350話 子ネズミの名づけ
*****************出て来る魔物と魔法、魔道具の紹介**********
スッパマン:大工。4対の手足を持つ蜘蛛型アンドロイド。
〔クリーン〕:
生活魔法。体や部屋、指定した所を綺麗に清潔にする魔法。
雑菌消毒、消臭、浄化。
指定した物を排除する事も可能。菌がどの様な物か理解できれば、
赤痢、コレラ、等を治療する事が可能と思われる。
子ネズミの名づけ--------
「ただいまー」ドアを開けると、サンチェスがスプーンを回してます。
少しはましに成って来たようです。
『あ、姉さん。スプーン回し出来る様に成りました。』
「短期間で、ずいぶん上達したね。この調子でがんばろ~。」
『へい!!』
また、一生懸命回しだしました。
何だろうこの必死な様子は?スタンが寄って来て、小声で、
『フランが空飛んで見せてから、必死に成ってやってます。』
なる程ね、
リーダーもチームからも外される事が冗談では無い事が
やっと分かったと言う事ですか。
「スタン、他の皆はどぅ?」
『ムービングが上手い奴はもう飛んでます。遅かれ早かれ、皆飛びますよ。』
ちらりとサンチェスを見て言います。
「分かったわ、取りあえず、私は寝るわ。
ボスとルチア、ちゅー太Dにも起きていたら寝る様に言ってね。」
『はい、承知致しました。』
部屋に帰って。〔クリーン〕〔クリーン〕でお着換えして、おやすみなさい。
----------------30日目----キロの街-------------------------
(『ララ様、8時です。』)「おハムでちゅー。」
「今朝は、凄くすっきりしてる、昨夜寝たのは何時だっけ。」
「ま、いいゃ、取りあえずお出かけ用の用意をしないとね。」
鏡を見てびっくり、
「変装中なのを忘れてました。」
下に降りて行くと、みんな、朝ごはんの最中です。
私の分の食事を用意しようと、ジャルやエンドラがバタバタし出したので、
「私は朝食要らないよ、ちゅー達の所へ行ってる。」
そう言って、屋根裏に飛びます。
(『ラナ様、おはようございます。』)
「おはよー。お前達、ちゅー太Dは私と出かけるけど、
ちゅー太E、ちゅー子Eに頼みが有ります。」
「ちゅー達みんなムービングは出来ると以前聞いたけど
飛行の方はみんな出来る?」
(『はい、以前、言われた通り、ちゅーパパに来てもらって、
飛行方法を覚えてもらいました。戻って、皆に教えていると思います。』)
「そういえば、巣に戻って居ないね、大丈夫かい?
他の者との交代はちゅーパパに相談してね。」
(『特に問題有りません、慣れた所の職場の方が、仕事がし易いです。』)
「ここの改造をするなら蜘蛛の大工、
スッパマンを呼んでやってもらっていいからね。」
(『はい、有難うございます。ここは夏も涼しいので助かりましたが、
冬の備えは必要かもしれません。近い内に御願いするかもしれません。』)
「そうだね、冷暖房関係もちゃんとしておいてね。」
「調整はちゅーパパがやってくれると思うから、・・・。
そうだ、子供たちも大きく成ったかな?
そろそろ名前を付けて上げないといけないね。」
〔テレポート〕本邸の自分のお部屋に飛びます。
「ちゅーママ居る?」
(『はい、ララ様・・・』)
私を見てびっくりしたようです。
「あ、そうか。ちゅーママ驚かしてごめんね。仕事の関係で変装中なの。
でね、名前はラナ。よろしくね。」
(『はぃ、その御姿の時はラナ様とお呼びします。』)
さすがです、物分かりが良いですね。
「ちゅーママ、子供たち、大きく成った?」
(『はい、皆元気です。』)
「今日は子供たちに名前を付けようと思ってんだけど、いいかな?」
(『有難うございます。嬉しいです。』)
「よし、皆出ておいで。」
「さぁ、男の子、生まれた順にここに並んで、
女の子も、こっちに並んでね。では、始めるよ。」
「我が名はルビ・ヴラド、親愛の証として名を授ける、汝の名は
ちゅー太G、ちゅー太H、ちゅー太I、ちゅー子G、ちゅー子H、ちゅー子H」
一匹ずつ頭を触り名を告げて行きます。
「今後はそれぞれ、
ちゅー太G、ちゅー太H、ちゅー太I、ちゅー子G、ちゅー子H、ちゅー子Hと
名乗るが良い」
「生涯、お前達と共に生き、お前達にとって不名誉な命令はしない。
友として一緒に歩んで欲しい。」
みんな一瞬ビクンとし、体が少し大きく、毛色も白く成った様な気がした。
目にも光が宿り、知性を持った様です。
『『『『『『ちゅー!』』』』』』
「子ネズミ達の教育はちゅーパパが担当?」
(『特に決めていません、私と二人で行っています。』)
「それじゃあ、子ネズミ達の革鎧はちゅーママのマジックポシェットに入れて置くよ。」
(『有難うございます。』)
「ところで、みんな飛べる様に成った?」
(『有難うございます。みんな喜んで、飛び回っています。』)
「気を付けて、空には空の敵が居るから、
一撃でやられたら、死んでしまうよ。見張りは必ず置いてね。」
(『はい、みんなに伝えておきます。』)
「じゃあ、私は、遣らなきゃならない事が有るあら、行くね。」
(『はい、有難うございました。』)
『『『『『『ちゅ、ちゅー!』』』』』』
「みんな、可愛いね、〔テレポート〕」
キロの街の拠点に戻ります。
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