321話 ボスたちの特訓〔ムービング〕
*****************出て来る魔法の紹介**********
〔ムービング〕:
魔力ハンド。魔力で腕を作って物理的、魔力的な干渉を行う。
念力に近い。習熟度により、腕の数が増える。現在4本が限界。
ムービングハンドの先から攻撃魔法が出来るか訓練中。
ボスたちの特訓〔ムービング〕----
ボスたちは、どうかな?草原に移動します。
(「狼達、集合。」)
みんなものすごい速さで走って来ます。
ボスが一番。ほめてオーラがすごいです。
「見張りをしていて、特に気に成った事は無かった?」
聞こえてないですね、しっぽ振ってます。
問題無い様ですね。
仕方が無いので、もふもふして上げます。
4匹やると、さすがに体力が・・・。
「さて、今日はお前達に新しい魔法を教えます。」
狼たちのわくわく感が伝わってきます。
スプーンを取り出し、
回して見せます。カイ/マチ/クロスは驚いた様に、
目を丸くしていますが、ボスは何か仕掛けが
有るんだろうみたいな感じで、そっぽ向いてます。
スプーンでボスの頭をスコン、コンコンコンコン。
流石に、頭を抱えて、ごめんなさいポーズ。
「ボス、これがナイフなら、お前何回死んだ?」
これでどういう事が出来るか、やっと気が付いた様です。
「慣れれば、人間の様に、剣でも槍でも使える。
もっとすごい事も出来る。」
「さぁ、遣るよ、みんな丸く寝そべって。
そうじゃない、そら豆スタイルじゃなくて、
ボスみたいに腹ばいに成ってみんなで丸く成るの、
ひょっとしたら、お前達、私をからかっていない?」
ブンブン首振ってます。
狼達の前に一つづつスプーンを置きます。
「相手の右手の甲の上に自分の左手の平を乗せる。
できた?みんなつながったね」
「じゃあ、魔力で手を作って、
スプーンをつまんで持ち上げるイメージだよ。1.2の3」
〔ムービング〕〔〔〔〔グオゥ〕〕〕〕
スプーンが持ち上がります。
「発動呪文は〔ムービング〕だけど、
魔法はイメージだから、慣れれば呪文無しでも出来るからね。」
「じゃあ、私は抜けるから、みんなだけでやってみて。1.2の3」
〔〔〔〔グオゥ〕〕〕〕持ち上がりました。今度は、一人でやってみて。
皆の前にスプーンを置きます。「はい、1.2の3」〔〔〔〔グオゥ〕〕〕〕
ボスだけ出来ません。むっとした様子で、〔グオゥ〕〔グオゥ〕動きません。
〔グオゥ〕〔グオゥ〕〔グオゥ〕〔グオゥ〕〔グオゥ〕〔グオゥ〕。
「ボス、待ちなさい。そんなにムキに成ってもダメです。」
ボスの両手を掴みます。少し魔力を送ると、落ち着いた様です。
「魔力で、私の手の様な物を作って。そうです。??4本指?そうか、
親指は使わないのか。ま、いいゃ。」
「スプーンを持つイメージで、1.2の3」〔グオゥ〕
スプーンが少し持ち上がって、落ちます。親指無いからなぁ。
「ボス、私の手を見て、親指が有るでしょう。
ボスの親指はここにあるから、イメージしにくいと思うけど、
物を掴むには、親指が必要なんだよ。」
ほら、私の手の動きをよく見て。」
他の狼達も真剣に私の話を着ています。
「さぁ、魔力の手を作ってみて。」親指が出来ています。
「じゃあ、掴んでみましょう。1.2の3」
〔グオゥ〕。出来ました。回す事も出来ますね。
スプーン回しの色んな形を見せます。腕を二本にして、
スプーンを打ち鳴らす事も見せます。
〔キャン〕砲は二つの魔法の矢を混ぜるのですから、
これ位の事は出来なくては成らないでしょうね。
「ここまでは、遣ってください。腕2本を操るんです。
大変ですけど、お前達なら出来ますよ。」
「簡単な〔ムービング〕出来る様なので、
〔キャンディー〕の練習をしましょう。」
次話:ボスたちの特訓〔キャン〕砲




