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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
315/967

315話 スプーン回し決勝

スプーン回し決勝-----------


食堂に行ってみました、

まだ午後1時30分だと言うのに、人が来ています。

ポーションの用意をしてっと。


「まだ、開始時間では有りませんが、

 お仕事も関係で、早めに行いたい方、


 対戦相手の了承が有れば、

 二人で審判の所に行ってください。」


何組か、居る様です。

私とリリ姉とパトラで始める事に、合意して。


対戦相手を向かい合って座らせて。

開始の号令で行います。


私の所は、パトラとパットですね、

10回先に回した方が勝ち、途中で落としたら負け。


ルールを確認して、

「用意、はじめ。一回、二回、・・・九回、十回。

 パトラの勝ち。パット、負けを認めますね。」


『はい。』

「一回戦、第一回目パトラの勝ち。」


「二人ともポーション飲んで言ってね。」

順当に勝負が進んでいき、二回戦に成ります。


二回戦に入る前に、

勝ち抜いた人もポーションを飲んだ事と、

ルール、20回回しの確認をします。


「では、二回戦、開始します。」


「用意、はじめ。一回、二回・・・・・・・・・・」

十七回目くらいでチャリーンと音がしました。

ハンナ残念でした。


「決勝進出はパトラ、ジョージ、ルウの三人です。」

少し休憩、お茶します。


「みんな、座って、チョコ上げるよ。

 一人二個、人数分しかないから、

 余計に取らないでね。」みんなにチョコを配りました。


恐る恐る口に入れ、まん丸お目目が沢山出来ました。

なかなか、見ものでした。

これだけでもみんなに上げた甲斐が有ります。


15分程休憩して、三回戦に入ります。

食堂の外からご主人様が見て下さってます。


「用意、はじめ。一回・・・・・・・・・・・・」

四十回 決まりました。接戦でした。

一位ルウ、二位パトラ、三位ジョージ。


表彰です。

ご主人様が入って来て商品とお言葉を頂けます。


私は斜め後ろでトレイにナプキンを敷き、

その上に賞品のスプーン3本、

ナイフ1本を乗せて待機します。


『優勝、ルウ。お前の努力を認め、

 ここに賞品を送ってその労をたたえる。』

ナイフとフォークを渡されます。


『準優勝、パトラ。お前の努力を認め、

 ここに賞品を送ってその労をたたえる。』


『三位入賞、ジョージ。お前の努力を認め、

 ここに賞品を送ってその労をたたえる。』


『今回の競技、素質も有るだろうが、

 努力の部分が大きいと聞く、それ故に、

 一位のルウ、三位のジョージには驚かされた。』


『この競技はやがて護衛、剣技にも通じると聞く、

 まだまだ、拙い競技ではあるが、


 将来、才能が認めれれる物も出るだろう、

 そういう者は、改めて新しい任務も考えたいと思う。』


『この中に、努力はきっと身を結ぶ事を体現した者がいる。

 ハンナとピティ前に出なさい。』


『お前達は僅か5日前まで、

 スプーンを持ち上げる事さえ出来なかったと聞く、


 それが、予選を通り、一回戦まで勝ち抜いた、

 どれほど努力したのだろう、私は感動した。』


『その労をたたえ、ララに特別に作ってもらった、

 果物用のフォークを送ろう。』

 

『今後も努力を怠らぬ様、

 そして、私をまた、感動させておくれ。』


ハンナとピティはフォークを受け取り、

一礼すると、顔を上げられません。

足元には、水たまりが出来そうです。


「パチパチパチパチ」私が拍手すると、

皆も気が付いた様に

『・・・『パチパチパチパチ』・・・』


「最期に、こん回の企画を立案、

 実行したララに皆で拍手を送ろう」


『『・・・・『『ぱちぱちぱちぱち』』』・・・・』』

突然の事に訳が分からず、茫然としていると、

パトラに小突かれました。


はっと、我に戻って、

「来年もやるよーーー!!」

『『『『『『『オー!!!』』』』』』』


スプーン回し大会は大成功の裡に幕を閉じました。


「ご主人様、有難うございました。」深々と頭を下げると、

『こっちこそ、お礼を言いたいよ、良い競技だったよ。』


もう一度「有難うございました」

とお礼を言い、後片付けに向います。


片付けの後、みんなとまったりお茶をして、解散です。

魔石が不足しています。


次話:ユニコーン狩り

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