オスが7頭メスは5頭です。』


「子供の性別は?」

(『♂一頭、♀3頭です。』)


「ケンの嫁さんは抜かしてるね」

(『はい、外して有ります。』)


「ケン、お嫁さん連れて来て、名付けをします。

 ケン、お嫁さん了承しているね。」


(『はい、勿論です。』)

ケンのお嫁さんが来ました。

「そこにお座りしていてね。では、始めます。」


「我が名はルビ・ヴラド、親愛の証として名を授ける、

 汝の名はカレン。今後カレンと名乗るが良い」


「生涯、お前と共に生き、お前にとって不利益な命令はしない。

 友として一緒に歩んで欲しい。」


(了承しなさい。)(ウォン)


カレンが一瞬ビクンとし、体が少し大きく、

毛色も少し白く成った様です。

目にも光が宿り、知性が上がりましたね。


「細かい事はケンから聞いて。」

(『はい、有難うございます、ご主人様』)

「私はララでいいよ。」(『はい、ララ様』)


「さて、群れの皆を眷属にする前に、

 今後の狼の群れの編成についてお話しましょう。」


「パニエル、ケン、アルバ、カレン、聞いてちょうだい。」

4頭がララの前に来て座ります。


「群れの編成の話をする前に、アルバとカレンに話して

 置かなければ成らない事が有ります。」


「今、パニエルが此方の族長をしていますが、

 彼女の夫、ボスと言う者が本来の族長です。」


「今は私の命で離れた町で任務に付いています。

 帰って来た時に彼の役職については改めてお話いたします。」


次話:アルバ族誕生

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