356話 魔国入り口
*****************出て来る魔物と魔法、魔道具の紹介**********
魔力探査〔ピチョーン〕:
探査魔法。魔力を薄く広く、水面移落とした水滴で広がる波紋の様に。
反射して来た魔力を解析する事で、何が居るのかがわかる。
なれると、個人の特定も出来る。
ブラッディバット:吸血蝙蝠体調30㎝位。超音波で惑わせる。
魔国入り口-----------
「さて、みんな、お腹減ったでしょう。
少し遅くなったけど、お昼にしましょう。」
みんな、嬉しそうです。
「この前、熊食堂の親父さんに作ってもらったお弁当だよ。」
みんなの前に、テーブルとお弁当、果実水を出します。
今回はヌームのステーキ弁当です。
パンはバスケットごと、テーブルに。
「じゃあ、いただきまーす。みんな、食べ過ぎないでね。」
ボスはあっという間にペロリです。他の者の食べるのを見ています。
「ボス、駄目だよ。」(『わかってます。』)
ちょっとかわいそうですね、では、サービスで串焼き3本。
「ボス、おまけね。」(『宜しいんですか?』)
「いいよ、皆はあれでお腹いっぱいだから」。
ちゅーたDも一生懸命食べてます。
「チュー太D、余ったらマジックバックの中に入れておいて後からおたべ。」
(『はい、有難うございます。』)
「少し休憩にします。」
『『『『はい』』』』。
ルチア、高い所から警戒しておいて、私は周りをちょっと調べます。
変わった薬草生えてないかな~。少し見回りましたが、何もありません。
仕方が無いので、AIマスターと門の調査です。
(AIマスター、何か判ります。?)《魔力切れで死んでますね。》
(じゃあ、魔力を入れると動くの?その魔力は魔石?)
《そうですね、オーガクラスの魔石が必用だと思います。
右側に魔石を入れる所が有ります。》
右側を見てみると、引き出しみたいなところが少し開いてます。
(起動方法は分るの?)
《簡単な、システムなので、動作可能です。》
(動かすと、感知されるよね。)
《果たして、警報システムが生きているかも疑問です。》
(あちこち、壊れているの?)
《いいえ、警報装置は後付けですし、メンテナンスもされていないので、
動かないでしょう。》
《転送機、門としての機能は、
このダンジョンが出来た時の物でしょうから、問題無いと思います。》
(聞いた事が有る、ダンジョンの中の異空間を
ルシファーが見つけて魔物の国としたとか。)
《その通りです。》
(問題は何処に繋がっているかだね。
非常用、脱出用ルートは確保したい所です。)
「ライナ、ちょっと来て」
【はい、何でしょう。】魔国にカラスや狼は居る?
【首都の中には居ません。】
「私とスタンがローブを頭からかぶって居れば、目立たない?」
【ええ、魔法使いは同じ格好をしています。】
「ムウとマウはまだ眠って居るね。」
【はい、気持ち良さそうに寝ています。】
「これから、魔国入ってみようと思います。案内頼みます。」
【ふぇ!?。こ、これから行くんですか、】
「ここへ通じるルートを確保するだけです。」
「ボスとルチアはキロの拠点に戻って」
ボスが心配そうに、(『ララ様・・・・』)
言い違えていますけど、何も言いませんよ。
「大丈夫ですよ、ちょっと鼻先出して帰って来るだけですから。」
(『いつもそれで済まないから・・・。』)
ボスがぼやいています。無視します。
「二人ともテレポートで戻ってね。ここの場所はよく覚えておいて。」
(『『解りました。』』)
「フラン、行きますよ。」
オーガの魔石を取り出し、ひきだしに入れます。
ブ~ンと言う音がして、起動したようです。
(AIマスター、これからどうするの?)
《後は、こちらでしか出来ませんので、任せてください。はいPOEN》
ゲートが開きます。岩が無くなり、岩をくりぬいた様な洞窟が現れました。
向こうまで、結構長そうです。
暫く歩いて、振り向くと曲がった様子もないのに入った所、
入り口の光が見えません。
出口も見えません。薄っすら周りが見えますが、
「こりゃ知らないと恐怖だわ。」
何か気配がします。〔ピチョーン〕
「ブラッディバット、が一杯居ます。此方に気が付いた様です。」
〔麻酔〕
天上から、みんな落ちて来て、ものすごい事に成ってます。
「此れだけの量を一匹ずつ仕留めて行く訳にも行きませんね。
う~ん、あれを使ってみましょう。」
〔バリアー〕平たく床に沿って広げて、風呂敷で包むように、丸めます。
〔シールド〕蝙蝠を包んだバリアーを〔シールド〕で覆います。
〔シールド〕の中の酸素を抜きます。みんなすぐに死んでしまいました。
マジックバックにポイッとな。
さて、先に進みます。
500m程も進みましたか、大きな木の扉が見えます。
取っ手が有りませんが、こう言うのは押すんですね。
スタンと二人で押します。ぐぐぎぎ、重い。
〔ムービング〕〔ムービング〕〔ムービング〕
人一人が通れる大きさに開きました。
扉につっかえ棒をして、閉まらない様にしようかと思いましたが、止めます。
見つかった事を考えるとね。それに、帰る時は、何とかなりますよ。
(AIマスター、連絡が、私との通信は可能ですか?)《問題有りません。》
(この念話が妨害や、盗聴される可能性は?)《ありません。》
(言い切りましたねぇ。ま、いいでしょう。)
次話:魔国潜入




