351話 四階層:ソイルゴーレム
*****************出て来る魔物と魔法、魔道具の紹介**********
ソイルゴーレム:土のゴーレム
ムドゴーレム:泥のゴーレム
ロックゴーレム:岩のゴーレム、硬い。
ラーバゴーレム:溶岩のゴーレム。水か氷の魔法が効く。
ゴーレムの弱点:
額の文字列「emeth(truth/真理)」の最初の文字を消すと
「meth(death/死)」となり、壊れるだよね。
〔転〕〔ラ〕〔ラ〕〔ラ〕:
転移魔法で手前と目標の間に直径10cm程の穴、ショートカット空間を作ります。
そこにライトアローを打ち込むことで100発100中に成ります。
転移魔法の出口、を動かす事で、100発100中のマシンガンに有ります。
〔エアーカッター〕:
空気の葉を飛ばす。魔力量により。刃の大きさ、強さ、飛距離が変わる。
〔スキヌソー〕:
エアーカッターを丸鋸状に変形させて飛ばす。
〔ムービング〕で自在にあやつることができる。
氷玉(氷爆弾):
20m用と10m用が有る、絶対0°爆弾。球状の効果範囲内を凍らす。
解凍爆弾:
氷爆弾で凍った所を解凍する。20m用と10m用が有り、赤色に塗ってある。
果物:
ペーシュ--もも、
ペルシモン--カキ
ペア--ナシ
ポム --リンゴ
四階層:ソイルゴーレム----------
拠点の家に入って行くと、みんなが待って居ました。
「待たせたね、さて、少し遅れたけど出発しましょう。
飛ぶ先は4階層入り口の洞穴です」
イメージを共有して。〔テレポート〕
「昨日と特に変わった所は有りませんね、」
「それでは、4階層に向います。」
ゆっくりとした長いスロープです。
明かりが見えたので出口かと思ったのですが、
行ってみると断崖絶壁に空いた洞窟でした。
「これは、普通の冒険者じゃあ、無理だわ。」
「ライナ、出て。」
【眠いんですけど、】
ぶちぶち言いながら、出て機ます。
「あんた、少し太った?喰っちゃ寝しているんでしょ。
熊のメイドも居るし。」
【げっ。太っ・・・】一日や二日でそんなに太るわけないじゃん。
この娘やっぱり、天然だわ。
「いいから、5階層の入り口はどっち?」
【この出口と、遠くに見える大きな木を結ぶ延長線上に大きな泉が有ります。
その浮島に有りますが、その島はいつもは水の中に沈んでいて、
何かの条件で、浮き上がるんでしたけど、え~っと・・・】
「これまた、面倒臭そうですね。」
【思い出しました。三つの魔石が必要です。
火、水、土それぞれの属性を持つ3体のゴーレムを倒す必要が有ります。】
「そのゴーレムは何処に居るの?」
【え~と、水のアクアゴーレムは中央の大きな泉に居ます。
土は泥のムドゴーレムか土のソイルゴーレムです。
ロックゴーレムも居ますが、硬いし、厄介なので止めた方がいいです。
火は溶岩のラーバゴーレムです。強力な水か氷の魔法が必要です。】
「良かった、みんな何とかなりそうだね。」
最初は、駄目だこりゃ~と言う顔をしていたのに、
私が大した事無い様に言うもんだから、全員ギョッとした顔をしています。
「全部、強力な氷魔法が使えれば倒せるじゃん。」
「動きを止めて、額の文字列「emeth(truth/真理)」の最初の文字を消すと
「meth(death/死)」となり、壊れるだよね。」
フランが遠慮深げに言います。
『氷魔法と使い手は数が少ないですし、まして、
その中でゴーレムを凍らせる程の使い手は、聞いた事が有りません。』
「心配ないよ、最近面白い物を調達したから、試しにやってみよう」
「最初はどこだい、近場から行こうか。」
【はい、近場だとソイルゴーレムが左の方に三本の木見えますが、
その先に木が生えていない草原の様な小高い丘が有ります。
そこに居るはずです。】
「じゃあ、行くよ、〔ムービング〕」みんなで飛んで丘の上に降り立ちます。
「何で、ここだけ、木が生えないんだろ?」
と言っていると、そこ此処で土がポコポコと盛り上がります。
モグラかと思っていると、人が出て来ます、しかも4本腕。
「全員〔テレポート〕」一人だけ、テレポートできない奴が居たね、忘れてた。
