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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
345/970

345話 三階層

魔物:

モスキートミニ:吸魔。一匹の吸う魔力は微量だが、数1000匹の集団。魔力枯渇で死ぬ

ヒル:吸魔。モスキートミニの数十倍魔力を吸われる。

アムール:電気ナマズ。一瞬の電気量は膨大。放電されれば、一瞬で感電死。

クウダ:翼を持つ空飛ぶ毒蛇。50㎝位。

毒カエル:吹き矢の様に毒を吹きかける。毒性は低い。

ボアコンダ:巨大な蛇。防護力、体力は特筆もの。毒や牙は無い。絞め殺し専門。

沼蟹:巨大な鋏で、ボアコンダ以外はチョッキンです。


魔法道具

氷玉:

  20m用と10m用が有る、絶対0°爆弾。球状の効果範囲内を凍らす。

三階層--------


丘の上に到着し、入り口を探すと、どうやら、井戸の中にある様です。

「さて、皆で、行ってみようか。」


『チチ、チュー。』

「え、お前が偵察に行くって?」


『チューチチ』

「偵察は我々の仕事だから・・・。」


危ない仕事はさせたくないのが信条ですが、過保護はいけませんね。

「判り、ました。危ないと思ったらテレポートですぐに戻ってね。」


『ちゅーぃ』

降りて行ってすぐに連絡が来ました。

「問題無いそうです。行きましょう。」


独りずつ井戸の中に入って、最後にルチアが周囲を確認して。

井戸に飛びこみます。

井戸の底の横に高さ2m程の穴が空いており、そこが入り口に成っています。


穴を抜けた途端にむっとした湿気がまとわりつきます。

「電気ナマズも、ヒルも蚊も居るみたいだから、急いで抜けよう。」

でも、三階層は踏破されていないんだよね。


「ライナ起きなさい!。出番だから、外に出て。」

<ふぇ~。もう少し、寝させてくだしゃい。>

「起きないと雷落とすよ!」


しぶしぶと言った感じで、

<ふぁ~い、何でちやうか?>

「三階層の出口、四階層の入り口は何処、案内しなさい。」


<もうそんな所まで来たんですか、四階の入り口は三階層の入口の反対側の壁、

崖の中腹に龍の巣みたいな穴が有ります。その中です。では、おやすみなさい。>


「くおぅら!、あんた、飛べるでしょ、一緒に飛ぶよ。」

しぶしぶと言った感じでラグジュの家(精製魔石)から出てきます。

「ここには色んな不快魔獣が居るからね、もたもたしてると、ほら、遣られた。」


ライナがモスキートミニに魔力を吸われてます。

<きゃ、わ、何処?・・・>


「探しても見つかりませんよ、

 相手は極小で刺されても痛くもかゆくも無いんですから。」


「さっと行くよ。」飛び上がります。ライナも慌てて飛びます。

<待ってくださいよ~。>ライナの速度が遅く、遅れがちに成ります。

「しょうが無い子だねぇ。」


仕方がないで、ムービングで引っ張ります。

「いたた、いた~いぃ!髪の毛引っ張らないでぇ。」


「みんな、クウダに気を付けて、ウオーターランスが連続で来るから、

 見つけたらライトアロー連射で殲滅!」


ライナがうるさいので、ムービングハンド二つでわきの下を持って飛びます。

くすぐったいのか、ふにゃふにゃ言ってますけど無視します。


「チュー太4、もやもや水晶玉の泣き声が聞こえたら教えて。」

『ララ様、左から声が。』

左に魔力探知を集中すると聞こえます、泣き声が。


「みんな、左に行くよ」

左に舵を切って進むと、泥水の間欠泉みたいに成ってます。

黒い泥の塊?も一緒に噴出しています。


「あの黒いのはアムールですね、」

泥でかき回された水面がバチバチ言ってます。

「1m位の小型のアムールだけど、危ないので殲滅します。」


「全員キャンディー砲噴水の根元に三連続発射!」

『『『『「〔キャン〕〔キャン〕〔キャン〕」』』』』大爆発!

天井近くまで泥が吹き上がります。


急いで〔バリアー〕!みんなを取り込みます。

上から泥水が大量に振って来ます。


アムール、毒カエル、ボアコンダ、沼蟹、

近くに居た魔物達が吹き上げられ、降ってきます。


ムービングハンドで、もやもや水晶玉を回収して、

魔法で出した水をかけて泥を落としながら、ぼやいています。


「液状の物には、キャンディー砲は使い勝手が悪いなぁ。

がちがちに凍らせて粉砕するのが良さそうだけど、魔力消費はどうだろう?


(AIマスター、私の魔法で広範囲と凍結はどれ位出来るの?

 氷りを砕くと、中で凍った物も粉砕出来るくらいの凍結だよ。)


《マスターの魔力の20%で直径20m、適性が無いのでこれ位に成ります。

 直径40mでは80%の魔力が必用です。》


(ん~、現実的では無いね。

 直径50m位の範囲をと受ける出来る魔法爆弾みたいなのは出来る。)

《・・・出来ますけど、使い方が難しいかと、》(なんで?)


《魔法爆弾みたいなものですと、指向性を持たせる事が難しい為、

 広範囲の影響が及ぶ場合、

 自身や目的以外もその爆発の影響を受ける可能性が有ります。》


(だったら、私がその影響範囲を離れた時に爆発で良くない?)


《例えば、一番離れている所で40m位の泉に

 その効果が50mに及ぶ爆弾を使った場合、泉の周辺、海底の下の地盤、

 逃げ遅れた生物も影響が及ぶ可能性が有ります。お勧め出来ません。》


(じゃあ、20m用を3個、10m用を5個頂戴。使い勝手を試してみるわ。

 投げて爆発する条件は、水面、地面、生物等にぶつかった衝撃がある事。

 私から20m以上離れている事ね。)


(何かにぶつかって、私から20m以上離れてから爆発で、御願い。)

《判りました、取り扱いには十分に注意してください。》

ずいぶん渋りましたけど、こういう武器もきっと必要に成ります。


次話:転送装置

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