328話 対策
*****************出て来る魔法の紹介**********
〔クリーン〕:
生活魔法。体や部屋、指定した所を綺麗に清潔にする魔法。
雑菌消毒、消臭、浄化。
指定した物を排除する事も可能。菌がどの様な物か理解できれば、
赤痢、コレラ、等を治療する事が可能と思われる。
対策-----
部屋に戻って。襲撃の対策を練ります。
さて、自分が悪魔ならどうするでしょう、手掛かりはサンチェスだけ。
悪魔が使う、捨て駒がサンチェス捕獲に失敗した時の事を考えて・・・、違う、
失敗する事を前提に、サンチェスの背後に居る者を探ろうとしていたら、
私の捕獲は最も良いけれども、目的は私の存在の確認。
出来れば何処の誰なのかを確認しようとしますね、
おそらく、捨て駒がいつ殺されてもいい様に、
視覚や聴覚はモニタリングしていると考えるのが妥当でしょうね。
と、すればこちらは偽の情報を与えるのが得策ですね、出来れば、
相手が攻撃を躊躇、止めたくなる者に偽装、しかもばれにくい者は・・・・。
居るのか、そんなの・・・。いた、凄いのが。
八大龍王娑伽羅様、大海龍王ポウのおじい様。
うん、そうしよう。ポウから後で一言、断ってもらえばいいゃ。
女性形?男性形?変身、いや新しい体を用意してもらう。
男の体は・・・・、あれはもう付けない、いらない。とにかく、
男の体は動し方が判らんし。成人女性、年配が良いかな。
AIマスター、大海龍王様の眷属って、地上に居る?
《何をお考えなのかはわかりませんが、不遜な事はおやめください。》
「たわけぃ!何でそっちに話が行く?私を何だと思っているだねぇ?」
《申し訳あ有りません、つい、》
「んん?つい?」
「何時もそう思っているので、つい口に出た。でいいのかなぁ?」
《ララ様、龍王様の眷属の方は、地上にもいらっしゃいますが、
人前には出ませんので、どの様な御姿かは不明です。》
「質問、無視したね。私の考えは間違っていないと言う事で良いんだねぇ。」
「ま、いいゃ。御姿は不明でも、何か持ち物みたいな物で、
眷属、御使いで有る事が判る様な物有ります?」
《人前に御姿を現す時は、男女問わず、
白っぽくてゆったりした服装が多いです。
女性が多いですね。後、宝珠、大海龍王様ならば、
水色の宝珠をお持ちです。》
「その宝珠の大きさと、ネックレスとかに加工してる?」
「髪の色とか、決まった事は?」
《髪や瞳は海の色、青、白、マリンブルー。
あまり顕現しないので、例は少ないです。ネックレス、指輪、イヤリング。
そのままお持ちの方は男性形です。》
「さて、ここからが本番だよ。アンドロイドを用意して欲しい、
女性、40台半ば、ふくよかな感じ。白、水色系のドレス。
髪は水色、同系色の宝珠もどきの入ったネックレスとイヤリング。魔杖を持たせて。」
「私が何をしたいか解ったわね。
スタンビートを起こそうとしている悪魔をだますのよ。
私は別に大海王様の御使いだとは言わないから問題無いわ、
勝手に誤解してくれるだけ。」
「で、私はその体に、一時的に入る事が出来る?」
《それは可能ですが、研究所にお越し頂けないと、成りません。》
「乗り換えは研究所で行うのね。
いいわ、研究所に行く前に、そのアンドロイドのデッサン頂戴。」
「明日、午前中に行けると思う。名前はオトが良いな。」
《乙姫様ですか?》
「そんな事は言ってないよぉ~~~。」
乙姫様って、大海龍王様の奥様???。
「明日は、御主人様に会って、長期休暇を頂けなければ成りませんね。
乙姫様じゃあ、みんなに会えませんしね。」
「長期休暇の理由は何にしましょうか。事ここに至っては、
ある程度ご主人様に情報を伝えた方がよいでしょうね。
期間は、ラグジュを救い出すまでと成ると、
準備を含めて、2週間は欲しい所です。」
明日は、ご主人様の所に行って、休暇貰って、研究所行って、体を乗り換える。
眷属たちに、私が変わっている事も伝えないといけませんね。
色々と忙しそうです。
さて、寝ましょう。〔クリーン〕〔クリーン〕!
歯磨いて、お顔洗って・・・・・。おやすみなさい。
次話:ワイマの古着屋勤務




