340話 下見
*****************出て来る魔物と魔法、魔道具の紹介**********
道具
黒いステルスローブ
このローブを着ると、着ている人が誰だか判らなくなる、
認識障害を誘発するローブ
魔力吸収装置「ステルス」
魔法を使った際に外に漏れる魔力を吸収して、魔法を使った事を
感知されない様にする。隠密行動を助ける。
下見---------
庭でみんなを呼びます。
「サンチェス、ボス、ルチア、ちゅー太D。おいで、」
「サンチェス、これ着て。」
黒いローブを渡します。
「このローブを着ると、着ている人が誰だか判らなくなる、
認識障害を誘発するローブだよ」
「魔物の森ダンジョンはオクタの街に近いから、知り合いも多いだろうしね。」
『お気遣いありがとうございます。』
「お前達にはこっちね」
ボス、ルチア、ちゅー太Dには黒いバンダナを渡します。
「下見から帰ったら、革鎧に、仕込むけど、今はこれを使って。」
みんな、ムービングで上手に首に巻きます。
カッコいいですね、特にちゅー太Dは最高です。
「ライナ、出入り口はダンジョンの何階?」
【馬車ごと入るのでダンジョンの外、少し離れた岩山に有ります】
「そこは馬車だけ?人の出入りは?」
【基本的に貴族が出入りする所なので、
歩きは、馬車に付いている奴隷程度です。
歩きだけは聞いた事が有りません。】
「不可能ではないが、居ないと言う事だね。」
【はい】
「他に出入口は無いの?」
【古い出入り口で、5階層フオルンの森の中の巨大トレント、
世界樹の成りそこないの根元の巨岩に有ると言う話ですが、
行った事が有り有ません。】
「ずいぶんと嫌らしい感じがするところだね。」
【はい、あまり近づきたいと思いません。】
う~~ん第一候補の通行証を使って収入した場合、
逃走時は、馬車に乗って、出口近くでジャマーを使い、
そのまま突っ切る方法に成りますね。
第二候補は5階層ですか、そこも確認しておかなければ成りませんね。
「では、5階層に向いたいのですが、
それを使うと、魔国側は何処に出ます?」
【昔は近衛とは異なる魔王直属の部隊が管理していた様ですが、
今は、その上に魔王の別邸が立てられ、封印されています。
以前、門を描いた絵を見た事が有ります。
小高い丘の上に古びた、木の扉の有る絵でした。】
「取りあえず、5階層の侵入口の前に行って、使用出来るか確認したい。」
みんなに魔力吸収装置「ステルス」を配ります。
「最初に馬車の出入り口の近くに飛びます。」
「ライナ、〔テレポート〕は出来る?」
【出来ましぇーん】
「仕方がない、その入り口の近くに岩みたいな、隠れる所有る?」
【1Km位離れて所に小高い丘が有ります。】
「そこのイメージ送って。」
【ん~と、こうなってって、ここに石が有って。・・・】
「ストップ、かなりあいまい。」
(AIマスター、今のイメージで座標判る?)
《おそらく、ここだと思われます。》
座標が送られてきたので。
「一旦、私が飛んでみるから、皆は、待機」
〔テレポート〕なる程、ピクニックでもしたい所だわ。戻ります。
〔テレポート〕。キロの街の拠点に戻ります。
「さて、行ってみましょうか。みんな、ステルスONにして。」
「チュー太D、私のローブの中」
「ルチア、肩に止まって、ボスは私の横にくっ付いて。
サンチェス、私の左手取って。イメージ送るからね。」
はい、1.2の3」〔テレポート〕。無事到着です。
「伏せて、早速、馬車が走ってきました。」
切り取ったような岩肌の前で止まり、上の方に、巻物広げてかざしてます。
あれが通行証ですね。ん?岩肌がゆらりと揺れたような。
カーテン見たいに見えます。馬車が構わず入っていきます。
何か次元転換船みたいです。
(AIマスター、確認出来ました?。)
《はい、転移ゲートですね。岩の表面に被せて有ります。》
(と言う事は、移動可能?)
《そう言う事に成ります。ただ、エネルギーの補給は不明です。》
(あの程度の事、そんなに消費エネルギーが高いと思えないですけど?。)
《一回の消費量が小さくても、使用回数を重ねると、交換は頻繁に成ります。
魔力タンクなど無いでしょうから、魔石を使っていると思います。》
《Cクラス以上の魔石だと思いますが、
おそらく、数日に一度は交換が必用だと思います。》
(交換は、外からだろうね。それよりも面白い事が判った。
検査は、ほとんど無い、通行証が有れば、何でもOK、
ざるチェックですね。)
(馬車で向って来るものを襲撃して、通行証を奪えば、
それで入れると言う事ですね。まぁ、すぐばれるでしょうけど。
何期間なら何とかなりますかねぇ。
緊急で魔国に入る必要が有る時に使えるかも、ですね。」
次話:魔の森ダンジョンの下見




