スメルブルバ
スメルブルバ-----------
三羽の鳥たちに名前を付なきゃ。
部屋に行ってみるとフゥ-も一緒に成って歌ってるょ。
結構聞けるね・・・。
暫くドアの横で立って聞いていたが、気が付いてこっちにやって来た。
「さて、今日は名前を付けてあげようかと思うのだけれど。
いいのかな?森へ帰る事も出来るよ。」
フゥ-が通訳してくれている。『みんな、お母さんの所が良いって言ってる。』
「え、え!!。おかあさん???」
「あぁ!卵から孵って最初に見たのが私だから、刷り込まれてしまったか・・。」
「今更おかあさんじゃないと言ってもしょうが無いしねぇ。
お前達、森に帰らないのかい、私と一緒に居るのかい?」
皆一斉に『『『ピー!!!』』』だってさ。
『それじゃあ、みんなに名前を付けるよ。みんな前に並んで』
チーピーチクパーチクだから
「我が名はルビ・ヴラド、親愛の証としてそれぞれに授ける、
右からピーチ。パーチ。クーチ。今後それぞれの名を名乗るが良い」
一羽ずつ指で頭を触り魔力を少し流して、名を指定した。
うっ!魔力ごっそり持っていかれた。小鳥なのに何でこんなに持っていく???。
三羽が淡く光り、少し大きくなった?。光が落ち着くと少し前に出て頭を下げ、
左の翼を広げた。
顔を上げ、『ピーチ』。『パーチ』。『クーチ』。それぞれに名を念話で送って来た。
皆同時に『『『私たちは授けられた名を使い、
ご主人様の親愛の情を裏切らない事を誓います。』』』
何か感動する。けど、
「お前達言葉が判るのか!!!???。」
ビックリです。フゥーが『この子達とても賢いし、お話も出来るよ』
『みんなね、精霊たちと仲良く出来るよ、特にピーチは風さんと、
パーチは氷さんとクーチは雷君と仲良くなれるよ。』
「みんな精霊の加護を持って居るのかぁ。これは眷属にしたいなぁ。」
「みんな大きく成って鳩ぐらいに成ったから大丈夫だと思うけど。」
「AIマスター!。この子たちを眷属にして大丈夫かね?」
《この子たちは卵の時からマスターの魔量を浴びて育って居ますから、
眷属化は行った方がいいですよ。》
「さて、お前達、私の眷属にしようと思う」
途端にチーピーチクパーチクうるさくなった。嬉しいらしい。
『お母さんとほんとの家族に成れる!!』
感激の念話を寄こしてきた。三羽同時なのでうるさい、頭の中がガンガンする。
「ちょっと、静まれ!。話を聞け!」
うぇ~。小学校の先生みたいだ。
「はい、三羽とも並んで」
「我が名はルビ・ヴラド、友愛の証として汝らピーチ、クーチ、パーチを眷属とし、
わが権能の一部を与える。」
「生涯、お前と共に生き、お前にとって不名誉な命令はしない。
家族として共に歩んで欲しい。」魔力を与える
『我々は、生涯ご主人様の親愛の情を裏切らない事を誓います。』
みんな魔力量が上がった様です。その中でもピーチがすごいですね。
「づがでだ~~」何でこんなに魔力を持ってくんだよ。お前達鳥だろ~~ぅ。
《マスター、この子達は今は小鳥の形をしていますが、実態は高位の魔物で、
種族は魔鳥スメルブルバです。》
AIマスターがなんか言ってるけどもう、どうでも良いわ。
「休むぅ~。お茶だよ、甘い物くれ~。」
「AIマスター!休む、寝る!!」
次話:蛇




