353話 四階層:アクアゴーレム
*****************出て来る魔物と魔法、魔道具の紹介**********
アクアゴーレム:水のゴーレム核は、藻の塊
〔ムービング〕:
魔力ハンド。魔力で腕を作って物理的、魔力的な干渉を行う。
念力に近い。習熟度により、腕の数が増える。現在4本が限界。
ムービングハンドの先から攻撃魔法が出来るか訓練中。
〔バリアー〕:
物理、魔法、両方の攻撃を防ぐ、球形にする事も、盾にする事も出来る。
他の者を守る事も可能。眷属や、魔力の繋がりが有る者は視界から外れても
守る事が出来る、但し、魔力消費が激しい為、少数に限る。
〔ウオーターカッター〕:
水の刃を飛ばす。質量が有るので、エアーカッターより強力。
〔水の弾丸〕:
長さ1m程の強力な水鉄砲。貫通力が強く、レーザービームに近い。
〔スキヌソーBig斬〕:
大きな丸鋸。〔ムービング〕で自在にあやつることができる。
〔ウオーム〕
電子レンジの様に水分子を振動させ、熱を出す。通常は温める程度の事に使うが、
一瞬で水を蒸発させる事も出来る。
四階層:アクアゴーレム------------
「ライナ、起きて、最後のアクアゴーレムの所へ行くよ、案内して。」
【ふぇ~い。って、ラーバゴーレム終わったんですか?】
「お前が寝ている間にね。」
すごいですとか、何だとか、ごしゃごしゃ言ってますけど
「ほら、早いとこ片付けるよ。アクアゴーレムのとこ案内しなさい!」
【はい、まず、あの高い木の所に飛びます。そこから北に見える泉に飛びます。】
「??真っすぐそっちへ飛んだ方が早くない?」
【真っすぐに向かうと迷いの森の領域に入ってしまいます。
遠回りでも、こっちの方が結果的には早いです。】
「ん、分かった。みんな、あの木の上まで出発!」
ライナはムービングハンドで連れて行きます。
私を先頭にダイアモンド飛行、直ぐに着きます。
今度は泉に向って飛びます。
此れで迷いの森は迂回出来ました。
「泉のどの辺が良いの?」
【泉が森に向って少し張り出している所が有ります。
そこが、あいつらの狩場だと言う話です。】
森に張り出している先端の岸に着陸します。
ライナ地面に転がってしまい、何か言ってます。どうせ文句でしょう。無視です。
「呼び出す方法は?」
【特に聞いてませんが、その辺の石でも投げて来ましょうか?】
「その前に、ライナ、ラグジュの部屋に入っておいて。
ここは障害物が多いし、相手は水だから、何処から来るか分からない、
とっさの判断で動くから、救助が間に合わないかもしれない。」
【ひゃ~!】慌てて引っ込みます。
「さて、皆、その辺の石や木を泉の投げて、
水が盛り上がったらすぐに上空に避難!」
「はじめ!」
みんな、ドッカンドッカン、泉に投げ込みます。
泉の水がざわざわします。
「上空退避!〔テレポート〕」上から見ると、
今まで居た所から水が吹きあがってます。
「やっぱり下から来ましたか。」
本体は何処でしょうね。
「ちょっと、乱暴に誘ってみましょうか」
一抱えも有る太い木を切って、その木を使って、
ムービングで、水面をたたくと、
水が手の形に成って、木を掴み、引っ張ろうとします。
「綱引き、負けませんよ。」
木がじりじりと持ち上がって行くと、手だけだったのが、
肘、肩、頭と泉から出て来ます。
水で出来ている様ですが、中に藻の様な物が見えます。
「もう少し、出てこい。」
じりじりと持ち上がります。と、口の所がもごもごと動きます。
「全員散会、上空100m待機」
〔バリアー〕〔バリアー〕〔バリアー〕キンキンキンキン、バキ!バキ!
受けるのじゃなくて、斜めに反らす様に展開。
〔バリアー〕〔バリアー〕〔バリアー〕〔バリアー〕
おへその辺りまで出てるから、
「よし、氷玉投下」〔テレポート〕
上空50mに避難します。
「危なかった・・・。」
最初、ウオーターカッターみたいなのが来るかと思ったら、
水を高速で飛ばしてきたよ、水の弾丸だね。
〔バリアー〕が二枚割られたから、かなりの威力。
同じ所に何発も当てられたみたい。
水使いは侮っちゃいけないね。
「さて、こおているので額の文字を消してと。
〔転〕」〔ラ〕〔ラ〕〔ラ〕。
おへその辺りから切らなきゃ成らないから。
〔スキヌソーBig斬〕」
〔ムービング〕で持ち上げて、丘に上げて、
〔ウオーム〕
「核は、藻の塊だね。おっと、凍った泉をもとに戻さないと。
赤玉ぽいっと。」一瞬でもとに戻ります。
水ゴーレムの額の文字消したら、
すぐに赤玉使って溶かしても良いんだけど、
核が水の中に落ちたら面倒でしょ。
〔スキヌソー〕ガリガリと核を削って。
魔石を取り出します。水色の魔石ですね。
次話:5階層入り口




