354話 5階層入り口
*****************出て来る魔物と魔法、魔道具の紹介**********
ロックゴーレム:岩のゴーレム、硬い。
〔スキヌソー〕:
エアーカッターを丸鋸状に変形させて飛ばす。
〔ムービング〕で自在にあやつることができる。
5階層入り口-------
(「ライナ、出て。これからどうするの?」)
【ふぁ~い。】
「あんた、寝てたの?」
【と、とんでもございません、
ラナ様が御仕事中に私が眠るなんて、居眠り位は・・・。】
嘘がばれて、睨まれてしまったので、言い訳が尻つぼみです。
「とにかく、次、この魔石どうするの。」
【はい、それぞれの魔石を決まった場所に、同時に入れます。その場所は、
文字が書かれた岩が、泉の三方に有るはずですが、何処でしょう?】
「頼りないわね。みんなで探すよ。」
「泉の周りを回って、それらしき物を探すよ。
ここはダンジョン魔の森を忘れないで、何が出て来るか分からないからね。
スタンとボスは一緒に行動。右回りに、
ルチアは私と一緒左回りに、ツーマンセルで行くよ。」
ライナを持ち上げて飛びます。直ぐに、
【ラナ様、あれだと思います。】
言われた所に降りてみると、高さ1m程の岩が有り、
一部の表面が平らに成っていて、そこに水と言う文字が掘られています。
その下には魔石を入れるほど良い大きさの穴が空いてます。
「ここに間違いないね。他を探そう。」
しばらく飛ぶと、同じ様な岩が有ります。ここは土と書いて有ります。
「ここで二人が来るのを待って居ましょう。」
程無く、ボスとスタンが来ました。
(『ラナ様、火と書いてある岩が有りました。』)
土と書いてある岩を触り念話で映像を送って、
(「これとおんなじだね。」)
(『『はい』』)
「ライナ、三つの魔石を同時に入れるんだね。」
【はい、そうです。】
(「じゃあ、私とライナがここで、ルチアとチュー太Dが最初の水の所、
スタンとボスが火の所で、念話で号令したら、同時に入れるで、いいね。」)
(『『『『はい』』』』)
「ライナ、注意する事は?」
【特に有りませんが、魔石を入れると泉の中央に島が現れます。】
【入口を守っているゴーレムを倒して、
その魔石をこれと同じような所に入れると、扉が開くそうです。】
「また、ゴーレムかい、好きだね、ここのダンジョンマスター。
で、何のゴーレムだい?」
【決まってないそうです。ランダムに現れるそうです。何が来ても面倒です。】
「しょうが無い、行こうか。魔石を渡すね。マジックバックに入れてね。」
それぞれに魔石を渡して、各自〔テレポート〕で位置に着きます。
(「用意は良いかい」)
(『『『『はい、準備OKです。』』』』)じゃあ行くよ、
1.2の3!ゴロリンコと。」
みんな、すぐにテレポート出戻ってきました。
お決まりのゴゴゴゴゴゴゴと言う地鳴りがします。
泉の中央が泡立ち、島がせり上がってきます。
「いいね、定番のロマンだね。」周りの皆は????
「あそこに飛ぶけど、すぐ下りないで、相手を確認して、策を考えるから。」
〔ムービング〕島の上空に飛びます。
「上空に待機」
(『私に行かせてください。』)チュー太Dが、タイミングよく、名乗り出ます。
「良いよ、視界共有するよ」(『はい、行ってきます。』)すぐに飛び出します。
らせんを描くようにおりていきます。見えてきたのは。
「大きな扉の前に座っているのはロックゴーレムですね、
島の地面は水草が付いて滑りそうです。」
念話で作戦を伝ます。
(「みんながキャンディー砲で手足吹き飛ばして、
ゴーレムが再生している隙に私が額の文字一字を消す。これで行きます。」)
(「スタンはゴーレムに向って右手。ボスは左手。ルチアは右足。
チュー太Dは壊せなくてもいいから、左足の膝関節を狙って撃って。」)
(『『『『はい!』』』』)
「ライナ、ラグジュの部屋に。」
【へいっ】
「へい、ってなんじゃそれ。」
【いししし】と言いながらラグジュの部屋に飛び込みます。
(「行くよ。GO!」)最初に私がゴーレムの前に飛び出します。
ゴーレムがもっさりと立ちあがた所でみんな、
それぞれ受け持ちの場所にキャンディー砲を連続で打ち込みます。
〔キャン〕〔キャン〕〔キャン〕〔キャン〕・・・・・・・・。
四肢が破壊され、転がります。
壊れた手足が、ゴロゴロと体の方へ戻っていき、繋がろうとします。
私も〔転〕〔ラ〕〔ラ〕〔ラ〕〔ラ〕〔ラ〕〔ラ〕・・・・。
「硬ったいな。」でも削れました。
「emeth(truth/真理)」が「meth(death/死)」となり、壊れました。
「ちゅーたDすごいね、ロックゴーレムだよ、
ちゅー達みんなに、キャンディー砲の威力、教えてあげてね。」
ちゅーたDはとても嬉しそうです。さて、ロックゴーレムはと、
頭が付いていた所から、体の中を覗くと、核が見えました。
〔ムービング〕で取り出して。〔スキヌソー〕でガリガリと削ります。
パカリと割れて出てきたのが黄色い魔石ですね。
(「ライナ、出て。」)
【呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃ~ン】
「お前本当に。ネジ緩んでるね。」頭押さえてます
「ここに入れればいいんだね。」
【はい、御願いします。】
ゴロリと入れると、ゴゴゴゴゴゴゴ。
「良いですね、また定番の地鳴りです。」
「おや、今度は扉が下がります。頑張って趣向を凝らしてますね。関心関心。」
みんなで中に入ると、直径10m程も有る竪穴の壁面に階段が掘られています。
らせん状に回って降りる様です。下の方に光が見えますが、深いですね。
手すり何か有りませんから、飛べない人には恐怖でしょう。
〔ムービング〕飛ぶように、下に降りると、熱帯ジャングルです。
「あ~、もしかして、ここにマンドラゴラとか、生えているんだっけ。
欲しいけど、今回は我慢。場所が分かったから、テレポートで来れるしね。」
一人でぶつぶつ言っていると、みんなが此方を見ています。
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