助けに行きます。ゴーレムの額に〔転〕〔ラ〕〔ラ〕〔ラ〕〔ラ〕・・・
「半分くらいの奴しか文字消せなかった。」
残り半分はすぐに再生しましたが、その間にライナが逃げました。
直ぐにライナを回収し、上空へ〔テレポート〕。
「危険なので、全員上空50mまで上昇待機!」
みんな指示を出して、10m用氷爆弾を一個落とします。
地上に落ちると、パキンと音がして。
直径10mの半円形状の白いドームが出現。
数秒でドームが消えると、そこは全てが凍り付いています。
氷の上に降りてみると、
「ちべたい!」すぐに飛び上がります。
「全員暫く上空で待機ね、不用意に地面に降りると、
このゴーレム見たいに凍ってしまうからね。」
『『『『承知しました。』』』』
「凍らせると、しばらくは近づけなく成るのね。
不用意に近づくと、足が凍って動けなくなり、
やがて全身が凍ると言う事ね。
ムービングで浮いたままの作業に成るけど。それでも寒いわ。」
取りあえず、ライトアローで10体程のゴーレムの額の文字を消します。
凍る前に消した者の魔石の辺りを
〔エアーカッター〕〔エアーカッター〕〔エアーカッター〕〔エアーカッター〕
「これで掘れるかな。」
ムービングで揺すってみますが、びくともしません。
「う~ん、地面に倒れている物は駄目ね。」
立って居る者の足を切って〔エアーカッター〕、
「ムービングで持ち上げて。氷の外に出しましょう。」〔ムービング〕。
「溶かす前に額の文字を消さないといけませんね。〔転〕〔ラ〕〔ラ〕。」
ギンギンと鉄でも削った様な音がしますが、削れました。
「では、水の分子運動を上げる様にイメージして、〔ウオーム〕」
融けましたが、ゴーレムも崩れました。中の核を取り出します。
この核を上手に割らないと、中の魔石まで壊れてしまいます。
ムービングで持ち上げて、スキヌソーを当てて、切りましょうかね。
〔ムービング〕、〔スキヌソー〕
ガリガリと切っていきます。一周した所で、パカリと割れて。
黄色い魔石が転がり出ました。マジックBOXにしまいます。
「この凍った場所、もとに戻さないと、まずいなぁ。」
(AIマスター、簡単にもとに戻す、爆弾みたいなの無い?)
《はい、そう思いまして、用意してあります。
小さいのは10m用、大きいのは20m様です。
混じっても判るように赤くしておきました。》
(さすが、分かってますね。)
《有難うございます。》
直ぐに使ってみます。凍っている地面に投げます「ほいっとな。」
ボンと軽い音がして、今度はオレンジ色のドームが出来ました。
ドームが消えると、元通り。
「何かの手品みたい。これは解凍爆弾ね。」
「さて、次行きますか。」
「ん?ちょっと待って、あそこに見えるのは・・・」
--------果物採取------
丘の裾野に広がる林に、木の実の様な物が沢山なってます。
「みんな、この上空で待機して。」
と言うと、木の身の方へ飛びます。
「これ、ポムの実だね。」
一口齧って、間違いない。周りを見回すと、
「一杯なってる、ペーシュ(もも)、ペルシモン(カキ)、ペア(ナシ)」
「みんな、来てー」みんなを呼んで、
「ボスこのポムの実取って。
スタンはあそこのペーシュね、
ルチアはあっちのペルシモン、
私はそこでペア取ってるから。」
ララはボスが、〔ムービング〕で空を飛びながら、
さらに〔ムービング〕で腕を出す事が出来ない事を忘れてます。
困ったボスは木の枝に乗って、採ってますけど、危なっかしいです。
ほら、落ちた。あわてて〔ムービング〕。
仕方が無いので、地上から見える範囲を取る事にしました。
ララは早いですね、腕3本で20分ほどでペアの実を取りつくしました。
「さて、もういいか、今度また来ましょう。」
ペアの木の根元にマーカーを付けます。
丘の上に戻って、自分のマジックバックに、
みんなの取った果物を、移します。
「後で、食べよね。」
ララはすごくうれしそうです。
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