352話 四階層:ラーバゴーレム
*****************出て来る魔物と魔法、魔道具の紹介**********
ラーバゴーレム:溶岩のゴーレム
四階層:ラーバゴーレム-----------
「ライナ、出ておいで、」
【やだ!。死ぬとこだったんだよ。
身の安全を保障して頂けないと、外に出ません。】
さて、どうしましょう。厳しくしようか、優しくしようか。
厳しくすればすねるし、優しくすればつけあがる。
「分かったから出ておいで」
【保障してくれるんですね。】
「お前、このダンジョンに何をしに来たんだい?」
【魔界の入り口を探る為です。】
「どうして、魔界の入り口なんか探しているの?」
【ラグジュ様を助けるためです・・・・・・。】
「分った様だね、お前の身の安全には出来るだけ配慮はする。
だから出ておいで。」
しぶしぶと言った感じで、お尻から出て来ます。
「あんたにムービングの腕、一本付けておくから。
緊急時にはこのロザリオの中に放り込むからね。」
少し安心したようです。
「次はラーバゴーレムですね。」
【はい、あの向こうの山の噴火口近くに洞窟が有って、
その中を進んでいくと、溶岩の川が流れています。そこから出ます。】
「じゃあ、洞窟の入り口まで案内して。」
ムービングハンド二本でライナを持ち上げ、飛びます。
山のふもとに来ると、水晶で出来たような岩が二つ並んでます。
【ここを真っすぐ上に上がると洞窟が有ります。
あの、この辺で、中に入ってもいいですか?】
「良いけど、あんた、大事な事に気が付かない?」
【???】
「この中に入って居ても、これごと溶かされたらおしまいだよ。判ってる?」
【げぇ、いいえ、ラナ様はそんな事はなさいません。
ラグジュ様のご主人様です。
そんなご無体な事をする訳は有りません】
「あんた、勘違いしているね。私がこれを溶岩にポイするのではなく、
ゴーレムの罠にはまって、私と一緒に溶岩に
ドブンした時の事を言っているの。」
【そんな事には成りません。ラナ様は御強い、無敵です。・・・・・。
うぇ~ん、どうしたらいいでずがぁ。】
「娘が鼻水出して泣かない!。全く、しょうがないね。
涙は女の武器とは言うけど、これもこの娘の武器なのかねぇ。」
「罠の感知をしなさい、一緒に行くよ。」
【うぇ~ん、ふぁ~ぃ。】
全員、洞窟の入り口まで飛びます。
「チュー太4は私のポケットね、私とライナで入ります。
他の者は入り口周辺で待機。」
(『『『はい。』』』)
足元が抜けては大変なので、洞窟の中は飛んで行きます。
幸い天井が高いので問題有りませんけど、
ライナが私のフードを掴んで放しません。
「さすがに暑いですね。ライナ、・・・」
ライナを見ると、白目向いてます。熱さと緊張で逝ってしまった様です。
「ほれ、起きな。ここは、どんな罠が有るんだい?」
【床が割れて、溶岩の手が伸びて来ます。】「ゴーレムは人の形?」
【はい、でも火竜の時も有ります。】「核は胸の所でいいね。」
【・・・・】「分かんないのか?、駄目だこりゃ。」
「ラグジュの部屋にへ行ってな。」
「さて、身軽に成ったので、さっさと行きましょう。」
しばらく行くと、溶岩に照らされて明るく成った所に出ます。
流石にすごいですね、さっさと済ませたいので、
岩でも投げ込んでみましょうか。
そばに軽自動車程の岩が転がっていたので、
放り込んでみます。”どっぷーん!!”
「うわっと、〔テレポート〕。」溶岩の飛沫が掛かりそうになりました。
あんなもの掛かったら、体の穴空きますよ。岩では駄目ですか。
じゃあ、人の頭程の氷ではどうでしょう。
「それ、」”ジュボハン!”一瞬で蒸発、一部水蒸気爆発したようです。
「おょ!?。」溶岩が盛り上がって龍の形に成ります。
龍玉みたい。攻撃を受ける前にさっさと凍らせます。
10m用氷爆弾を一個を全身を覆う様に龍の真ん中辺に投げます。
ドームが消えると溶岩も凍ってます。
「核が何処に有るかわかんないから、出来るだけ沢山持って行きましょう。」
取りあえず根元切って、持って帰ります。
〔エアーカッター〕、マジックバックへポイ。
10m用の赤玉(回復爆弾)を投げて、現状復帰とするけど、
洞窟の外に持って行って、溶かすと、周りが火事に成りそうです。
溶岩流から入り口の方へ少し行くとに20m程広い所が有りましたので、
そこまで言って、そこで核を取り出す事にします。
広場に着き、マジックバックから、凍って固まった溶岩ドラゴンを出します。
「まずは、額の文字を消して、〔転〕〔ラ〕〔ラ〕。核ってどの辺だろ。
(AIマスター、こいつの核何処?)
《両腕の間・・・。マークします。》赤いマークが出ました。
(ん~?文字消した頭と、核、氷を解かす前に切り離すと駄目?)
(いいや、切ちゃえ。)〔スキナソー〕」がりがりがり、ごとり。
切った所をこっちに持ってきて。〔ムービング〕で10m程離します。
「溶かしますょ。解凍爆弾ポイ」一瞬赤く成りましたが、
すぐに黒く成っって崩れました。
核が出たのでさっきと同じく、切って取り出します。
今度は赤い魔石が出ました。マジックバックに入れて、戻ります。
洞窟を出ると、みんな、心配そうな顔をして待ってました。
「さて、最期はアクアゴーレムだね。」
次話:アクアゴーレム-----




