319話 魔力風船
*****************出て来る魔法、魔道具の紹介**********
魔力ボール(風船):
〔シールド〕の中をララの魔力で満たす。中は無重力に近い状態。
温泉に浸かるよりリラックスできる。ララがその場を離れても存在可能。
ララが指定した者だけが入る事が出来る。
〔ムービング〕:
魔力ハンド。魔力で腕を作って物理的な干渉を行う。念力に近い。
習熟度により、腕の数が増える。現在4本が限界。
ムービングハンドの先から攻撃魔法が出来るか訓練中。
〔ライトアロー〕:
光の魔力が凝縮した矢を飛ばす。込める魔力量や、習熟度により威力が変化。
手数が多く出せる(連続発射)初級魔法
〔クリーン〕:
生活魔法。体や部屋、指定した所を綺麗に清潔にする魔法。
雑菌消毒、消臭、浄化。
指定した物を排除する事も可能。菌がどの様な物か理解できれば、
赤痢、コレラ、等を治療する事が可能と思われる。
魔力風船----------
おや、起きてますね。
(『ララしゃまだぁ~。』)
「遅く成って、ごめんね。」
(『ララ様、お疲れのご様子。 今夜は大丈夫ですよ、
お休みに成っては、如何ですか。』)
「〔ムービング〕の様子を聞きたいのと、報告有るんだよ。」
「マニ、ムービングは出来る様に成った?」
(『ララしゃま、見ていてくだしゃい。』)
マニがそういうと、広い空間で、マニの横に立っている様な、
イメージが送られてきて、思わず声が出てしまった。「おぅ。」
『〔ムービグ〕』ナイフがまっすぐ飛んで行き、
ボアのはく製に刺さります。
「マニ、凄いね。今朝スプーンを回していると思ったのに、」
「ポウをちらりと見ると。」
『問題ありませんよ、ララ様。』
「マニ、疲れてないかい?
ムービング沢山使うと頭痛く成らない?」
『ララしゃま、マニは強くて、元気な子だから大丈夫でしゅ。』
と言って胸を反らします。「可愛いいね。」と言って
頭を撫でると、抱っこで、甘えて来ます。
「ポウ、ここはこんなに広かったんだね。」
『はい。ララ様の有お蔭で、広くてな快適、
堅牢で稀有な空間と成りました。』
「ここは、異次元空間だと思うのだけれども、
どの様な特性、位置づけ何だろう?」
『ララ様、ここは龍の巣です。ここの主の許可が無ければ、
何人も入る事は出来ません。
中から外の空間の監視は可能です。』
『範囲は ここの主の権能に寄ります。
外界との時間も早くも遅くも出来ます。移動も可能です。』
「メディションルームの龍版が一番近いか。
そうだ、ポウ、これ、使える?
おそらく炎と土の特性を持つと思う」
『これは、これほどの密度を持ち、
これほどの大きさの賢者の石は見た事が有りません。』
『以前いただきました、
ワイバーンやグリフォンの物よりも力が有ります。
これも、ララ様が御創りに成ったのですか?』
「ああそうだよ、ユニコーンから作ったんだ、
やはり8個合わせると、力が強く成るか。」
「ここに出して、いい?」
『あっ、お待ちください、』
大きなお皿みたいのを持って来たよ、
入るかな、ま、いいか、出してみよう。
ゴロゴロゴロ。50個、お皿に三段重ねに成りました。
ポウが目を丸くしています。
『ララ様、ユニコーンと仰いましたよね。
こんなに沢山狩ったのですか』
「ああ、1000頭以上だと思う。、何でもないよ、
眠らせて、頭にライトアローを打ち込むだけだから。」
『ユニコーンには魔法が効かないはずですが』
「そんな事ないよ、簡単に眠ったし、
ライトアロー一発で仕留めたから。」
ポウが思い出したように、
『ララ様、泉で私を助けて下さった時、
鰐の様な魔物が居たと思うのですが、
どの様にして倒したもでしょう?』
「ああ、あいつね鰐の顔だけの奴。」
『ぶっ!』
ポウが吹いてしまいました
『ああ、申し訳ありません。』
「確かに、笑えるね、あれは、あははは。」
「そうそう、あいつの革固くて、頭のてっぺん、
同じ所に13発撃ち込んだら下に突き抜けたよ。」
ポウの大きなお口、チョコでも入れてあげましょう。
ポイッとな。
『ララ様、何を・・・モグもが、美味しいですね。』
『じゅるーい、マニにも頂戴、』
「はいはい、一つだけね、眠らなくなってしまうからね。」
『もぐもぐ、ララしゃま、おいちいでしゅ。』
マニの頭を撫でながら、
「ここは広いから、私の魔力ボール作ってみようか。」
『え?何でしょうか、それは?』
「まぁ、論より証拠。見ていて、
まあるい風船をイメージして、
魔力を膨らましていきます。」
「それそれ、どんどこどんどこ・・・・・・・」
直径5m程のポヨンポヨンの風船が出来ました。
「マニ、これに触ってごらん、ポウも、」
『すごいでしゅ、ララシャマの魔力が、すごいでしゅ~~~。』
『ああぁ~、くらくらしてしまいます、立って居られません。』
このボールに触りながら、「はじけろ。」と言うと。
ポウん!と魔力ボールが弾けて、お部屋の中が泳げそうな位、
濃密な私の魔力が充満します。
『マニ、おいで、今日はこの中で、眠ってしまいましょう。』
「ポウ、私が出る時は、どうすればいいの?」
『ああぁ、申し訳ありません。
出ると念じて頂ければ、出れます。』
「判った、じゃあお休み、ポウ、マニ」
出ると思った瞬間に外です。
メディションルームが一つ手に入った訳ですか。
明日から、危険時間帯に入りますね。
明日は朝一でサンチェスの所に行ってみましょう。
その後はベリアに、あの魔法を教えたい。
うちの大砲ですから。
きょうもちゅかれた、〔クリーン〕、〔クリーン〕
寝る用意をして、お休みなさいです。
次話:ゼロ戦飛行隊




